中国主席、台湾の野党党首に「一国二制度」提起(産経新聞) - goo ニュース
中国の習近平主席は、台湾の野党党首等との会談において、就任以来、初めて「一国二制度」を提案したと報じられております。この提案、時期を考えれば、悪い冗談としか思えません。
台湾の総統府は、報道官を通して即座に拒絶するコメントを公表したそうですが、それもそのはずです。何故ならば、「一国二制度」の下で民主的な政治制度の維持が約束されていた香港では、今この時、返還以来、最大の危機を迎えているからです。非民主的な方向への改悪を狙った選挙制度改革法案に対して、香港の学生達は、「僕たちの未来は僕たちが奪い返す」をスローガンに抗議運動を展開しております。本日のニュースによれば、大学生のみならず、中高生も授業ボイコットに参加したものの、警察との衝突によって負傷者や逮捕者も出たと報じられており、学生達の身が案じられます。習主席は、「十分に台湾の現実を考慮する」と述べた上で「一国二制度」に言及していますが、考慮すべき現実とは、香港におい、目下、民主的選挙制度を護るために大規模な学生運動が発生し、台湾にあっても、貿易・サービス協定の締結に反対した学生による激しい抵抗があったことではないでしょうか。どちらも表面的には学生による運動ですが、香港の、そして、台湾の人々の民主主義の堅持を望む願いが込められています。この現実を直視すれば、「一国二制度」など、到底、言い出せないはずです。既に、この言葉が、耳触りの良い甘言であることが”ばれ”ているのですから。
中国は、香港において「一国二制度」の正体を顕してしまいました。中国の最終的な目標が、中国共産党による一党独裁の拡大であることが判明した以上、誰もこの提案には耳を貸さなくなるのではないかと思うのです。
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中国の習近平主席は、台湾の野党党首等との会談において、就任以来、初めて「一国二制度」を提案したと報じられております。この提案、時期を考えれば、悪い冗談としか思えません。
台湾の総統府は、報道官を通して即座に拒絶するコメントを公表したそうですが、それもそのはずです。何故ならば、「一国二制度」の下で民主的な政治制度の維持が約束されていた香港では、今この時、返還以来、最大の危機を迎えているからです。非民主的な方向への改悪を狙った選挙制度改革法案に対して、香港の学生達は、「僕たちの未来は僕たちが奪い返す」をスローガンに抗議運動を展開しております。本日のニュースによれば、大学生のみならず、中高生も授業ボイコットに参加したものの、警察との衝突によって負傷者や逮捕者も出たと報じられており、学生達の身が案じられます。習主席は、「十分に台湾の現実を考慮する」と述べた上で「一国二制度」に言及していますが、考慮すべき現実とは、香港におい、目下、民主的選挙制度を護るために大規模な学生運動が発生し、台湾にあっても、貿易・サービス協定の締結に反対した学生による激しい抵抗があったことではないでしょうか。どちらも表面的には学生による運動ですが、香港の、そして、台湾の人々の民主主義の堅持を望む願いが込められています。この現実を直視すれば、「一国二制度」など、到底、言い出せないはずです。既に、この言葉が、耳触りの良い甘言であることが”ばれ”ているのですから。
中国は、香港において「一国二制度」の正体を顕してしまいました。中国の最終的な目標が、中国共産党による一党独裁の拡大であることが判明した以上、誰もこの提案には耳を貸さなくなるのではないかと思うのです。
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