リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

楽しい旅だったけど、やっぱり我が家が一番だね

2023年11月13日 | 日々の風の吹くまま
11月10日(金曜日)。🌧☁。目が覚めたのは午前3時。寝たのは午後7時だったから、睡眠時間としては申し分ないんだけど、何せもうヨーロッパの時間じゃないんだから困りもの。かと言ってまた眠るわけにも行かず、3時半過ぎには起床。カレシがシャワーをすると言うので、シャワーの水音は意外と響くから、静まり返っている丑三つ時を避けて6時過ぎまで待つように注意。ほんとに自分の鼓動が聞こえそうなくらいの静けさで怖いくらい。

こんな時間に朝ご飯を食べるのも何なので、2人と手持ちぶさたで何となくスマホいじり。メールをチェックしたら、あら、エールフランスから。何と「手荷物はバンクーバーに向かっています」というメールで、追跡ページのリンク付き。良かったぁ。さっそくリンクを辿ってみたら、Missing baggage(行方不明の手荷物)と言うページがあって、きのう空港でもらったファイル番号と苗字を入力すると、シンプルなタイムラインが表示されて、手荷物のタグの番号ごとに状況が分かるようになっている。それによると、スーツケースは2個とも私たちがきのうバンクーバー空港にいた頃に「未着」が記録され、数分後に「所在確認」になり(探さなくてもわかっていたってこと)、現在は「In transit(輸送中)」。つまり、パリ発エールフランス374便で(たぶん)大西洋上を飛行中ということで、到着予定は午前11時25分。

配達業者から直接連絡するとのことなので、午後は出かけられないから、早々と8時に買い出し。冷蔵庫にはシーラが買っておいてくれた朝ご飯の材料しかないので、カレシもサラダを作る野菜を買うということで、珍しく揃ってスーパーへ。嵩張る野菜類と果物の他に重たい液体(牛乳やオレンジジュース、りんごジュースにワタシのにんじんジュース)、卵、ほぼ1キロのコーヒー、カレシのココア、ランチ用の冷凍食品の類、晩ご飯用まぐろ、カレシが「衝動買い」した缶詰や瓶詰の類等々で、トロリーとエコバッグ2つがいっぱいになって、トロリーの車輪は軋むし、カレシはバッグの手が指に食い込んで痛いとこぼすし、ワタシはトロリーを引っ張る腕が肩から抜けそうになるし、ジジババの買い出し風景は目も当てられないね。それでも当座の食べ物には困らなくなって、元の日常に戻るという実感に肩も心も軽くなった気分。カレシがスープがいいというので、冷凍のボルシチミックスにキャベツとポテトとビーツを加えて、残っていたブリオシュローフをトーストしてランチ。しばらくして「手荷物はバンクーバー空港に到着しました。配達の準備ができ次第お知らせします」と言うメール。おお、お帰りなさいっ。

すっかり安心して、写真を整理したり、書き損ねたブログ記事を書き始めたりしてだらだら過ごしているうちに、追跡ページの表示が「配達の手配が完了」になり、午後4時少し前、玄関のエンタフォンから「配達です」。大急ぎでカレシと一緒にロビーに下りて行って、玄関の外で待っていた宅配の人からスーツケース2個を受け取って来て、とりあえずマティニで乾杯したけど、エールフランスの取り扱いのスムーズさにはいたく感心。晩ご飯の後でスーツケースを開けて、シルバーシーの(おしゃれな)ランドリーバッグ2つを洗濯室に運び、おみやげをカウンターに広げ、衣類や洗面用具の類はしまうところにしまって、地中海クルーズの旅は「完」。今夜は大嵐の予報で、眠くなって来た頃には、ごうごうと言う風の音と窓を撃つ雨の音。でも、今夜はぐっすり眠れるな。










