休みの今日、用事で村回りをした。
同じ村にいながら、勤めに出ていると、なかなか逢えない人が多い。
ふつうなら、一軒、ホンの5分もあれば終わる用事であったが、
お話相手でついつい、時間が経つ。
特に、お年寄りにとっては、話し相手がほしいのでしょう、
いろいろ次々、話が出てくる。
玄関の花をほめると、その話に花が咲き、
体のことを気づかうと、そのことで話が続く・・・。
こういうことも、たまにはいいもんだな・・・と思いながら、話を聞く。
足が弱って何にも出来ないと、嘆くお年寄りがいた。
少しでも、家の役に立ちたいと、医者に止められていたのに
畑の草取りをしたという。
そして、医者に怒られ、息子達に怒られ・・・と
泣き笑いのような表情で、話をしてくれた。
おばあさんの気持ちも、わかる。
息子さんたちの気持ちも、わかる。
どちらの気持ちもわかるので、余計に心が痛んだ。
「若い人たちに申し訳ない・・・・」と言うそのおばあさんに、
「今まで頑張ってきたんだもの、息子さんたちのお世話になって、
あまり頑張らないように、体を大事にね」って、
ありきたりのことしか言えない、自分だった。