リタイア暮らしは風の吹くまま

古希を迎えて働く奥さんからリタイア。人生の新ステージで
目指すは悠々自適で遊びたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

旅の空から~大海原と大空が出会うところ

2023年11月07日 | 日々の風の吹くまま
11月4日(土曜日)。🌤。今日はどこにも寄港せずにイオニア海からアドリア海へとひたすら航海するDay at Sea。朝食の時間も30分遅い7時半からで、その時間になっても「Still Relaxing(まだリラックス中)」の札がかかっているドアが多いし、レストランもほぼがら空き。みんな朝寝坊を決め込んで、飲み過ぎ食べ過ぎ遊び過ぎ消耗したバッテリの充電をする日。のんびり朝ご飯を食べていたら、遠い水平線にクルーズ船の船影・・・。



朝食も軽めに食べて、ひと息ついたところで10階デッキのジョギングトラックでウォーキング。船首から船尾まで8周すると1マイル(1.6キロ)と表示してあって、けさは走る人、歩く人でけっこうな賑わい。船には小さいフィットネスジムがあってトレーナーもいるんだけど、潮風に吹かれながらのジョギングの方が気持ちがいいってことだろうな。歩いているのはほとんどがシニアで、杖をついている人も多い。デッキから見えるのは空と海と水平線だけ。ロッド・スチュワートの『Rhythm of My Heart』の「Where the ocean meets the sky I'll be sailin'」のところを口ずさみながらてくてく、ぐるぐる。気温はそれほど高くないけど、日が差してくるとさすがに汗ばんで来る。来年の9月のクルーズでは太平洋のど真ん中でこのDay at Seaが連続6日もあるんだけど、来る日も来る日も海と空だけってのはどんな感じかな。船乗りには太古の昔から見慣れた風景だろうけど・・・。

午後になって緊急のアナウンスがあって、今夜から明日にかけてドゥブロヴニクの辺りは最大風速が17メートルの風が吹くと言う予報だそうで、接岸の許可は出ているので最善を尽くすけど、船の安全確保のために中止する可能性もあるというニュース。つまり、沖で三角波に揺られてDay at Seaを過ごすってことかな。まあ、接岸できたらツアーのスケジュールに変更はないそうなので、うまく行くといいね。でも、今夜から船が揺れるだろうな。クルーズ船は最新のフィンスタビライザーが横揺れを最小限に抑えてくれるので、海の上と言う感覚はほとんどなくて、船酔いする人もまずいないんだけど、海が大荒れになると話は別。初めて乗った5年前のクルーズでは香港を出港してから通過した台風の余波にあって大揺れになって、揺りかごの中で寝ているような(ワタシには心地良い)感じで、翌朝は船酔いで起き上がれない人がかなりいたということだった。ちなみに同じクラスの船室でも船の中央に近いほど料金が高くなるのは、そのあたりが一番揺れが少なくて需要が高いからなんだそうな。

今夜は2度目のフォーマルナイトで、午後6時以降はほとんどのレストランでタキシードかスーツとネクタイ着用、女性はカクテルドレスかパンツスーツ。でも、いまだにそんなことをやっているのはシルバーシーだけだそうで、船室以外でのショーツやジーンズはご法度であることには変わりはないけど、2つのレストランでは特別にノータイOKだし、特にシニアの女性は家庭着に見えなければ何でもお目こぼし。カレシはめんどくさいと文句、文句だけど、何千人も乗っている海の上のディズニーランドとは違うんだということを示すためにある程度の「格式」を保たねばならぬということかと思ったけど、リピーターのクラブVenetian Societyのレセプションで若い世代(30~40代)がまるでハリウッドのセレブみたいな服装でしきりと自撮りしているのを見て、ソーシャルメディアにアップして友達を羨ましがらせてもらうことで若い富裕層の需要を開拓しようと言う魂胆じゃないのかなとナットク。そうでなければジジババばかりの豪華クルーズは先細りだもんね。それにしても、クルーズの日数累計が100日を超えると特別割引やアップグレードがあるんだけど、今回の最高日数は何と1800日以上で、つまり丸々5年。かなり高齢の女性のようで、仮に年平均100日クルーズしていたとしても18年以上。いったどれくらいかかったんだろうと思ってしまうのは庶民の性だけど、ゆうにン十億円か、いやそれ以上。はあ・・・。


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