リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

鉢植えのままでは枯れてしまいそう

2017年09月03日 | 日々の風の吹くまま
9月2日(土曜日)。晴れ。暑くなって来た。朝の涼しいうちに土曜日のまじめ掃除を済ませ
て、あとはのんびり。夏の最後の三連休で、あたりはかなり静か。架替え当時から有料だっ
たポートマン橋がきのうから無料化されて、木曜日の夜11時ごろに双眼鏡でポートマン橋
を見たら、ヘッドライトがまばら。真夜中を期して無料になるってときに、誰だって「通行料金
を払った最後の車」にはなりたくないもんね。

2日続けて実によく働いたので、気晴らしに小町横町をぶらついていたら、『海外在住もう無
理です』というトピックがあって、切羽詰まった感じなので覗いてみた。国際結婚、海外在住
20年、在住国の何もかもが嫌で日本に帰りたい。最近はこういう悩みをちょくちょく見るけ
ど、20年くらい昔というと世紀が変わる頃で、海を越えた出会いの手段が増えて、日本で
はちょっとした国際結婚(したい)ブームがあったように思う。当時胸を膨らませて国際結婚
した人たちも今では50に手が届く年で、高確率で破綻する国際結婚を20年も続けられた
ら、それなりに達成感のようなものがあるはずだと思うから、今になって里心が頭を擡げて
来るのはどう見たって更年期の揺らぎだろうと思う。

でも、病的に見えるほど日本で日本語を話して日本食を食べる「普通の毎日」を切望するの
は尋常ではない感じで、心の深いところに潜んでいた何らかの要因が更年期になって一気
に噴き出したんじゃないんだろうと思う。その何らかの要因って何なんだろうということにな
るけど、レスの中から浮かんで来たのが「居住国に何年いても所詮は外国人」というコメント。
居住国の食べ物が嫌、言葉を話すのが嫌、文化や習慣や社会環境が嫌・・・つまり、日本
で生まれ育った日本人にとって所詮はすべて外国の食べ物、外国語、外国の文化、外国人
の夫ってことか・・・。

ここでふと浮かんだのが鉢植えの花。つまりこの人たちは異国の風景の中に飾られた「鉢
植えの花」なのかもしれない。そりゃあ日本で入れて来た土を変えることなく小さな鉢の中
で20年も生きて来たら、根詰まりして養分が枯渇しても不思議はないと思うな。鉢から出て
地面に深く根を張っていたら、今頃は大輪の「日本の花」が咲いていたかもしれないのに。
鉢から引き抜いて持って来た根っこを下ろして侵略的外来種並みにはびこっているワタシ
が言うのも何だけど、異国の土だからって不毛なわけじゃないんだから。