リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

舞台演劇の灯が消えたら困る

2017年09月09日 | 日々の風の吹くまま
9月8日(金曜日)。ぐっすり眠って8時過ぎに起きたら、おお、雨っ!いいねえ、雨。ラジオ
のDJが「傘がどんなものか忘れていたよ」とジョーク。予報では明日も雨。うれしいねえ。き
のうは高リスクの「7」だったAQHIもすとんと「2」。窓を開けると、ぴちゃぴちゃとルーフデッ
キを打つ雨だれの音がやけに愛おしくて感動してしまった。Arts Clubのキャシーとランチを
するのに駅まで歩いていて、すれ違う人たちも傘の下で目が合うと自然にみんなにっこり。
ほんとにそのくらい待望の雨ってこと。

Arts Clubの新シーズンのキックオフパーティでは毎回レセプションの前にパネルディスカッ
ションがあって、きのうは舞台監督の男女3人が今まで漠然としたイメージしかなかった舞
台監督の役割や仕事の内容、思い出に残る「冷や汗」、好きな作品や演出家と、いろんな
話を聞いて、芝居を舞台に乗せるために不可欠の構成要素をまたひとつ学んだ気がした。
おまけにレセプションでそのひとりと話をすることができて、そりの合わない役者たちの間を
取り持ったり、衣装やセットのデザイナーが気づかなかった欠点を修正してもらったりとか、
細かな気配りを要求される神経が磨り減りそうな仕事だと思ったけど、当人は「好きな仕事
だもの」と楽しそうだった。

今日はきのう学んだことも念頭において、キャシーとランチをしながら読んでもらった脚本に
ついて、「もっとアクションを入れた方がいい」、「このキャラはもう少し肉付けが必要」などな
ど、なぁるほどとひざを叩くようなすばらしいアドバイスをどっさりもらった。もちろんランチ代
は「授業料」としてワタシ持ち。キャシーはArts Clubの重要な資金源であるスポンサー企
業や個人寄付者を開拓して、めんどうをみる部門の部長だけど、ワタシの寄付はあくまでも
演劇ファンとして劇団を支援するもので、劇作家の夢は寄付とはまったく別の次元にあるこ
とをわかってくれているので、利害を切り離した友だちとして忌憚のない批評をしてくれるか
ら、ワタシってほんとに運のいい人間だなあと思う。

まあ、いくらものになる脚本を書き上げることができても、そのときにローカルの舞台演劇
の灯が消えてしまっていたら、作品を上演してくれるところがないわけで、努力も水の泡って
ことになるから、回りまわって考えれば夢を実現するところがなくならないようにするための
寄付と言うことになるのかな。さて、明日からまたうんうん言いながら書き直し・・・。