リタイア暮らしは風の吹くまま

働く奥さんからリタイアして、人生の新ステージで目指すは
遊びと学びがたくさんの極楽とんぼ的シニア暮らし

いたって普通の日だった

2017年09月15日 | 日々の風の吹くまま
9月14日(木曜日)。晴れ。ゆうべほぼ4時間の芝居がはねて、がら空きの道路を飛ばして
行きの半分の時間(30分)で帰り着いたのがほぼ真夜中。タイマーをセットしてあった食洗
機の食器を片付けただけでベッドに直行。引っ越してから珍しくなった真夜中過ぎの就寝で、
(カレシは座席でときどき舟を漕いでいたけど)長丁場で疲れたせいもあって2人ともぐっす
り眠った気分。

さすがに朝方がちょっと涼しいと感じたので、夏用のコットンのブランケットを外して、春秋用
のアクリル毛布に取り替えて、ブランケットは即行で洗濯。洗い終わったら、ついでに洗濯
かご代わりにしている乾燥機に溜まっていたものも洗濯して、床掃除は土曜日に念入りに
やることにして、今日の「家事」はおしまい。FBでフォローしているウクライナ風デリがボル
シチの写真を載せていたもので、無性に食べたくなって、道路向かいの銀行に行ったつい
でに1丁先に足を延ばして2リットルのバケツを買って来た。大きくざくざくと切った赤かぶと
キャベツのスープに柔らかく煮込んだ豚肉がごろごろと入っていて、寒くなるとつい熱々を
食べたぁ~いと思ってしまうおいしさ。1500円で2人のランチ2回分。

今日はファーマーズマーケットの日なので、3時過ぎに坂道を下りてティペラリー公園へ。顔
なじみになったオッサム農場のお兄ちゃんにパティパンかぼちゃはあきらめたと報告。雄花
が咲くときは雌花がなくて、雌花が咲くときは雄花がなくて、出会いがないから実がならない
のと言ったらケラケラと大笑い。おまけに葉っぱに白い粉が吹いて来て困るのと言ったら、
「それはカビの一種。うちでもときどき出るから、重曹とサラダ油と食器用の洗剤を混ぜてス
プレーしているよ」。うんと離して植えるといいよと教えてもらったので、来年やってみようっ
と。ひまわりのもやしとハードネックのにんにくを買って、おなじみのパン屋さんではいつも
のブリオシュローフ。
   

坂道を上って帰る途中、カレシに頼まれたサワークリームとピーマンを買いにBuy-Lowに
寄って、カレシが魚がいいと言っていたので、夕食に小ぶりのスチールヘッド(降海型のニ
ジマス)の半身。養殖ものは身がしまっていないので、皮を取ると崩れやすいからムニエル
にしようか。付け合せはインゲン豆とキノア。アジアのなすがあったので明日は麻婆ナスを
作ろうかな。後はコーヒーを買って、今日はいたって普通の日だった感じ。

平等と言っても男と女は同じじゃないわけで

2017年09月14日 | 日々の風の吹くまま
9月13日(水曜日)。晴れ。カレシが、朝方に寒くて目が覚めて、置いてあったかけ毛布を
広げたんだそうだけど、「キミが目を覚まさないように自分にだけかけた」。あら、やさしいの
ねぇ~と小突いてやったけど、ワタシは寒くなかったから、ま、いいっか。それにしても、暑が
り屋だったカレシもだんだん寒がり屋になって来ている感じで、ゆうべも日が暮れた後で半
袖のTシャツ1枚で「5分間ウォーク」に出かけたら「寒かった」。年なんだろうねえ、きっと。
ワタシは夜だってまだ素肌にTシャツ1枚で平気だけど。

