中国への返還以来、一国二制度を採用してきた香港。ところが、中国の北京政府側が、行政長官選挙において候補者を制限し、事実上、民主派勢力からの立候補者を締め出す制度改革を押し付けようとしたことから、香港では、学生らによる抗議運動が続いています。
天安門事件以来、初めて発生した民主化を求める学生運動でありながら、日本国のメディアの多くは、この運動を比較的小さくしか扱っていません。しかしながら、香港の学生運動は、中国の将来をも左右しかねない重大な事件です。何故ならば、北京政府は、学生の要求受け入れるにせよ、弾圧するにせよ、どちらをとりましても苦境に陥るからです。仮に、中国側が学生の抗議運動に理解を示す形で選挙制度改革を諦めるとしますと、学生による民主化運動は、中国全土に波及する可能性があります(少なくとも、民主化への希望を与える…)。このシナリオは、日本国を含む国際社会にとりましては望まし展開ですし、中国は、イギリスからの返還時の約束を順守し、香港の民主的な制度を維持するべきです。その一方で、中国の北京政府にとりましては、”目の上のたんこぶ”である香港の民主的制度が存続するのみならず、保守派からの批判を受けて習政権の基盤を揺るがすことになるかもしれません。また、中国政府が香港の学生運動を暴力で押しつぶそうとしますと、これは、天安門事件の再来となります。仮に、学生達に死傷者が発生する事態ともなれば、国際社会が黙っているわけはありません。厳しい経済制裁が課せられることで、中国経済は、一気に失速してゆくことでしょう。
マスコミ各社が香港の学生運動を積極的に報じることは、民主主義を守るために命がけで抗議を続けている香港の学生達を護ることでもあります。国際社会が注目していれば、さすがの北京政府も、無防備な学生達に危害を加えることはできないことでしょう。国際社会、並びに、国際世論は、間接的な手段であれ、香港の学生達をサポートすべきではないかと思うのです。
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天安門事件以来、初めて発生した民主化を求める学生運動でありながら、日本国のメディアの多くは、この運動を比較的小さくしか扱っていません。しかしながら、香港の学生運動は、中国の将来をも左右しかねない重大な事件です。何故ならば、北京政府は、学生の要求受け入れるにせよ、弾圧するにせよ、どちらをとりましても苦境に陥るからです。仮に、中国側が学生の抗議運動に理解を示す形で選挙制度改革を諦めるとしますと、学生による民主化運動は、中国全土に波及する可能性があります(少なくとも、民主化への希望を与える…)。このシナリオは、日本国を含む国際社会にとりましては望まし展開ですし、中国は、イギリスからの返還時の約束を順守し、香港の民主的な制度を維持するべきです。その一方で、中国の北京政府にとりましては、”目の上のたんこぶ”である香港の民主的制度が存続するのみならず、保守派からの批判を受けて習政権の基盤を揺るがすことになるかもしれません。また、中国政府が香港の学生運動を暴力で押しつぶそうとしますと、これは、天安門事件の再来となります。仮に、学生達に死傷者が発生する事態ともなれば、国際社会が黙っているわけはありません。厳しい経済制裁が課せられることで、中国経済は、一気に失速してゆくことでしょう。
マスコミ各社が香港の学生運動を積極的に報じることは、民主主義を守るために命がけで抗議を続けている香港の学生達を護ることでもあります。国際社会が注目していれば、さすがの北京政府も、無防備な学生達に危害を加えることはできないことでしょう。国際社会、並びに、国際世論は、間接的な手段であれ、香港の学生達をサポートすべきではないかと思うのです。
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