6月27日(日曜日)。☀炎☀炎☀炎☀。前例のない「ヒートドーム現象」で、きのうはBC州各地で6月27日の最高気温が新記録を樹立!と、メディアはまるでオリンピック全種目で金メタルを勝ち取ったみたいな騒ぎ。たしかに暑かったけど、せっかくの新記録もほとんどが1日ぽっきりの超がつく短命で、今日は「軒並み更新!」という見出しが並びそうな暑さ。我が家の辺りでも、外は40度近いかもしれないな。わずか2、3週間前には朝方に暖房が入っていたのに・・・。
メディアには毎日のように「猛暑を乗り切るヒント」とかいう記事があって、トップはどれを見ても「十分な水分補給」。おにいちゃんたちが「ビール飲み放題」と勘違いしないようにという配慮なのか、はっきりノンアルコール飲料と書いてあるけど、あの人たちは文字ばっかりのニュースなんか読まないと思うよ。他には「脂っこい食事を避け、大食いしない」とか、「天然繊維の軽くて緩い衣服を着る」とか、「カーテンやブラインドで直射日光を遮る」とか、「外の空気が熱いときは窓やドアを閉めておく」とか、まめにシャワーを浴びる」とか、「料理には電子レンジやオーブントースターのような小型の家電を使う」とか。日が差しているときはカーテン/ブラインドを閉めるだけで熱を65%くらい遮断できるというので、今日は日陰に入るまで窓もドアも開けずにブラインドを下ろしたままにしておいたら、ちょっとした違いが肌で感じられたので、やったぁ。ゆうべはバルコニー沿いの2つのパティオドアを一晩中開けておいて、朝起きたときに閉めてみたら、ここでもちょっと違いが実感できて、やったぁ。電子レンジのようなおあまり熱を出さない家電を使うというのは、家の中で熱を出してためないということでは理にかなったヒント。つまり、暑いんだから、盛大に手抜きしちゃってもいいよ、オーブンで冷凍ピッツァやローストビーフを焼くのは気温が平年並みに戻ってからにしようねってことだね。
同じメディアの見出しをスクロールしていて目に留まったのが、「エアコンが飛ぶように売れている」という記事。もちろん飛ぶように売れているのはポータブルエアコンとか扇風機なんだけど、真っ先に浮かんだイメージが、大雪が降った日に雪かきシャベルを買いに走る人たち。めったに雪が降らないバンクーバーの風物詩みたいなもんだけど、大雪にしても猛暑にしても、いつもある程度早くから予報と注意報が出ているのにねえ。例えば、天気ニュースで「週末に○センチほどの積雪が予想されます」と聞いて、うち、シャベルはあったかな?ない?じゃあ買っておいた方がいいねと考える人なら、「記録的な猛暑になりそうです」と聞いて、暑いのは苦手だから、手っ取り早くポータブルのエアコンかダイソンを買って来ておこうかと考えるかもしれない。でも、「大雪、タイヘンだっ」とあわてる人は「ええっ、猛暑なのぉ?やだぁ」で思考停止してしまって、実際に茹で蛙状態になるまで何にもしないのかもしれないな。で、そういう人たちがたくさんいると、実際の大雪や猛暑のときにそれっと慌ててシャベルなり扇風機なりを買いに走るから、どこでも売り切れ。ある意味、非日常とか危機に対応する人間の心理って、ほんっとにおもしろいね。
バンクーバーの北東、車で3時間ほど内陸のフレーザー川とトンプソン川が合流するところにリットンという小さな村があって、観光スローガンが「カナダのホットスポット」というだけあって、夏はとにかくめっちゃくちゃ暑い。そのリットンで今日午後3時現在で46.1度を記録して、カナダの真ん中のサスカチュワン州の町が1937年以来保持して来た「カナダ国内における観測史上最高気温」の記録を書き換えて、押しも押されもせぬ正真正銘の「カナダのホットスポット」。何か急にどっと汗が吹き出して来ちゃったけど、ニューウェストの明日の予想最高気温は気が遠くなりそうな42度で、市内の学校は臨時休校。はぁ、あっつぅ~いったら、もう。

午後8時37分・・・