ゆうべと言えば、10時半になって、PCを落として、食洗機の食器を片付けて、さて、寝酒を
一杯やるかと冷蔵庫を開けたら、あら、牛乳もオレンジジュースも2人分ないっ。朝ご飯はカ
レシの担当なのにちゃんと在庫管理をしないから、買い物に行くときにいるものがないかど
うか聞いても「間に合ってるよ」。こら、間に合ってないじゃないの、もうっ。でも、街中に住ん
でいて良かったと思うのはこういうとき。徒歩3分のSave-On-Foodsは真夜中まで営業し
ているので、「今すぐ行って来よう」と、お財布とトートバッグをつかんで2人で緊急ショッピン
グ。ドアからドアの所要時間は18分。気温は15度くらい。2人ともTシャツ1枚で、カレシは
「寒いっ」、ワタシは別にぃ~。

今日は忙しい日。午前中に2人そろって超久しぶりのヘアカットに行って、午後は早めの夕
食をして、Arts Clubの新シーズン第1作の『Angels in America』第2部のオープニング。レ
セプションは前シーズンにやった第1部のオープニングナイトと同じくアメリカ総領事公邸で、
招待主は新任のダナニ総領事。職業外交官として主にアフリカを回って来た人で、苗字か
らして南アジア系かなと思ったら、夫氏がインド系のイスマイル派ムスリムなんだそうな。職
業外交官は世界中の大使館や領事館に赴任して回るけど、奥さんが外交官の場合、だん
なさんは夫氏は奥さんの赴任先に同行するのかな。外交官のだんなさんになる人ならきっ
と自分も専門キャリアを持っているんじゃないかと思うんだけどなあ。

男女の機会均等は男女平等を具現するものではあるけど、生身の人間のレベルになると
男も女もそれぞれの人生目標や都合があるから、夫婦として平等に互いのキャリアを維持
して行けるのかどうか。理想はいいけど現実は厳しい。さて、今夜は上演時間が3時間半を
超える長丁場。カレシは「オレは寝てるよ」と・・・。

リアルじゃないフェイクのリア充

2017年09月13日 | 日々の風の吹くまま
9月12日(火曜日)。曇りのち晴れ。良く寝た気がしなくて朝っぱらから大あくび連発なのは、
ヘンな夏がいきなり終わった感じなのと関係があるのかもしれない。今日は年1回の消防
設備の点検。州の消防法で義務付けられていて、各部屋の煙探知器と火災警報/館内放
送スピーカーも点検するので、予定の時間に在宅しているか管理人に鍵を預けるかしない
と「出直し点検」の費用を請求されてしまう。点検開始を知らせる館内放送があって、最上
階(26階)から始めて我が家に来たのはは9時半過ぎ。煙探知器2ヵ所とジージー言ってい
る警報器5ヵ所をチェックして回って、5分ほどで「すべて正常」。帰って程なくして警報器の
ジージーも止んで、また来年・・・。

ある英語のサイトに、日本ではSNSなどで「リア充」を自慢するための「フェイク友」を派遣
する会社を紹介する記事があった。前から「リア充」と言う言葉を見るようになっていて、何
のことかと首を傾げていたけど、「現実(リアル)の生活が充実している」と言う意味のようで、
SNSに「見て見て」写真を載せるのはネットの外でも交友範囲が広くて、毎日を楽しんでい
ることを印象付けるためらしい。アナログな現実空間での充実ぶりをすごいでしょ!と披露
して、ネット友だちがクリックする「いいね!」の数でデジタル空間での仮想的充実度(バー
チャ充?)を測るということかもしれないな。

でも、お金を払って雇ったフェイクの友だちとの誕生日パーティで、どんなにたくさん楽しん
でいる写真をアップしても、どんなにたくさん「いいね!」をもらっても、虚しくなるんじゃない
のかな。そこまでして何を得たいんだろうな。そういえば、こっちの車を指定場所に届けてく
れるレンタカー会社のコマーシャルで、若い女性が家族パーティの場に車を届けに来たイ
ケメンの社員をその場で強引にボーイフレンドに仕立てて、「もう紹介しなくてもいいから」と、
機転を利かせて(ぎごちないながら)ボーイフレンド役を演じる男性と腕を組んで立ち去ると
いうのがあったけど、あれも「リア充代行」みたいなものかな。

