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リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

糖尿病を想定していたら肝臓の方かもって

2023年11月20日 | 日々の風の吹くまま
11月18日(土曜日)。🌤⛅☁🌧。また週末。わりと早く起きてしまって、朝ご飯が済んだら、旅のブログの最後になるヴェニスの写真の整理と取捨選択に集中。それが終わったら、船のWiFiのバンド幅不足でアップできなかったシチリアのシラク―サとマルタ、クロアチアのドゥブロヴニクの記事をアップデートして写真をアップしたら、2023年の旅行記は完というところ。

陸上と違って、大海原を行くクルーズ船のWiFiは通信衛星が頼りなんだそうで、衛星と交信できる範囲を外れるとネットにつながらなくなるし、元々海上の船から何十キロもの高い空のどこかを飛んでいる衛星にテータを信号で送って、さらにその衛星から地上の最寄りのネットワークにリレーするというまだるっこしさなので、写真満載で容量の大きい記事はアップしようとずるとタイムアウトしてしまうことがよくある。クルーズ料金に含まれる無料WiFiのままなら文句は言えないけど、バンド幅を増やすために10日ほどのクルーズで3万円以上のプレミアム料金(デバイス4台まで同時接続可)を払っているので、時には何とかならないものかと思うけど、衛星と船の位置次第だから文句を言っても始まらない。まあ、おととし小さいシルバーシャドウ号で地中海をローマから西へ航行したクルーズに比べると、WiFiの環境はずっと効率的だったけど。

電話診療の予約通りに10時40分に新しい家庭医のシャサヴァン先生から電話。なかなか人当たりがいいなあという感じで、前任?のスラニナ先生に出会ったとき同様にラッキーだったかな。のっけから検査の結果を見ると悪玉コレステロールの数値がちょっと高いけど薬は飲んでいるかと聞くから、ノー。まあ、薬を処方するほどのレベルじゃないから、この先様子を見ようということで、次の質問が「お酒はどれだけ飲む?」で、あのですね、晩ご飯前に1杯、寝る前に1杯。毎日の楽しみなんですよぉと言ったら、先生は「なるほど、なるほど」と高笑い。その後でいくつか質問があって、肝臓関連のγ-gptの数値がちょっと高いので、肝臓の超音波検査をしよう。へえ、糖尿病の方か何かありそうだと思っていたけど、肝臓かあ。脂肪肝の疑いがあるとかかな。ま、どっちでもいいけど、「ロイヤルコロンビアン病院から連絡が行くので、検査を受けてね。その結果を見てこれからどうするか考えましょう」。はぁい。

ワタシとしては、専門医は特定の病気を治すのが仕事で、家庭医は日常の健康状態を把握して、「病気」に達するのを遅らせるのが仕事だと思うので、シャサヴァン先生のアプローチは願ったり叶ったりかな。医学、科学を盲信しない、地に足の着いた人と言う感じで、俯瞰的に患者の健康状態を見ていた昔ながらの家庭医の面影があって、考えなくても何となく信頼感が湧いて来る。検査をして何が出て来るかわからないけど、40代くらいだったらまだ長い人生が残っているから大いに心配になっただろうな。でも、75歳になった今は、限りのある残された時間を楽しくハッピーに過ごすのが最優先。それで寿命が2年や3年縮まったところで人生全体を見渡したら大したことないもの。ま、そのときになってのことだけど。命を伸ばすために(と言うか死ぬのが怖いから)あれはダメ、これはダメと気にしながら生きるなんて、病気で何もできないで余生をだらだらと過ごすなんて、そんなのまっぴらごめんなの。だって、生きているものには誰だって何だっていずれは「終わり」があるんだから。

旅の空から~ヴェニス(終点)

