リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

クリスマスイヴに火山の話なんかして

2023年12月25日 | 日々の風の吹くまま
12月24日(日曜日)。☁。クリスマスイヴ。日の出の頃はほんの少し雲に切れ目があったけど、天気は下り坂。バンクーバー圏は雨だけど、州の北部沿岸では台風並みの大荒れになるという予報で、サンタクロースの橇は大丈夫なのかな。灰色の雲がだんだんに厚くなって来て、晴れているらしいのはずっと南のアメリカの方だけ。昼過ぎにレーニア山がポチンと見えたけど、曇が垂れ込めて来て空はどよぉ~んとした灰色・・・。

日系人が「タコマ富士」と呼んでいたレーニア山は遠く350キロくらい離れているから地平線いポチンと小さく見えるだけで、標高は本家本元の富士山よりもずっと高い4392メートルでカスケード山脈の最高峰。カスケード火山群にあって、19世紀に何度も噴火した後はおとなしくしているけど、ときどき群発地震が起きるそうで、この先いつか噴火すると予想されている世界で最も危険な活火山のひとつ。何しろ氷河がいくつもある大きな山なもので、これが噴火したら周辺に大規模な火山泥流が押し寄せ、降灰は北はカナダのバンクーバーから南はサンフランシスコまで及ぶと言われている。



考えたら、北アメリカ大陸西岸のカスケーディア沈み込み帯は環太平洋火山帯の一部で、カスケード火山群には20近い活火山があって、最も活発なのはすぐ隣のワシントン州だから、火山の噴火や大地震とはまったく無縁じゃないわけで、何か日本列島とあまり変わらないって感じ。1980年に大噴火したセントへレンズ山はレーニア山のすぐ南だし、セントへレンズの近くには3743メートルのアダムズ山、南のオレゴン州には3429メートルのフッド山(オレゴン富士)があり、レーニア山の北には3200メートルのグレイシャーピーク、その北にはカナダとの国境のすぐ南にベーカー山があり、カナダ側ではバンクーバーの北80キロのところに2678メートルのガリバルディ山がある。でも、この辺りでの一番の脅威は何といってもベーカー山だな。我が家から眺めると年中雪を被って優雅な姿をしているので勝手に「カスケード富士」なんて呼んでいるけど、50年前にすわ噴火かという時期があったそうだから油断がならない。まあ、ワタシが生きている間に噴火する確率は限りなくゼロに近いと思うけどね。



カスケード火山群にまつわる先住民の伝説はいろいろとあっておもしろい。20世紀の大噴火前まで美しい山容を誇ったセントへレンズ山はその愛をアダムズ山とフッド山が争ったそうだし、ベーカー山はかってレーニア山と結婚して近くに位置していたのが、夫婦仲が悪くなってレーニア山の許を飛び出し、北に走って今の位置に落ち着いたんだそうで、いい図体してレーニア山は女房に逃げられたんかいな。北海道の雄阿寒岳と雌阿寒岳の夫婦げんかの伝説につながるところがある感じ。何で火山の話になったのか知らないけど、けっこうのんびりしたクリスマスイヴ。妹が作って送ってくれたクリスマスカードをPCのバックグラウンドにして、ダイニングでは我が家のクリスマスツリーの向こうに市のクリスマスツリーが見えて、クリスマスムード満開。明日は忙しいぞぉ~。





師走の忙しさも楽しいなら言うことなし

2023年12月25日 | 日々の風の吹くまま
12月23日(土曜日)。⛅🌤。うん、予報通りちょっと冷え込んだようで、見渡す限りの低層のアパートやビルの屋根が霜で真っ白。バルコニーの温度計に気温は4度、天気サイトの気温は2度で、寒いことは寒いってことか。でもまあ、クリスマスが秒読みになった今日は「嵐の前の静けさ」的なひと休みの日ということにして、洗濯も明日に回してのんびりしようっと。


薄い雲の向こうの太陽にズームインしてみたら・・・

中国のチオンからカレシにメールが来ていて、カナダに着いたものの税関手続きで留め置かれている小包について交渉がまとまったので来週にも配達される予定だとのこと。「交渉したって、いったい誰と何を交渉したんだろうなあ」とカレシ。そうだねえ、カナダでの関税は完全にカナダの問題だもんね。メールを読み返して首をひねっていたカレシは「もしかしてチオンが関税を払ったのかな」。払うって言っても、中国からカナダの税関と交渉するなんてできないと思うけど、もしかしたら発送元の中国側のクーリアを通じてカナダ側のPurolatorの通関業者と話を付けたのかもしれないな。業者としては通関手数料を払ってくれるならその出どころはどこの誰でもいいってことで交渉がまとまったのかな。別居婚を余儀なくされているパートナーに合流するために、南京での大学助教授の職を捨てて深圳で輸出入ビジネスを立ち上げることを考えているチオンだから、ある意味で有用な経験になるかもしれないけど、それにしても律儀過ぎ。おかげでカレシは税関のオフィスまで出向いて行かなくても良くなって助かったけど。

今日の朝の仕事は冷蔵庫に入れておいた鶏がらブロスの保存処理。表面に5ミリくらいの厚さに固まった脂を丁寧にすくい取って、ゼリーのようにちょっぴりプルプルしているブロスをフリーザーバッグ4袋に分けて入れて、きのこブロスと混同しないように袋に「C」と書いて即冷凍庫へ。カレシがユウ君のレッスンを済ませるのを待って、いつもより少し遅いウォーキング。ユウ君はハナちゃんが先に日本に帰省してしまってクリスマスはひとりぼっちになってしまうんだけど、(カレシがもっと早くにユウ君の予定を聞いてくれていたらよかったのに)ディナーの食材がすでに売れ切れで追加できないから、「クリスマスランチ」に招待。午後には日本にいるハナちゃんのレッスンがあるし、ユウ君は来週の土曜日に日本に帰省するので、「2人まとめてレッスンだ」とカレシ。じゃあ、ランチはフリーザーにあるもので手軽なバフェ形式にして、晩ご飯になるものを何かお持ち帰りしてもらおうか。

午後になってのんびりクロスワードをしたり、雲の写真なんかを撮ったりして遊んでいるワタシを横目に、カレシは3人のレッスンがあって大忙し。ふと見たドアの下に差し込んであったのは我が家でのWine&Cheeseパーティに出席するというクリスとカーラからのメモ。同じフロアのご近所さんを招いてオープンハウスパーティで、去年はクリスマス前にやったけど今年は何かと忙しかったので大晦日の前の日に「忘年会」。全5戸の全員が集まっても8人しかいないけど、反対側のお隣さんのジャネットもメモを差し込んでくれているのでパーティはGO。いるのかいないのかわからない隣の(中東系らしい)若いカップルはたぶんノーだな。この1年は廊下で顔を合わせることもなくて、まさに「隣は何をする人ぞ」。バケーションで留守らしいエヴァはクリスマス明けに帰って来れば来てくれると思う。うん、大詰めの師走も忙しいけど楽しく過ぎて行きそうだなあ。

雲、雲、雲