リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

見渡す限り海外ではあるけど

2017年09月05日 | 日々の風の吹くまま
9月3日(月曜日)。晴れ。三連休最終日の祝日。あっつぅ~い~っ!昼前にはもう24度。
ほぼ無風状態と来ているから、窓を開けても入ってくるのは熱気。その上またぞろ森林火
災の煙が漂って来たとかで、地平線がもやっとかすんで来て、大気汚染注意報発令中。お
まけに背中のそれも手が届かないところにできたあせもがやたらと痒くて、ああ、何だか夏
はもういいよぉ~という気分。

おとといだったか小町で海外在住もう無理と言う人の投稿を見て、更年期の影響よりもっと
深い心理的要因があるんじゃないか、日本からの鉢植えのままで根詰まりしているんじゃ
ないかと思いを巡らせてみたけど、どうしてもそう、そうと素直に頷いて共感するところまで
は行かなかった。その後100件近いレスに目を通していたら、国際結婚による移住先がイ
ギリスを含むヨーロッパの場合と北米大陸(アメリカ/カナダ)の場合では、概してヨーロッ
パ在住の人たちの「望郷の念」の方が際立って強いような気がした。(結婚のような個人的
なことに「国際」なんて重々しい形容詞をつけるから人生の視座がぼやけるのかな。)

日本人は周りをぐるっと海に囲まれているせいか日本の外の世界を「海外」とあっさりひと
括りにしてしまうけど、ヨーロッパと北米とでは歴史も言語も文化も社会思想も大違い。何よ
りも、アメリカもカナダも世界からいろんな民族が集まって来てできた「国」であるのに対して、
ヨーロッパは栄枯盛衰を重ねて形成された多様な民族の「国」が集まっているという根本的
な違いがある。もしかしたら、ヨーロッパには「よそ者」に対して日本の「ムラ社会」に似たよ
うな閉鎖性があるのかもしれない。だから「何年暮らしても所詮は外国人」という意識が強
いんだろうと思う。

それに、北米はヨーロッパと比べて物理的、物質的、環境的に、そしてある意味で心理的に
も日本からさほど遠い存在ではないから、日本にいるのとあまり変わらない生活(日本食、
日本語、日本文化)をしようと思えばできるという点で、ヨーロッパに行った人たちとは「海外
在住観」にも違いが出るんじゃないかと思う。まあ、どこへ行っても現地の環境にすんなり
(あるいは努力して)入って行ける人と、(日本からの)日本人であることを盾にして入って行
こうと(いう努力を)しない人がいるわけで、結局は「置かれた土地で花を咲かせる」かどう
かはその人しだいってことだと思うけど。