風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き風景水彩画・2014風の游子展出品作紹介(3)「コンクリート囲いを呑み込む樹木」「トンビの争い

2014-05-13 17:17:21 | アート・文化


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植物の生命力には驚かされますね。

巨岩を押しのけるようにして伸びたり、アスファルト舗装の下から芽を出したり。

上の絵(20号)も、名古屋市内の公園で見かけた根っこの威力です。

根の数本が木の周りを升形に囲んだコンクリートを乗り越え、外側の地面を覆ったアスファルトを突き破って地中に達しています。

他の根もアメーバのように少しずつ前進。いずれは、コンクリート囲いの全てを呑み込むことでしょう。

動物たちも負けてはいません。生きるためには仲間うちであっても凄まじい闘いを繰り広げます。

下の作品は「肉片めぐるトンビの争い」(20号)。以前、この光景はブログにも掲載しましたが、水彩画教室の一泊スケッチ旅行で宿泊した奥三河のホテルの「おもてなしイベント」で目の当たりにしました。最初に10号を描いたのですが、構図を少し変えて2倍の大きさに描き直し、ことし早春の教室展に展示したものです。

朝日が昇りしばらくすると、どこからかトンビ飛んできて川沿いのホテルの対岸にある雑木林の枝々で待機します。その数、100羽を超えるでしょうか。

肉片が投げられると、一斉に飛び交い、奪い合いの空中戦を繰り広げます。

バサッ、バサッと羽がぶつかる音。さらに体当たり。カメラを構える宿泊客も思わず後ずさりするほど。その迫力を描いたつもりです。


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