風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「実物そっくり、主張はっきり=元警察官・幸田震治さんの絵画展」

2015-10-20 14:53:36 | アート・文化

           

   

              
     

「実物そっくり、主張はっきり」を念頭に絵筆を握っています――。
展覧会案内のこんなフレーズに誘われて、名古屋・栄の市民ギャラリーで開かれている「幸田震治 絵画展」を拝見してきました。写実画をイメージして出かけたのですが、単なる写実画ではなく、一層深化させた水彩画作品の数々に見とれました。25日(日)まで。

元警察官の幸田震治さん(71)=愛知県みよし市黒笹3丁目=は、子供のころから絵を描くのが大好きだったそうです。
「1枚2円の画用紙に雑誌に記載されていた大相撲の関取などを、片端から描いていたものです。学生時代もそうでした」

警察官時代は、さすがに休みの時などに絵筆を握るくらいでしたが「描くのが大好き」が変わることはなかったそうです。

2004年、名古屋・天白署の署長を最後に定年を迎えると、再就職はせずに「お絵かきを楽しむ老後」を選択。
現在では、自宅近くに「ギャラリー&リアル水彩画塾・このゆびとまれ」を開いています。

「私の絵は、再現するのではなく再構成することを心がけています」と幸田さん。
個展の会場には、6号ほどの大きさから40号大まで約50点。風景、人物、はては飼育しているナマズをモチーフにした作品などさままですが、見える通り忠実に描いてあるわけではありません。

例えば風景画にしても、構図などを整えるための工夫が随所に見られます。お孫さんや100歳になった叔母さんを描いた絵からも、単なる写実画ではないことが読み取れます。

会場には、幸田さんの絵と文で出版した絵本「はじめての体験」「犬地蔵捨て犬ベアの物語」も、絵とともに展示されています。
それらの一枚一枚を見ていると、優しくて柔らかい筆遣いからは幸田さんの絵に込める思いが伝わってきます。子供のころから絵が大好きだった幸田さんと違って、子供のころは絵が大嫌いだった僕の絵画に欠けているものが分かった気がしました。

※展示作品の一部を掲載しましたが、写真に室内照明のハレーションなどが入ってしまいました。幸田さん、すみません。実物はもっともっと素敵です。                

                 

           









 



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