12月24日(日曜日)。☁。クリスマスイヴ。日の出の頃はほんの少し雲に切れ目があったけど、天気は下り坂。バンクーバー圏は雨だけど、州の北部沿岸では台風並みの大荒れになるという予報で、サンタクロースの橇は大丈夫なのかな。灰色の雲がだんだんに厚くなって来て、晴れているらしいのはずっと南のアメリカの方だけ。昼過ぎにレーニア山がポチンと見えたけど、曇が垂れ込めて来て空はどよぉ~んとした灰色・・・。
日系人が「タコマ富士」と呼んでいたレーニア山は遠く350キロくらい離れているから地平線いポチンと小さく見えるだけで、標高は本家本元の富士山よりもずっと高い4392メートルでカスケード山脈の最高峰。カスケード火山群にあって、19世紀に何度も噴火した後はおとなしくしているけど、ときどき群発地震が起きるそうで、この先いつか噴火すると予想されている世界で最も危険な活火山のひとつ。何しろ氷河がいくつもある大きな山なもので、これが噴火したら周辺に大規模な火山泥流が押し寄せ、降灰は北はカナダのバンクーバーから南はサンフランシスコまで及ぶと言われている。

考えたら、北アメリカ大陸西岸のカスケーディア沈み込み帯は環太平洋火山帯の一部で、カスケード火山群には20近い活火山があって、最も活発なのはすぐ隣のワシントン州だから、火山の噴火や大地震とはまったく無縁じゃないわけで、何か日本列島とあまり変わらないって感じ。1980年に大噴火したセントへレンズ山はレーニア山のすぐ南だし、セントへレンズの近くには3743メートルのアダムズ山、南のオレゴン州には3429メートルのフッド山(オレゴン富士)があり、レーニア山の北には3200メートルのグレイシャーピーク、その北にはカナダとの国境のすぐ南にベーカー山があり、カナダ側ではバンクーバーの北80キロのところに2678メートルのガリバルディ山がある。でも、この辺りでの一番の脅威は何といってもベーカー山だな。我が家から眺めると年中雪を被って優雅な姿をしているので勝手に「カスケード富士」なんて呼んでいるけど、50年前にすわ噴火かという時期があったそうだから油断がならない。まあ、ワタシが生きている間に噴火する確率は限りなくゼロに近いと思うけどね。

カスケード火山群にまつわる先住民の伝説はいろいろとあっておもしろい。20世紀の大噴火前まで美しい山容を誇ったセントへレンズ山はその愛をアダムズ山とフッド山が争ったそうだし、ベーカー山はかってレーニア山と結婚して近くに位置していたのが、夫婦仲が悪くなってレーニア山の許を飛び出し、北に走って今の位置に落ち着いたんだそうで、いい図体してレーニア山は女房に逃げられたんかいな。北海道の雄阿寒岳と雌阿寒岳の夫婦げんかの伝説につながるところがある感じ。何で火山の話になったのか知らないけど、けっこうのんびりしたクリスマスイヴ。妹が作って送ってくれたクリスマスカードをPCのバックグラウンドにして、ダイニングでは我が家のクリスマスツリーの向こうに市のクリスマスツリーが見えて、クリスマスムード満開。明日は忙しいぞぉ~。


日系人が「タコマ富士」と呼んでいたレーニア山は遠く350キロくらい離れているから地平線いポチンと小さく見えるだけで、標高は本家本元の富士山よりもずっと高い4392メートルでカスケード山脈の最高峰。カスケード火山群にあって、19世紀に何度も噴火した後はおとなしくしているけど、ときどき群発地震が起きるそうで、この先いつか噴火すると予想されている世界で最も危険な活火山のひとつ。何しろ氷河がいくつもある大きな山なもので、これが噴火したら周辺に大規模な火山泥流が押し寄せ、降灰は北はカナダのバンクーバーから南はサンフランシスコまで及ぶと言われている。

考えたら、北アメリカ大陸西岸のカスケーディア沈み込み帯は環太平洋火山帯の一部で、カスケード火山群には20近い活火山があって、最も活発なのはすぐ隣のワシントン州だから、火山の噴火や大地震とはまったく無縁じゃないわけで、何か日本列島とあまり変わらないって感じ。1980年に大噴火したセントへレンズ山はレーニア山のすぐ南だし、セントへレンズの近くには3743メートルのアダムズ山、南のオレゴン州には3429メートルのフッド山(オレゴン富士)があり、レーニア山の北には3200メートルのグレイシャーピーク、その北にはカナダとの国境のすぐ南にベーカー山があり、カナダ側ではバンクーバーの北80キロのところに2678メートルのガリバルディ山がある。でも、この辺りでの一番の脅威は何といってもベーカー山だな。我が家から眺めると年中雪を被って優雅な姿をしているので勝手に「カスケード富士」なんて呼んでいるけど、50年前にすわ噴火かという時期があったそうだから油断がならない。まあ、ワタシが生きている間に噴火する確率は限りなくゼロに近いと思うけどね。

カスケード火山群にまつわる先住民の伝説はいろいろとあっておもしろい。20世紀の大噴火前まで美しい山容を誇ったセントへレンズ山はその愛をアダムズ山とフッド山が争ったそうだし、ベーカー山はかってレーニア山と結婚して近くに位置していたのが、夫婦仲が悪くなってレーニア山の許を飛び出し、北に走って今の位置に落ち着いたんだそうで、いい図体してレーニア山は女房に逃げられたんかいな。北海道の雄阿寒岳と雌阿寒岳の夫婦げんかの伝説につながるところがある感じ。何で火山の話になったのか知らないけど、けっこうのんびりしたクリスマスイヴ。妹が作って送ってくれたクリスマスカードをPCのバックグラウンドにして、ダイニングでは我が家のクリスマスツリーの向こうに市のクリスマスツリーが見えて、クリスマスムード満開。明日は忙しいぞぉ~。

