4月23日(金曜日)。☁☁☂。何となく肌寒くて、春が再開したという感じ。今夜から雨になって、週末はずっと雨との予報。バンクーバーまで行ってご馳走をテイクアウトしないことにして良かったな。雨の中を往復1時間はちょっとめんどうだもの。水曜日の夜にHマートに行って食材を買って来たし、マット君が(子供の誕生日で明日はマーケットに行かないからと)今日の午後にこごみや椎茸を届けてくれたので、よし、シェフの誕生日はシェフが遊び心で好きなようにご馳走作りだっ。
今変異種が猛威を振るっているインドからの飛行機に(陰性だったはずなのに)コロナにかかった人が乗って来ているということで、インドからの便を拒否を求める声が上がって、最初は「それはやらない」と言っていたトルドー君が一転してインドとパキスタンからの飛行機の入国を30日間禁止することに決定。別の国を経由して来る乗客には経由地でいったん入国して、検査を受けてからカナダ行きの便に搭乗するようにして、「迂回」の道を塞いだもようで、インドとパキスタンから来る人は国籍、人種に関係なく禁止の対象。ボニー先生も、「帰って来れなくなったりして難儀する人が出てくることはわかっています、今はこれが最善の措置なのです」とお墨付き。うん、防疫上だけじゃなくて、政治的にも最善の策だろうな。
連邦議会の任期はまだ後2年あるけど、少数政権のトルドー君としては、早期解散で過半数を獲得して政権の安定を図りたいところで、各州で州内での人の動きを制限したり、実質的なロックダウンと言える施策を実施して、州民に不自由を強いているときに、爆発的な感染が起きている国からの人の流入を止めなかったためにカナダ国内での爆発的な拡散を抑えられなければ、国民に総すかんを食うこと請け合い。そうしたら、いくら野党の党首が今いちぱっとしなくても、次の総選挙はかなり危なっかしいと思う。それに、いくら多重文化主義の多民族国家だと胸を張っても、とにかく異なるものに反感や偏見を抱いて、いつ終わるとも知れない不自由な生活への不満のはけ口を探している人間はいつでもどこにでも普通にいるからね。
コロナ対策にしても、政治的な思惑が絡んで来るから、ことは思うように進まなくて、必死の対策もなかなか効果が上がらないでいるんじゃないかと思う。日本で出された3度目の緊急事態宣言だって、片目は迫っている東京オリンピックを睨んでいるから及び腰だし、検討だの調整だのに何日も何週間もかけた挙句に「要請」ばっかりで、それに何日間と期間を設けた時点で緊迫感がなくなっているような感じがする。人類よ、どこへ行くのか、なんて言うと大仰だけど、ほんと、どこへ行くんだろうなあ。