2023年11月20日 | 日々の風の吹くまま
11月8日(水曜日)。🌤☀。ゆうべトリエステを出港してからは猛烈な雷雨で。一瞬の稲妻が空と海面を照らし出して、何だか魔法の世界にいるみたいだった。でも、嵐は北の方へ行ったようで、ヴェニスに近づく頃にはいたって穏やかな航海。ヴェニスの大運河から締め出されたクルーズ船が停泊するのは本土側のフシナというところで、隣で自動車専用船が新車の陸揚げをやっていて、何だかとりあえずそっちに泊まってくれよと言う感じ。まあ、わかるな、その気持。クルーズ会社にとっては高層ビルのような船からヴェニスの眺望を楽しめるというのが売りだったそうだけど、ヴェニスの街並みの上に巨大なクルーズ船が聳えている写真を見たら、あれじゃあクルーズ船が写り込まない写真は撮れそうにないと一気に幻滅したもの。何よりも何千人も乗せたバカでかい船をあんな狭いところに入れること自体が間違っていると思うもの。




私たちのツアーは「サンマルコ広場とドゥカーレ宮殿」。フシナの埠頭からシルバーシーがシャトル用にチャーターした(遊覧船みたいな)ボートでスキャヴォーニ河岸の「サンマルコ広場まで橋4つ」の船着き場まで40分ほど。ホテルやカフェ、おみやげ屋台が並んで、観光客が溢れ、岸にはゴンドラやボートが浮いている河岸を歩いてサンマルコ広場へ。ドゥカーレ宮殿の横の橋を渡るときにガイドさんが奥の方の橋を指して「あれがため息橋です」。ドゥカーレ宮殿の裁判所から牢獄に連れて行かれる囚人が小さな窓から最後になるヴェニスの風景を見て深いため息をついたそうだけど、実際にこの橋ができた頃には宮殿での取り調べや投獄はやっていなかったらしい。ドゥカーレ宮殿の角を曲がると奥にすばらしい時計塔が見え、そこからにぎわっているサンマルコ広場を通ってサンマルコ寺院の中へ。ツアーグループの数がすごいので、自分のグループとはぐれないようにするのがタイヘン。シーズンオフのはずなのにこの人出じゃ、夏の観光シーズンはそれこそ押すな押すなの大盛況で見るものも見られないんじゃないかな。それにしても、サンマルコ寺院もその後で入ったドゥカーレ宮殿も、ヴェニスの繁栄ぶりを示す豪華絢爛たる装飾のすごさはさすが。見上げて写真を撮っていたら首が痛くなったので、えいっとまとめてビデオに収録。









ヴェニスのさわりを見学した後は広場に出て、30分おきのシャトルボートが来る時間までしばしのフリータイム。おみやげの屋台を端から端まで冷やかして、マグネットやティータオル、カーニバルマスクをゲット。持って来たユーロを使い切ってしまおうと思ったけど、なぜかあまり使わなかったな。ガイド付きのグループ観光だとなかなかおみやげを買うチャンスもないもんね。でも、クルーズ船を追い出したおかげで、広場に立っていて見える景色は気持がいい。要するに、ジャンボクルーズ船が入っている時は広場からラグーンの風景を見ることができず、ラグーンを行き来するボートもゴンドラも水上からサンマルコ広場を見ることができなかったということだな。帰りのボートでは屋根の席から写真を取り放題。ボートから見るヴェニスは絵葉書のようにすばらしい。でも、(私たちもその中の2人なんだけど)あんなに観光客でごった返していたら、1度見たからもういいよって気分にもなるな。



船に戻ったら、まずランチを済ませて、いよいよ荷造り。ツアーに出かけている間に、飛行機の時間に合わせて色分けしたタグと下船の手続きの説明を入れた封筒が届いていて、バトラーがベッドの下に入れてあったスーツケースを出して、きれいに拭いてハンドルに(シルバーシーだから)銀色のリボンを結んで、広げた荷物台に乗せておいてくれたので、そのまま荷造り開始。ランチが遅かったせいもあって、夕食はスキップして、ルームサービスでスナック程度の軽い食事をして、午後11時に2個のスーツケースを廊下に出したら、目覚ましを午前3時にセットして午後9時就寝・・・。