あれはコマーシャルだから何度見てもおかしくて吹き出してしまっていいんだけど、実際の
「リア充代行」は笑えないな。突き詰めれば、自分が求める(現実の自分とは違う)「理想の
自分」を演じて喝采を得るわけで、昔はやった「自分探し」の焦燥感にも似て、さびしいよう
な、悲しいような・・・。

劇作家の卵はまだ孵化器の中

2017年09月12日 | 日々の風の吹くまま
9月11日(月曜日)。晴れ。空の青がいかにも秋の色で、AQHIもこれ以上下がれない「1」。
朝ごはんの後はバルコニーに出て「5分間日光浴」。ビタミンDをたくさん作って、セロトニン
をたくさん作って1日元気いっぱいで、夜にはメラトニンをたくさん作ってぐっすり。日光浴は
そういう効果があるんだそうで、年を取ったら日焼けの心配なんかしてないで、たっぷり日
の光を浴びた方がいいとどこかで読んだっけ。ま、そんな能書きを難しく考えなくても、明る
い朝の日差しの中にいるだけで、アップビートな気分になれるけど。

うまい具合に仕事がないので、キャシーにアドバイスしてもらった脚本の見直しと書き直し。
彼女の指摘どおりで、台詞が多くてアクションが少ないから、もう少し舞台の上での動きを
増やすこと。影として出て来るキャラクターのひとりはバックストーリーとしてはインパクトが
強すぎるので扱いを考え直すこと。主役キャラクターのストーリーをもっと前面に押し出して
明瞭にするために、バージョン2で影のキャラクターに変えたひとりを前面に復活して、脇役
カップルのラブラブ度をもっとアップして、バックストーリー(住宅問題)に対するメインテーマ
(家族)のインパクトを高めること。いやあ、キャシー先生は厳しいなあ。

でも、指摘されたことはどれも的を得ているので、ここはじっくり考えなくちゃ。バージョン3を
読んでもらって「進歩した」と言ってもらえたら、いよいよ会員登録をしたPlaywright Centre
に送って先輩プロの批評と助言を仰ぐわけだけど、そこは考えるだけでまだちょっとびびっ
てしまうな。お礼のメールに対してキャシーから「次の原稿を楽しみにしているわよ」という
返事で、うは、発破をかけられちゃった。こうなったら、ねじり鉢巻でがんばって「処女作」を
ものにしなくちゃ・・・と、自分に発破をかけて、やるっきゃない!

というわけで、午後いっぱいキーをバンバン叩いてバージョン3の第1幕を書き直し。ストー
リーが変わらなければ、書き直しはかなりスピーディなのがワタシ流。映画脚本の講座では
1時間半分の脚本を8週間に10回書き直して先生をびっくりさせたっけ。最後には最初の
アイデアとは全然違う、いかにも「ハリウッド映画」的なストーリーになって、オンデマンド向
けに「売れるかも」と先生に言われたけど、映画界は住み難そうだったのでやぁ~めた。あ
れも舞台劇に書き直そうかなあ・・・なんてね。

ミシシッピ川の泥の匂いがするブルースが好き

2017年09月11日 | 日々の風の吹くまま
9月10日(日曜日)。晴れ時々曇り。朝の気温は12度。東の方がもやっとして見えるのは
煙じゃなくて正真正銘の朝もや。秋が迫って来ている気配が濃厚で、雨上がりの青空もすっ
かり秋の色になっている。きのうのストリートパーティイベントは予定通り5時過ぎに終わっ
て、7時過ぎにはテントもステージも撤去されて、道路にはごみひとつなかったからびっくり。
去年の無責任ぶりがひどかったから、市役所と警察から今年も問題があったら来年は許可
しないとかきつくお灸をすえられたんだろうな。来年は予告して欲しいもんだな。