旅の空から~さようなら、シルバームーン号

2023年11月13日 | 日々の風の吹くまま
11月9日(木曜日)。☁(ヴェニス)☁(パリ)☁(バンクーバー)。いよいよ帰国。午前3時に目覚ましで起床。気温は7度。スーツケースはゆうべのうちにタグをつけて廊下に出しておいたので、空港で受け取ってエールフランスのカウンターで預けるだけで済むから楽なもの。ただし、バンクーバーに着くまでは中身にアクセスできないから、荷造りのときにはすぐに必要なもの(特に処方薬)を入れないように気を付けないとね。バスの出発が午前4時15分なので、 忘れ物がないかキャビンの中を総点検して、そうっと廊下へ出て、エレベーターで3階デッキへ。カードキーでタップアウトして「下船」。テントの中に並んでいるスーツケースの中から自分のを確認すると係の人がバスに積み込んでくれて、私たちはバスに乗り込んで座席でゆっくり。けっこう大きなバスにかなり数の人が乗り込んで来て、やっぱり「おうちに帰る」からなのか早朝にしてはみんなにこやか。まあ、いくら上げ膳据え膳でも10日もそれをやっていると少々飽きて来るもので、そのあたりはみんな同じらしい。



ヴェニスの空港はマルコポーロ空港と言う名前(ちなみにローマはレオナルドダヴィンチ空港)で、玄関で運ばれて来たスーツケースを引き取って、エールフランスのカウンターでパリ行きの便に搭乗手続き。前日にオンラインでチェックインするようにメールが来たときにさっさとチェックインを済ませて、搭乗券を5階デッキの受付前にあるPCで印刷してあったので、荷物を預けるだけ。そのまま搭乗ゲートに行ってオレンジジュースを買って来てひと息ついて、午前6時55分発パリ行き1327便に搭乗。EU域内のいわば短距離の「国内線」だから、ビジネスクラスは普通の3列の真ん中を空席にして2人で使う形で、機材によってはひじ掛けにテーブルをかけ渡してあったりする。ヴェニス~パリの便はエアバス220-300で、モニターはないけど充電用のUSBポートがあった。飛行時間は2時間で朝食付き。エコノミークラスの搭乗が終わってさて、となったところで機長が出て来て、「機内システムのモニターの故障で、修理のために出発が少々遅れる」。そう言えば乗務員が操作するパネルが消えたままで、「シートベルト着用」のサインも点いていない。知ぃらないっ。

結局ヴェニスを40分遅れで発ったので、パリでの乗り換え時間はわずか45分。シャルルドゴール空港はやたらとバカでかいところだし、EUを出るので出国管理があるから、乗り継ぎに間に合うかな。と言うわけで、ターミナル2Fから2E‐Kを目指して歩け、歩け。セキュリティチェックが不要で、出国管理が込んでいなかったのはラッキーそのもので、ゲートに着いた時はちょうどビジネスクラスの搭乗(と言っても搭乗口のあるターミナルまでバスで行くんだけど)が始まる時で、 そのまま外で待っているバスに直行。通勤ラッシュ並みにぎっしりになったところで、バスは別の町に行くんじゃないかと思うくらい延々と走って搭乗ターミナルへ。座席に落ち着いてやっと、ああ、間に合ったぁ。離陸してしまえば、後は10時間のフライトをワインを傾けながらのんびり映画でも見て過ごす(『Crazy Rich Asians』を2回とディズニーの名作『Fantasia』を2回)だけ。定刻より早めに着いて、キオスクでパスポートをスキャンして、手荷物のカルーセルの方へ行く途中でなぜかアナウンスで2人の名前。エコーがひどくて何なのか聞き取れなかったので、半ば無視して荷物が出て来るのを待っていたけど、あれ、出て来ないよ。

その後の話を端折ると、エールフランスのカウンターを見つけて、アナウンスがあったんだけど、と言ったら「あなた方の手荷物は到着便に乗っていませんでした」。はあ?つまりは、乗り継ぎの便に乗り損ねたってことかいな。そうだろうなあ。わずか45分で大量の手荷物を下ろして仕分けして、乗り継ぎ便ごとに別のトラックに積んで遠い搭乗ターミナルまで運んで積み込んで、なんてのはまずできっこない話。「大丈夫、明日はエールフランスの便があるので、それで来ます。到着したらお宅までお届けしますね」。へえ、私たちの手荷物は花のパリで1泊かあ。ま、優雅にお過ごしあそばせ。と言うことで、未着の手荷物の届に住所氏名と電話番号を記入して、それを税関職員に渡して出口へ。出かけたときと同じ運転手(マシャールさん)が名札を持って待っていたので、我が家へ直行。留守番のシーラに迎えられて、ああ、我が家に帰って来た。手荷物が届かなかったおかげで帰り着いてすぐに洗濯を始めなくても良かったのは不幸中の幸いかな。ま、今夜は早寝・・・。