定年退職後にアートの創作を趣味にする人は多いですが、個展を開くとなると――。
それを実現しているひとり、大坪信之さん(75歳=名古屋市名東区在住)の2回目の水彩画展が17日、名古屋市民ギャラリーで始まりました。
小学生時代に絵で賞をもらって以来、描くのが大好きという大坪さん。才能を建設設計の仕事で生かし、退職後もすんなり、絵の世界へ。水彩画教室で腕を磨き、10年目に個展を開きました。
しかし、翌年から2年間はコロナで断念、やっと今年の開催を迎えたというわけです。
会場に並ぶ作品は、8号を中心に、神社や川の流れ、夕暮れ、雪景色など約30点・・・。一枚一枚に、構図はもちろん、色使い、水使い、光と影、それに研究されたマスキングの効果が見事です。
「この景色いいね、と思ったら感じたままに表現しているつもりです」と大坪さん。春の訪れを感じたという雪景色にも、温かな色が入って見る側を惹き付けます。
会場には絵仲間からの賛助出品も4点並んでいます。展覧会は22日(日)までです。