それでも半日ズンドコとおなかの底に響くような大音響の中にいたせいか、今日は何だか
疲れた気分。年かな、やっぱり。でも、CISLからLG104.3に切り替えてからほとんどなじ
みのなかった80年代のロックに慣れて来て、初めは騒々しいという印象だったけど、少し
ずつ「いいねえ」と思えるものが出て来た。70年代の後半くらいからリズムが前面に出て来
たようで、聞きながら体を動かせる曲が多いのはいいな。マンションでは飛び跳ねるわけに
は行かないせいで膝に負担をかけずに踊れるのがいいし、こう見えてもけっこうダンスのリ
ズム感はいいらしいから、背筋を伸ばして、手足を思いっきり振り回して、ロックンロール。

でも、LGに切り替えて一番うれしい発見は、日曜日から木曜日まで毎晩3、4時間ぶっ通し
で真夜中までやっているブルース専門の番組。ワタシはミシシッピ川の泥の匂いがするよう
なブルースが好きなんだけど、ヒット曲中心のラジオではほとんど聞くことがなかった。それ
が、LGではかなり前からやっていて、しかも伝統的なミシシッピ川デルタのブルースや南
部から職を求めて北上した人たちによって都会化されたシカゴブルースのような本格派か
ら、比較的新しいものまで聞けるからたまらない。

ブルースには胸がきりきりするほど哀愁のこもったものから、赤面するほど卑猥なものまで
あって、どれも人間らしい気持を赤裸々に吐露したもので、若い頃のプレスリーの内容を
「消毒」したヒット曲の元歌にはあまりの泥臭さ、卑猥さにぎょっとするようなものが多い。禁
じられていたブラックミュージックに魅せられた南部の白人の若者たちの中からロックの芽
が吹き出したわけで、ブルースこそが現代アメリカ音楽のルーツなんだという感慨が沸いて
来る。クラシックからポップスまで、音楽もその国の歴史の歯車のひとつなんだもの。

窓の外でストリートパーティだって

2017年09月10日 | 日々の風の吹くまま
9月9日(土曜日)。雨。朝起きたら、下の6番ストリートが通行止めになっていてびっくり。コ
ミュニティ新聞をチェックしたら、あ、去年も道路を通行止めにして、福祉団体のテントがず
らっと並んで、「依存症を克服した人たち」を祝い、社会を啓蒙すると言う名目でどんちゃか
やっていた、あれか。去年は通行止めは午後6時までだったのに仮設ステージを道路に放
置して行って、警察が撤去させたのは深夜という、何とも無責任な人たちだった。そんなん
だから依存症になるんだろっと思ったな。今年も窓を閉めていてもズンドコズンドコと地響き。
雨で涼しいからいいけど、低層階の部屋の人たちはたまったもんじゃないな。

それにしても、近頃は公道を占領して、バンドや食べ物屋を呼んでやる「ストリートパーティ」
がやたらと多い感じ。どれもこれも企画する人は「コミュニティ意識」を高めることに貢献して
いるつもりらしくて、文句を言うとコミュニティのため、コミュニティのためと反撃して来る。誰
のコミュニティのためなのか聞いてみたくなるけど、何しろ社会のために働いている自分に
感動して目がうるうるしているらしい人たちだから、恩恵を施してやっている「社会」の中に
は迷惑だと思う人もいるとは考えてもみないようで始末が悪い。

まあ、近頃は今は「手に職」よりも「学位」と言う紙の方がモノをいう時代のようで、大学に
「イベント企画」なんて「学問」が登場して、高い費用を払って4年もかけて学位を取得して来
た人が増えているのと大いに関係があるんだろうな。大学だって学生を大勢集めないと経
営が破綻するからあれやこれやと学位を出して稼いでいるわけだけど、イベント企画専攻
の学士になって社会に出て来た人たちも、人が大勢集まって注目されるイベントを企画しな
ければ専門職キャリアを積めないし、稼がなければ学生ローンの返済に困るし、生活でき
ないということになるし・・・。

つまり、人間がお金を「稼ぐ」という行動の根底の根底にあるのは「生活」なんだと思うな。
人より多く稼げば人よりいい生活ができると吹き込まれたら何とかして人より多く稼ぎたいと
思うのが人間だし、そこでこれさえあればという何かを手に入れれば人より稼げるとなれば、
その「何か」を手に入れたがるのも人間。でも、その「打ち出の小槌」もバーゲンセール品に
なれば、人より稼げるどころか高価な飾り物も同然になるってことで・・・。

