兵庫県明石市では、中核都市としてはじめて「ひきこもり支援課」を設け、ひきこもりとなった人々をサポートするそうです。報道に依りますと、ひきこもり状態にある人の数は全国で凡そ61万人にも上るそうですが、この問題に対する公的支援、あるいは、対策が遅すぎたようにも思えるのです。
日本国政府もマスメディアも、‘多文化共生主義’といった標語を掲げて異なる文化的背景を持つ人々の受け入れを奨励してきました。その主たる支援対象は外国人であり、実際に、今般の入国管理法の改正を機に地方自治体レベルでも様々な外国人支援策が試みられています。その一方で、足元を見ますと、日本国民の中には61万人もの数の人々が社会、あるいは、経済から疎外されており、自宅に閉じこもる生活を余儀なくされているのです。
おそらく、ひきこもりとなった理由としては、一旦は会社等に就職したものの、組織優先の論理に馴染めなかったり、社内の人間関係を拗らせてストレスをため込み、精神的に破綻してしまったり、上司からのパワハラや同僚からの‘いじめ’にあってしまった、あるいは、仕事そのものに意義を見出せなかった…といったケースが多かったのではないかと思います。学校を舞台とする登校拒否と同様に、職場に出向くことに精神的に耐えられなくなったのでしょう。
しかしながら、ひきこもりとなった人々も、組織や職場の環境が改善されれば、自らの能力を発揮し得る可能性を秘めています。否、ひきこもりとなりがちな内向的な人ほど想像力に富んでいたり、物事を深く考えて突き詰める性向がありますので、隘路にあってブレークスルーを見つけ出し、イノヴェーションを起こすかもしれないのです。すなわち、日本国は、貴重な人材を埋もれたままにしており、その社会・経済的な損失は計り知れないのではないかと思うのです。
このように考えますと、日本国政府も地方自治体も、そして企業も、徒に外国から人材を呼び寄せることに夢中になるよりも、自らの国の中にこそ‘宝の山’が存在していることに気が付くべきなのではないでしょうか。ひきこもり61万人が再び社会や経済を舞台に活動を始める時、日本国もまた、真の意味で多様な人々を包摂し、一人一人が自らの能力を活かして活躍し得る国となるのではないかと思うのです。
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日本国政府もマスメディアも、‘多文化共生主義’といった標語を掲げて異なる文化的背景を持つ人々の受け入れを奨励してきました。その主たる支援対象は外国人であり、実際に、今般の入国管理法の改正を機に地方自治体レベルでも様々な外国人支援策が試みられています。その一方で、足元を見ますと、日本国民の中には61万人もの数の人々が社会、あるいは、経済から疎外されており、自宅に閉じこもる生活を余儀なくされているのです。
おそらく、ひきこもりとなった理由としては、一旦は会社等に就職したものの、組織優先の論理に馴染めなかったり、社内の人間関係を拗らせてストレスをため込み、精神的に破綻してしまったり、上司からのパワハラや同僚からの‘いじめ’にあってしまった、あるいは、仕事そのものに意義を見出せなかった…といったケースが多かったのではないかと思います。学校を舞台とする登校拒否と同様に、職場に出向くことに精神的に耐えられなくなったのでしょう。
しかしながら、ひきこもりとなった人々も、組織や職場の環境が改善されれば、自らの能力を発揮し得る可能性を秘めています。否、ひきこもりとなりがちな内向的な人ほど想像力に富んでいたり、物事を深く考えて突き詰める性向がありますので、隘路にあってブレークスルーを見つけ出し、イノヴェーションを起こすかもしれないのです。すなわち、日本国は、貴重な人材を埋もれたままにしており、その社会・経済的な損失は計り知れないのではないかと思うのです。
このように考えますと、日本国政府も地方自治体も、そして企業も、徒に外国から人材を呼び寄せることに夢中になるよりも、自らの国の中にこそ‘宝の山’が存在していることに気が付くべきなのではないでしょうか。ひきこもり61万人が再び社会や経済を舞台に活動を始める時、日本国もまた、真の意味で多様な人々を包摂し、一人一人が自らの能力を活かして活躍し得る国となるのではないかと思うのです。
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