風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き風景水彩画「興正寺の五重塔」

2013-06-16 08:43:33 | アート・文化

 

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 先日、名古屋市民ギャラリーで開催したグループ展を横浜から観に来てくれた勤め人時代の同僚の誘いで、一緒に名古屋・八事の興正寺でスケッチのひと時を過ごしました。参拝者や社会見学の小学生らに囲まれ、恥ずかしさいっぱいの1時間余。五重塔を見上げ筆を走らせました。
 

それにしても、五重塔とか、寺、神社などを描くのは難しいですね。
屋根、軒下、さまざまな彫刻物。どれをとっても世界に誇る古来からの日本建築・伝統工芸の粋ばかり。絵画だからと言って、これらをいいかげんに描くのは罰が当たるというより、造り上げた職人さんたちに申し訳ない思いにかられるのです。

だから僕はやや苦手にしているモチーフの一つですが、教室のスケッチ会でもこれらが対象になることが多く、逃げてはおられません。そこで、ノミ一本手にしたことがないまでも、敬意を込めて描こうと対象に向かっています。

僕と同様に定年後の趣味に水彩画を選んだという同僚も、興正寺名物の紫陽花を入れて五重塔を描き上げていました。彼は全国の五重塔を描くのが目標とか。すでに10カ所ほど描いたというだけあってなかなかの出来でした。


 次に掲載した一枚は、ときおり出かける奈良で猿沢池から見て描いた興福寺の五重塔。「これでは、観光ガイドブックの絵だ」と言われそうですね。

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