舞台演劇の灯が消えたら困る

2017年09月09日 | 日々の風の吹くまま
9月8日(金曜日)。ぐっすり眠って8時過ぎに起きたら、おお、雨っ!いいねえ、雨。ラジオ
のDJが「傘がどんなものか忘れていたよ」とジョーク。予報では明日も雨。うれしいねえ。き
のうは高リスクの「7」だったAQHIもすとんと「2」。窓を開けると、ぴちゃぴちゃとルーフデッ
キを打つ雨だれの音がやけに愛おしくて感動してしまった。Arts Clubのキャシーとランチを
するのに駅まで歩いていて、すれ違う人たちも傘の下で目が合うと自然にみんなにっこり。
ほんとにそのくらい待望の雨ってこと。

Arts Clubの新シーズンのキックオフパーティでは毎回レセプションの前にパネルディスカッ
ションがあって、きのうは舞台監督の男女3人が今まで漠然としたイメージしかなかった舞
台監督の役割や仕事の内容、思い出に残る「冷や汗」、好きな作品や演出家と、いろんな
話を聞いて、芝居を舞台に乗せるために不可欠の構成要素をまたひとつ学んだ気がした。
おまけにレセプションでそのひとりと話をすることができて、そりの合わない役者たちの間を
取り持ったり、衣装やセットのデザイナーが気づかなかった欠点を修正してもらったりとか、
細かな気配りを要求される神経が磨り減りそうな仕事だと思ったけど、当人は「好きな仕事
だもの」と楽しそうだった。

今日はきのう学んだことも念頭において、キャシーとランチをしながら読んでもらった脚本に
ついて、「もっとアクションを入れた方がいい」、「このキャラはもう少し肉付けが必要」などな
ど、なぁるほどとひざを叩くようなすばらしいアドバイスをどっさりもらった。もちろんランチ代
は「授業料」としてワタシ持ち。キャシーはArts Clubの重要な資金源であるスポンサー企
業や個人寄付者を開拓して、めんどうをみる部門の部長だけど、ワタシの寄付はあくまでも
演劇ファンとして劇団を支援するもので、劇作家の夢は寄付とはまったく別の次元にあるこ
とをわかってくれているので、利害を切り離した友だちとして忌憚のない批評をしてくれるか
ら、ワタシってほんとに運のいい人間だなあと思う。

まあ、いくらものになる脚本を書き上げることができても、そのときにローカルの舞台演劇
の灯が消えてしまっていたら、作品を上演してくれるところがないわけで、努力も水の泡って
ことになるから、回りまわって考えれば夢を実現するところがなくならないようにするための
寄付と言うことになるのかな。さて、明日からまたうんうん言いながら書き直し・・・。

天気が変わる気配が

2017年09月07日 | 日々の風の吹くまま
9月6日(水曜日)。煙。黄色っぽい灰色の空にオレンジ色の朝日がポチッと浮かんでいて、
まるで夕日みたい。窓を開けると何となく煙っぽい感じがして、AQHIは高リスクの「7」。カ
レシはこのところまじめに日課にして来た「5分間ウォーク」を中止して、家の中の一番長い
ところ(10メートルちょっと)を行ったり来たり。だいたい500歩で5分間ウォークとほぼ同じ
運動量になるというので、ずっと昔冷凍の七面鳥のおなかから出て来た(うっかり紛れ込ん
だらしい)カチカチカウンターを進呈。頭の中で500歩数えながら歩くのってけっこうめんど
うだもんね。

