リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

友だち夫婦もマンションへの住み替えを考え始めたらしい

2023年11月26日 | 日々の風の吹くまま
11月25日(土曜日)。☀。起床は8時。外の気温はマイナス1度。晴れた日が続いているせいか、どんどん冷え込んで来る。ゆうべの夕焼けは冷たぁ~いピンク色だったもの。今日は9時半に友だち夫婦を訪ねることになっているので、朝ご飯を食べたらさっさと支度をして出発したら、道路の両側の芝生が霜で白っぽくなっていた。

土曜日の朝は高速も混んでいなくてすいすい。友だち夫婦の家は元々カレシの実家で、カレシも十代から大学を卒業するまで住んでいたところ。もう30年以上も前に亡きママが年を取って戸建ての維持がきつくなったからと売りに出したときに、ちょうどマイホームを探していたカレシの元同僚で親しかったアルバートと高校の先生だったローリーの夫婦が買ったもので、何度か改装したそうだけど、外見はほとんど変わっていない。ひと回りの年の差夫婦で、半地下に作った貸し部屋にはアルバートが50近くなってできた一人息子のエリックが住んでいて、何年も進路を決められないで、3回くらい学科を変えていたのが、やっと法科を卒業してこの秋から弁護士事務所で見習いを始めたそうだから、とっくにリタイアしている両親もやれやれと肩の荷を下ろしたところらしい。

マルチカルチュラルのメッカみたいになっているコマーシャル・ドライブ(通常「ザ・ドライブ」)のおしゃれなカフェでコーヒーを飲みながら、コロナの前に最後に(ワタシは20年前に)会ってからの積もる話に大輪の花。旅行の話題になって、私たちはクルーズの話、ローリーとアルバートは来年の春に計画しているヨーロッパ旅行の話。アムステルダムを出発点にして、オランダ、ベルギー、フランスと自転車で旅行するというからすごい。若い頃にやったと言っても、アルバートはワタシと同い年でローリーは今年66歳。私たちにはとってもそんなエネルギーはないなあ(ワタシは自転車に乗れないし)。でも、シニアになると限りのある余生は萎むばかりだから、そうそう、今のうちだよねえ・・・。

ローリーが周りの同年代の友だちが真剣に住み替えを考えているのに触発されて、漠然と将来の住処について考え始めたと言い、この一帯がほとんど変わっていないように見えても高密度化の波は確実に押し寄せて来ていると言うのを聞いていて、これはかなり本気だな。アルバートが「引っ越しが大変そうで、ためらってしまうな」と言うので、先輩風を吹かせて、いやいや一番きついのは引越し前の家財道具の整理だよ。そう、特に長く住んだ戸建てから(床面積が半減する)マンションに住み替えるとなると、手放したくないものでも心を鬼にして捨てなければならないの。幸い私たちは売ってすぐに家を明け渡さなくても良かったけど、それでも30年の間に溜めこんだトラック何台分ものがらくたを処分するのに3ヵ月かかって、その間のストレスはすごかった。カフェを出て並んで歩きながら、マンション生活に関するローリーの現実的で細かな質問にワタシも現実的に答えて、人生最後の引っ越しをするなら、年を取り過ぎてしまわないうちにやった方がいいよとアドバイス。私たちの年になったら何でも「今のうちに」と言う精神でやって行かないと、いざとなったときに体力も気力もなくなっていたってことになりかねないから、そのときに後悔しないためにも、ね。


今夜もまた冷え込みそうな予感・・・

スコッチウィスキーの試飲会

2023年11月26日 | 日々の風の吹くまま
11月24日(金曜日)。☀。まだ9時に起床。のんきでいいね。きのう、おとといとイベントが続いたから、今日は休養と行きたいところだけど、買い物があるし、明日の朝友だちに会いに行くには今日中にガソリンを入れておかなければならないしで、ちょっとだらけようかと言う程度かな。

きのうのウィスキー試飲会は楽しくて、おまけにすごく勉強になった。シングルモルトのスコッチをちょっぴりずつ入れたグラスが5個並んでいて、なぜかチョコレートのかけらも5つ。Arts Clubの企業スポンサーになっているLegacy Liquor Storeの店主ダレルさんが講師のジョンさんを紹介して、まずはシングル、モルト、スコッチ、ウィスキーの定義。これがけっこう厳格で、全部を満たして初めて正統なシングルモルト・スコッチウィスキーというわけだけど、英語の綴りはwhiskyで、whiskeyと「e」が入っているのはスコットランドと一線を画したかったアイルランドのウィスキー。それでイギリスの植民地だったカナダでは「e」がなく、アイルランド系が大挙して移住したアメリカでは「e」が入っているんだそうな。本場のシングルモルトスコッチは、ハイランド、ロウランド、スペイサイド、アイランス、アイラ島といった地域に百何十もある蒸留所でそれぞれに個性のあるウィスキーを製造していて、今回はディアジオという大きな企業が所有する銘柄5種類を飲み比べ。





テーブルにチョコレートのかけらが並んでいたのは、スコッチとチョコレートは相性がいいので、試飲する銘柄にぴったりのペアリングを紹介するということで、実際にウィスキーを飲んで、それぞれにペアリングしたチョコをかじってみたら、うん、なかなか味わいがある。スペイサイドのダフタウンで作られたシングルトンから始めて、ハイランドのダルウィニー、アイランズ(スカイ島)のタリスカー、ハイランド西部のオーバン、そしてアイラ島のラガヴーリンと飲んで行くにつれてピートの香りがゼロからほんのりから煙たいまで変化して行ったのがおもしろかった。なので、煙たいスコッチが大好きなワタシが一番気に入ったのがラガヴーリン8年もの。アイラ島にはモルトを作るために燃やす木が生えていないので、熱源になるのは島中にある泥炭地から掘り起こして来たピート。それでアイラ島のウィスキーは特有の煙たさが特徴ということになったんだそうな。

私たちとケイトお姉ちゃんとマーヴィンとアーマの夫妻でテーブルを2つ寄せて、あれを飲んでああだこうだ、次を飲んでああだこうだとにぎやかに時間が過ぎて、ケイトお姉ちゃんはオーバンに1票。ワタシがこれ!と言ったラガヴーリンは煙た過ぎて口に合わないから飲んでと自分のグラスのをワタシのグラスに空けてくれて、ペアリングのチョコもおまけ。試飲会の終わりには試飲したウィスキーの販売があって、ダレルさんが売上の10%をArts Clubに寄付すると言うもので、あっという間に何人も行列。ワタシもラガヴーリンの(8年物が品切れで)16年ものをゲット。高かったけど、ま、自分へのクリスマスプレゼントと言うことにしとこう。だって、この1年、いい子だったんだもん、ワタシ。ねっ。