前から何度か口利きされて
まだまだ…と押さえていたという
夫の山仲間
お二人とも
都会勤めを終えてから故郷へ戻り
実家の側に家を建て
春夏秋冬 故郷の山へ入って
渓流釣りや山菜採りを楽しんでいる
ここにずっと住んでいて
それぞれの山菜の取れる場所も時期も
山の癖も知っている夫を
「師匠」と呼ぶ
昨日 とうとう「連れて行くことにした」と
散歩から帰った夫が
カッコベを持って出かけていった
ザフザフと
ぬかるむ雪を踏みながら
いち早く雪どけするという
鉄塔の立っている場所の沢まで行ったとか
一時間は登っただろう
そうしてやっと三人共
この位ずつ
味噌汁一回分の収穫だ
まだ幼い「あざみ」
それでも初収穫
男共三人が楽しんできたから
いいだろう
「母ちゃんに怒られるな‥‥」と
話して来たという
アザミはごみが多く付いてくる
洗うのにもトゲで痛いし
一苦労だ
折角の収穫を我が家は
ジャガイモと一緒に味噌汁で食べた