風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「写真?いいえ『絵』です! コンテ画展を見てきました」

2017-04-04 16:09:47 | 催し

 

池田守講師のコンテ画です

上に掲載した展覧会の案内はがきを手にして「ああ、福山雅治の写真だな」と思ったものです。でもよく見たら、横にある「絵です」の文字にびっくり。
名古屋市民ギャラリー栄で開かれている「コンテ画」の教室展を見てきました。 9日(日)まで。

名古屋・栄と瀬戸市の中日文化センターにある「楽しいコンテ画教室」のみなさんが描いた風景、俳優ら著名人や家族、静物、動物、それに映画のシーンなどを描いた超リアルな絵が80点ほど並んでいます。
コンテ画はこれまでにも何度か目にしていますが、じっくり見たのは初めて。ホクロやシミのひとつも逃さない精巧で緻密で質感もある描写、モノクロながら巧みな陰影などによる立体感、動きまで感じる表現に見とれました。

コンテ1本と画用紙、それに消しゴム代わりの食パン・・・。極めてシンプルな画法に思えますが、そんな単純なものではないのは当然でしょう。
講師の池田守先生が話してくれました。

「コンテ画は絵画の基本。写真を見ながらでも、対象をきちんと捉え、きちんとデッサンする。細密画、具象画そのものです。ピカソやゴッホら、大家といわれる画家は誰でもデッサンから始めた、と私も指導されました」
「今は絵画教室でもこの基本を抜きにして、具象画どころか抽象画を描いたりする場合もあるようですが、無理があるように思います」

僕もデッサンができないまま描いているひとり。といっても「イチから出直す」のはしんどいので、対象をきちんと捉える努力を今以上にしなければ、と思いました。




楽書き雑記「名古屋・戸笠池公園の目玉『ユキヤナギ』を見てきました」

2017-04-03 07:30:47 | 催し

名古屋市内にも数多くある地域公園に咲く花は、大きな都市公園のような「いつでも何かの花が咲いている」というわけにはいきませんが「この花ならここ」という公園が少なくありません。
ユキヤナギが目玉である天白区久方3丁目の戸笠池公園に出掛けてきました。

戸笠池公園のユキヤナギは、テニスコートなどの周辺を歩く散策道のあちこちに植えられ、小さな白い花の豊かなかたまりが続きます。
開花宣言は出たもののろかったサクラの開花速度も上がり、ユキヤナギとのコラボもしばらく楽しめそうです。


 


楽描き水彩画「東山動物園の仲間たち・お気に入りの場所に座るシャバーニ。視線の先には――」

2017-04-01 07:19:43 | アート・文化

園庭での家族一緒のおやつタイムが終わって、遊び回っていた子どもたちが部屋へ入り、堀の周りにできた来園客らのカメラの放列が立ち去っても、シャバーニはしばらく出入り口に座って見つめていることがあります。

視線の先には、他の動物仲間の園舎や動物園周辺の住宅街やビル群、学校などが広がりますが、シャバーニの目が止まるのはもっと手前のようです。

そこは、クレーンが忙しく動く工事現場。「東山動植物園再生プラン」のひとつ、「アフリカの森エリア=ヒトのなかまがくらす森」の建設が進んでいるのです。
周りは仮設の塀で囲まれて来園客には現場の様子は見えませんが、シャバーニが座る出入り口は高いところにあるので、工事の一端を見渡すことができるでしょう。

「アフリカの森エリア」へ引っ越しが予定されているのは、ヒトに一番近いとされるチンパンジーとゴリラ。シャバーニ家族にとっては、いわば「新居」なのですね。工事の進捗状況を見守り、新居での暮らしを思い描いているのでしょうか。

森の中でヒトと仲間たちが、同じ目線で息づかいを感じ、見つめ合うことで、これまで以上に互いを知り合い、同時に自然環境を考える場になれば・・・。完成は来年春の予定です。