今日は夏の間休止していたマンションの「コーヒークラブ」が再開。きのう買っておいたクッ
キーの袋を持って1階のパーティルームへ。常連メンバーの他に同じフロアのエリザベス、
理事会メンバーの「G2」ことゴードン(同名の会長がG1)が加わって、ひとしきり他愛のない
世間話に花が満開。西の角部屋のエリザベスは暑くて眠れなくて「ロッカーから扇風機を出
して来たわ」。先月取り替えたドアのハンドルの「手ごたえがしっかりしていいわよ」。欠陥で
緩んだハンドルを取り替えるのにやり方がわからないと言うので、お互いの都合が合った
日にねじ回しを持って参上。あのときはついでにエリザベスの隣のクリスとカーラの部屋の
ハンドルも取り替えてあげたので、「よろず修理屋」の評判が立っているらしい。

途中からカレシが来て、パーティルームとつながった隣の会議室で英語教室を始めたら使
うためのHDMIケーブルを壁のテレビに取り付けようと四苦八苦して、「お~い、小さい手が
いるんだけど」。壁とテレビの間が狭いから(小さい)ワタシの手もちょっと難儀したけど、何
とかスロットにケーブルを差し込んで任務完了。ケーブルはすぐに使えるように丸めてテレ
ビの裏にしまって、コーヒークラブのおしゃべりに参加。英語教室の方は、まだ立ち上げて
いないのに希望者がすでに定員(椅子の数)オーバーなところへ、マンション内にも希望者
がいるそうだから、ウォルマートで千円の折りたたみ椅子を何脚か買って来て「寄付」しよう
かな。

今日は1日中弱々しい太陽が黄疸のような色の空にかかっていたけど、夕方から気温が下
がって来て、どうやらほんとに天気が変わる気配。あしたはカレシの英語教室やArts Club
新シーズンのキックオフパーティで忙しいんだから、今夜はぐっすり眠れるといいね。

ほんとに散々な夏だった

2017年09月06日 | 日々の風の吹くまま
   
   午前9時半の太陽・・・

9月5日(火曜日)。曇り。北東のBC州内陸と南のアメリカのワシントン州とオレゴン州の森
林火災からの煙に挟み撃ちされて、空が黄色っぽく見える。雲間から顔を出した朝の太陽
は汚れたオレンジ色。太陽を裸眼で見られるなんて異常だけど、日食の日だったら特別な
メガネがなくても観測できたのに。ゆうべはちょっと暑くて寝苦しかったけど、煙の層が夜間
の冷却放射をじゃましたためだそうで、あちこちで最低気温が記録的な高さだったとか。で
もまあ、まともに日が差さないおかげで猛暑注意報は解除になって、予想最高気温もほん
のちょっと下がった。それにしても何ともおかしな夏・・・。

カレシは夏休みが終わって今日から英語教室を再開。ワタシも小さい仕事ひとつ。ちゃかっ
と済ませたら、セルフストレージから出して来た折り畳み式の元丸のこ盤から不要部品を外
す作業。旧居では電動丸のこを取り付けてテーブルソーとして使っていたもので、フレーム
のここかしこに大鋸屑の埃がまだ残っているけど、よけいなものをみんな取り外してすっき
りした後はバルコニーで園芸台に変身。ロッカーに置いてある折り畳み式ワークベンチもい
ずれは植木鉢やプランターを置く台に変身する予定。

カレシが帰って来る前に掃除を済ませようと、ランチをオーブンに入れて、箒で掃いて、掃
除機をかけて、モップがけ。雲と煙のせいで直射日光は入らないけど、暑いことに変わりは
ないから汗がだらだら。大気の健康リスクを示すAQHIは「4」(中リスク)。空は見渡す限り
どんよりした汚れた色だから、見上げるだけでよけいに暑苦しく感じてしまう。でも、何ヵ所も
の森林がまだ燃えている地域の町や村の空はもう長いことこんな色だろうし、風向きによっ
ていつ避難命令が出るかわからないから、ストレスはすごいだろうと思う。避難している間
に家が焼けてしまった人たちもたくさんいるし・・・。

ランチができ上がった頃にカレシが帰って来て「喉が痛い」。冷房のない教室の中が暑過ぎ
るからと窓を開け放していて、外の空気を吸いながら2時間もしゃべっていたら喉もたまった
もんじゃないよね。ワタシも何となく喉がいがらっぽいし、目がしょぼしょぼして涙が出るしで、
ほんとに今年は散々の夏って感じ。でも、土曜日は「小雨」の予報で降水確率80%。予想
最高気温18度はちょっと下がり過ぎな気もするけど、とにかく当たってくれるといいね。

