リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

金利がどんと1%上がって、おうちがますます遠くなる

2022年07月14日 | 日々の風の吹くまま
7月13日(水曜日)。⛅🌤☀。週の真ん中の日だから「こぶの日」で、ひと踏ん張りがんばってこの日を乗り越えたら後は週末に向かって一直線に下り坂。昔は金曜日に「TGIF」(やれやれ金曜日だ)とやって、月曜日に始まった(週5日の)1週間の終わりを喜んでいたもんだけど、どうやら昨今は真ん中、つまり3日目でもう息切れしてしまうらしい。

今日一番のビッグニュースは利上げ。カナダ銀行の政策金利はコロナ対策で今年の初めに0.25%の超低金利だったんだけど、急激なインフレに対応するために、すでに0.5%ずつ2回の利上げがあって1.5%。でも、インフレは一向に鈍る気配がなくて、4月に6.8%だった物価指数が6月には7.7%と、39年ぶりの高い上昇率だったもので、今回の利上げは0.75%という予想だった。ところが、いきなり丸々1%の利上げ。インフレ退治にはショック療法が必要ということらしいけど、政策金利が21%にもなった1981年から1982年にかけてだってインフレは2桁のままだったから、今回もどれほどの効果があるのかな。政策金利が上がれば必然的に住宅ローンの金利が上がるわけで、コロナのさ中でも過熱気味だった住宅市場も冷えるはずなんだけど、売買の成約戸数は急減しても価格は下がるどころが上がったと言うニュースもある。

住宅ローンの金利上昇で一番打撃を受けるのは、これから買おうとする人たちよりもすでに高値市場で買った人たちじゃないのかな。超低金利だった去年は変動金利のローンを選んだ人が多かったそうで、新聞には変動金利で小さいマンションを買って、毎月16万円払っていたのが、あっという間に20万円を超えてしまって、まだ上がる見通しに頭を抱えている若い人の話が載っていた。普通の5年の固定金利ではローンを組めなくて、利率の低い変動金利を選んだ人が多かったんだろうと思うけど、結果的には同じことになったわけかな。もっとも、固定金利でも安心できるわけではないけどね。私たちが初めてのマイホームを買う少し前には、10%前後の固定金利で組んだローンの更新時期が来たら5年の間に何と21%にもなっていて、更新できなかったり、返済に行き詰まったりして、夜逃げ同然にマイホームを捨てた人たちの話が新聞を賑わしていた。あの頃はまだほとんどの賃貸アパートが「子供/ペット不可」だったから、子育て期に入ったベビーブーム世代が必要に迫られてマイホームを買いに走り、需要増で住宅市場が過熱していたので、ぎりぎりのローンを組んだ若い人たちが多かったから、ほどほどの金利上昇でも多分耐えられなかったんだと思う。

私たちは子供がいなかったので、ブームをやり過ごしていて家賃が大幅に上がったのをきっかけに初めてのマイホーム(すごいぼろ家!)を買うことができたけど、それでも5年の固定金利は下がったとは言え17.5%。返済期間を10年(普通25年)にして、繰り上げ返済が可能な1年更新のオプションを取ったので変動金利の要素も入っていたかな。更新のたびに目いっぱい繰り上げ返済しては元金を減らして、その時の金利に同じ条件を付けてまた1年と繰り返したわけだけど、不況で金利がどんどん下がっていて、5年契約の最後の1年は12%になっていたので、最終的に4年で完済。でも、あの頃は住宅の相場が平均世帯年収のせいぜい2倍か3倍だったから、ごく普通の給与所得者だった私たちでも1年分の収入に近い頭金で気の遠くなるようなローンを組まずにマイホームを手に入れることが可能だったと言えるわけで、バンクーバー市内の戸建ての価格が平均世帯収入の14倍と言われる今だったら、マイホームなんて逆立ちしても夢のまた夢だろうと思う。まあ、親だけじゃなくて生まれるタイミングも選べないから、こればかりは時の運・・・。


スーパームーンの夜



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