10月4日(火曜日)。🌤⛅。やっと咳で目を覚まさずにぐっすり眠れた。ああ、やれやれ。ミネカダ公園の方角はまだ煙っぽくて、ポートマン橋も見えないけど、ニューウェストのけさのAQHIは「3」でほぼ平常。山火事のけさまでの延焼面積は14ヘクタールで、抑え込みに成功した模様。出火当時は落雷などがなかったので、原因は「人間の不始末」ということで、ハイキング/サイクリングの人気スポットだから、タバコのポイ捨てあたりかな。消火活動の現場上空にドローンを飛ばすのは違法のはずなのに、インスタやユーチューブにアップしてどや顔したい連中が後を絶たないらしく、消火作業の妨害になるし、ヘリコプターのパイロットに危険を及ぼすから「ドローンを飛ばすのはやめろ」ときつい警告。
コロナに脳をやられちゃったのか、あるいはその前からソーシャルメディアにどっぷり漬かって思考停止していたのか知らないけど、コロナの行動制限が解除されてからというもの、やたらとout of control(制御不能)のおバカが増えているという気がする。土曜日の早朝には、バンクーバーのダウンタウンにあるバンクーバー冬季オリンピックの聖火台の一部が壊される事件があって、警察が発表したセキュリティカメラの映像には、人っ子一人いない午前3時半の広場に2人組が入って来て、そのうちひとりがハンマーか何かで聖火台の足元を壊し、もうひとりがその様子をスマホで撮影しているのが映っていた。警察は「自慢話のネタ作り」が目的の計画的な犯行とみて、「もしもこの映像を見せられたら、人として正しいことをして、通報してほしい」とアピール。でも、ビデオがメディア中いたるところに出回っているから、ヤバいと思って誰にも見せないんじゃないかな。それとも、おバカ過ぎて「あれはオレたちがやったんだぜぇ」と吹聴して回るのかな。どうなることやら、ああ、やれやれ。
カレシの午前中のレッスンが終わって、ランチを食べた後、買い物に出かけるまでの時間をだらけて小町横丁をぶらぶらしていたら、『あれ?旦那様いらなくないか?!』と言うトピック。何とも挑発的なタイトルにひかれてのぞいたら、生活費を入れず、家事には一切関与せず、育児も気が向いたときだけ、飲み仲間とべろべろになるまで飲んで家に帰って来ないダンナ様に、ある日急に「あれ?旦那なんていらないんじゃない?」と思ってしまった超高収入の奥さん。息子たちにまで「基本いなくてもいい」と言われるしまつで、離婚の文字が頭に浮かんだけど、正直、ダンナ様がいることのメリットもなく、デメリットも感じないそうな。家族の問題と言っているけど、要するに「結婚とは、夫婦とは何ぞや」という永遠の問いかけだな。ワタシも、子なしだし、2人の収入は共同口座に直行だし、お酒にあまり強くないカレシは外で酔んで回るようなこともなかったけど、自営業でカレシの3倍近く稼いで、日常の家事から家計管理、果ては家のメインテナンスまで全部ワンオペでこなしていて、ワタシの人生に「夫」という存在は必要なのかと思ったことがあったし、最大の夫婦の危機で葛藤していた時はいなくても(離婚しても)困らないんだという結論に行き着いたこともあったので、それと重ねてつい笑っちゃった。
そういう波を乗り越えて今でも一緒にいるのは、力関係を匂わせる「亭主」も「旦那」も「主人」も法的な「夫」もいらないけど、カレシは「伴侶」としてかけがえのない人だと結論したから。そもそも、結婚したのは国境と言う厳然とした障壁があって、法律婚と言う形式を取らないと一緒にいられなかったからで、その必要がなかったら、コミットメントの問題なんだから、事実婚かあるいは同棲カップルの形でもよかっただろうと思う。逆にカレシが「女房も妻もいらないんじゃないか」と思ったことがあるかどうかは知らないけど、大波を乗り越えて穏やかな海に出てからは、何かカレシなりに思うところはあったらしい。少しは家事に関わるようになって、住み替えと同時に自主的にバスルームの掃除を始めたときはちょっと面食らったけど、どういう心境の変化なのかは聞いたことはない。カレシが別れを選ばなかったのはカレシなりにワタシの存在価値を認めたってことだろうし、まあ、50年近くも夫婦でいた今となれば2人なりの形に固まっていると思うな。件のトピックでは、ダンナをペットだと思えばいいなんてコメントもあって、おいおいそれはないだろと思ったけど、ペットを飼っている独身者はごまんといるしね。さて、冷蔵庫が空っぽだから、まずは買い出しに言って来ようっと。ひとりでも2人でも食べなければならないのは同じなら、2人一緒の方が楽しいじゃない。