見渡す限り海外ではあるけど

2017年09月05日 | 日々の風の吹くまま
9月3日(月曜日)。晴れ。三連休最終日の祝日。あっつぅ~い~っ!昼前にはもう24度。
ほぼ無風状態と来ているから、窓を開けても入ってくるのは熱気。その上またぞろ森林火
災の煙が漂って来たとかで、地平線がもやっとかすんで来て、大気汚染注意報発令中。お
まけに背中のそれも手が届かないところにできたあせもがやたらと痒くて、ああ、何だか夏
はもういいよぉ~という気分。

おとといだったか小町で海外在住もう無理と言う人の投稿を見て、更年期の影響よりもっと
深い心理的要因があるんじゃないか、日本からの鉢植えのままで根詰まりしているんじゃ
ないかと思いを巡らせてみたけど、どうしてもそう、そうと素直に頷いて共感するところまで
は行かなかった。その後100件近いレスに目を通していたら、国際結婚による移住先がイ
ギリスを含むヨーロッパの場合と北米大陸(アメリカ/カナダ)の場合では、概してヨーロッ
パ在住の人たちの「望郷の念」の方が際立って強いような気がした。(結婚のような個人的
なことに「国際」なんて重々しい形容詞をつけるから人生の視座がぼやけるのかな。)

日本人は周りをぐるっと海に囲まれているせいか日本の外の世界を「海外」とあっさりひと
括りにしてしまうけど、ヨーロッパと北米とでは歴史も言語も文化も社会思想も大違い。何よ
りも、アメリカもカナダも世界からいろんな民族が集まって来てできた「国」であるのに対して、
ヨーロッパは栄枯盛衰を重ねて形成された多様な民族の「国」が集まっているという根本的
な違いがある。もしかしたら、ヨーロッパには「よそ者」に対して日本の「ムラ社会」に似たよ
うな閉鎖性があるのかもしれない。だから「何年暮らしても所詮は外国人」という意識が強
いんだろうと思う。

それに、北米はヨーロッパと比べて物理的、物質的、環境的に、そしてある意味で心理的に
も日本からさほど遠い存在ではないから、日本にいるのとあまり変わらない生活(日本食、
日本語、日本文化)をしようと思えばできるという点で、ヨーロッパに行った人たちとは「海外
在住観」にも違いが出るんじゃないかと思う。まあ、どこへ行っても現地の環境にすんなり
(あるいは努力して)入って行ける人と、(日本からの)日本人であることを盾にして入って行
こうと(いう努力を)しない人がいるわけで、結局は「置かれた土地で花を咲かせる」かどう
かはその人しだいってことだと思うけど。

いくつになっても青春はいいもんだ

2017年09月04日 | 日々の風の吹くまま
9月3日(日曜日)。晴れ。三連休の中日。暑いからだらぁ~ん。ずっと雨が降らないせいで
空気が汚れているのか、もやっとしているけど雲ひとつない青空。せっかく暇なのに雲の写
真が撮れないけど、夕暮れの迫る空に昇って来る月はちょっと幻想的だったりする。カメラ
を向けて思い切りズームインしているときに、飛行機が横切ったら『E.T.』のシーンのよう
で絵になるけど、よほどじゃないとそんなチャンスはないな。でも、きのうは英国航空のエア
バスA380機が飛び入りしてくれた。世界最大の旅客機というだけあってずんぐりむっくりし
て見えるけど、バンクーバー国際空港(YVR)に向かってしずしずと進んで行く姿は風格が
あって、エルガーの『威風堂々』が聞こえて来そう。
   

