リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

電力消費が少なくて環境にやさしい猛暑対策

2022年06月26日 | 日々の風の吹くまま
6月25日(土曜日)。☀☀🌤。おおっ、あっつぅ~いっ。予報の通りに夏、満開。思えば、「ヒートドーム」という現象で前代未聞の猛暑が続いたのは去年の今ごろだったかな。内陸のリットン村がとてつもない最高気温を記録した翌日に山林火災に襲われて短時間でほぼ焼失したのもあのとき。廃墟になっていた村の再建が今年の秋には本格化するらしい。去年は高温と乾燥のためにあちこちで大規模な山林火災が起きていたけど、今年は春に続いた低温と大雨のせいでまだ問題になっていないのは不幸中の幸い。

あの猛暑では熱中症で600人以上の死者が出て、その3分の2は70歳以上のシニアで、基礎疾患があってしかも風通しの悪いアパートにひとり住まいだったそうで、それを教訓に政府は早くから熱中症予防策の周知を図ったり、冷房のある避難センターを指定したり、エアコンやクーラーの設置を奨励したりと対策を講じている。それを受けてか、ラジオからは盛んにエアコン業者のコマーシャルが流れて来るけど、戸建てならまだしも、高層マンションやアパートはどこも壁に穴を開ける必要のあるエアコンの設置を認めていないのが現状。何十年も前の最初のマンションブームの頃に雨漏り事故が多発して甚大な被害が出たことが未だにトラウマになっているという話だけど、コンクリートの壁に穴を開けて、しっかり防水処理をしてとなると、工費そのものが高くなりすぎるんじゃないかな。その上、今飛ぶように売れているというポータブルエアコンなどは室外機による集中冷房の10倍の電気を食うそうだから、政府が奨励するからっておいそれと買いに走るわけにも行かないだろうな。それに、エアコンがどんどん普及して、暑くなるたびにガンガンかけていたら、電力供給を増やさなければならなくなるし、結果的に気候変動に拍車をかけて、地球はますます暑くなってしまうんじゃないかと思う。

そこのところを指摘されると、それじゃあどうすればいいんだってことになるけど、今日の新聞に建築家の意見を中心にした一考に値する記事があって、我が家の状況と重ねて、なぁ~るほどっ。市街地では日陰を作り、水分を蒸発させて大気を冷やしてくれる樹木をたくさん植えて、建物の外壁や道路の表面などを白系統にして日光を跳ね返し、庇で日差しを遮り、住宅や商業ビルは新築や改装の設計段階でエネルギーを使わない「エアコン」方式を取り入れるというもので、例として挙げていたのが、自然な風通しやシーリングファンの利用、輻射式床冷暖房システム。風通しとシーリングファンはまさに我が家の環境そのもので、去年の猛暑のときにニューウェストミンスターで42度だった日でも、太陽を追うようにこまめに窓を開け閉めして回って、金魚鉢のオフィス以外は意外と快適に過ごせたから、効果のほどは実証済み。オフィスではダイソンのタワーを中ぐらいで回し、夜寝るときは大きなボウルにいっぱいの水を凍らせて、そばでダイソンの扇風機をゆっくりと回して冷気をベッドの方へ送ってしのいだけど、最後的には風通しの良さにかなり助けられたっけ。、

我が家は幸い東角にあるので、元々西日が入らないし、ルーフデッキに沿った主寝室とダイニングは大きなパティオドアがあるので、少ししか開かない窓だけの上階と違って、ドアと窓の開け閉めだけで風通しは抜群。さらに、奥行きの深いバルコニーは上階のが庇の役目をしてキッチンとスペアの寝室(レクルーム)に直射日光が差し込むのを遮ってくれるから、レクルームなんかカレシの避暑ルームになっているくらいで、夜になっても暑いときはパティオドアを少し開けておいて涼しい風を入れることができる。さらに、去年の改装の時にリビングとオフィスの天井の照明を照明付きのシーリングファンに替えたので、猛暑対策はばっちり。シーリングファンは夏と冬で回転方向を変えて空気を上下に対流させるので、床に置いた扇風機をガンガンかけるのと違って、肌にも優しい感じがする。ま、このヒートウェーブ第1号もあと2日だけらしいから、とってもエコな冷房で快適に過ごそうっと。


リビング(3段変速)

オフィス(6段変速)