先週からスイッチしたLG104.3が、金曜日の午後から三連休の特集として70年代のロッ
クをぶっ通しでかけているんだけど、ワタシの20代のほとんどの年代なのに、なじみのない
曲が多い。その前の60年代もなじみのものは日本にいた頃に好きで聞いていたアーティス
トのものだけ。60年代といえば十代の青春真っ盛りの時代だったはずなのに、ワタシ、何
やってたんだろう。高校時代なんか楽しい思い出どころか、懐かしく思い出せることが何に
もない。学校では校則でがんじがらめ、社会に出れば出たで「○○らしく」の圧力でがんじ
がらめで、青春と言えるきらきらした時間がなかったような気がする。

おまけに日本にはポップス専門のラジオ局なんてなかったし、日本にいたときもカナダに来
てからも勤めに出ている間はラジオなど聞いていなかったから、ワタシの10代と20代の記
憶は虫食い状態になっているのかもしれないな。ワタシの青春を返してくれと言いたいとこ
ろだけど、なかったものは返してもらいようがないから、今、1日中流れるロックのリズムに
合わせてハミングしたり、体を動かしたりすることで、その若き日の空白を埋めているところ
なのかもしれない。人生を回り道に回り道を重ねて来て、やっと今ワタシの青春にキャッチ
アップしているわけ。

もしもカレシとの縁がなくて、独身のまま日本で年を重ねていたら、ワタシの人生が今頃どう
なっていたか。想像もつかないや。今こうやって自分の年なんか考えずに遠慮なく楽しいこ
とを楽しめるのは幸せだと思う。そう、今ワタシの心は青春真っ盛り。うん、いくつになっても
「青春」っていいもんだね。

鉢植えのままでは枯れてしまいそう

2017年09月03日 | 日々の風の吹くまま
9月2日(土曜日)。晴れ。暑くなって来た。朝の涼しいうちに土曜日のまじめ掃除を済ませ
て、あとはのんびり。夏の最後の三連休で、あたりはかなり静か。架替え当時から有料だっ
たポートマン橋がきのうから無料化されて、木曜日の夜11時ごろに双眼鏡でポートマン橋
を見たら、ヘッドライトがまばら。真夜中を期して無料になるってときに、誰だって「通行料金
を払った最後の車」にはなりたくないもんね。

2日続けて実によく働いたので、気晴らしに小町横町をぶらついていたら、『海外在住もう無
理です』というトピックがあって、切羽詰まった感じなので覗いてみた。国際結婚、海外在住
20年、在住国の何もかもが嫌で日本に帰りたい。最近はこういう悩みをちょくちょく見るけ
ど、20年くらい昔というと世紀が変わる頃で、海を越えた出会いの手段が増えて、日本で
はちょっとした国際結婚(したい)ブームがあったように思う。当時胸を膨らませて国際結婚
した人たちも今では50に手が届く年で、高確率で破綻する国際結婚を20年も続けられた
ら、それなりに達成感のようなものがあるはずだと思うから、今になって里心が頭を擡げて
来るのはどう見たって更年期の揺らぎだろうと思う。

でも、病的に見えるほど日本で日本語を話して日本食を食べる「普通の毎日」を切望するの
は尋常ではない感じで、心の深いところに潜んでいた何らかの要因が更年期になって一気
に噴き出したんじゃないんだろうと思う。その何らかの要因って何なんだろうということにな
るけど、レスの中から浮かんで来たのが「居住国に何年いても所詮は外国人」というコメント。
居住国の食べ物が嫌、言葉を話すのが嫌、文化や習慣や社会環境が嫌・・・つまり、日本
で生まれ育った日本人にとって所詮はすべて外国の食べ物、外国語、外国の文化、外国人
の夫ってことか・・・。

ここでふと浮かんだのが鉢植えの花。つまりこの人たちは異国の風景の中に飾られた「鉢
植えの花」なのかもしれない。そりゃあ日本で入れて来た土を変えることなく小さな鉢の中
で20年も生きて来たら、根詰まりして養分が枯渇しても不思議はないと思うな。鉢から出て
地面に深く根を張っていたら、今頃は大輪の「日本の花」が咲いていたかもしれないのに。
鉢から引き抜いて持って来た根っこを下ろして侵略的外来種並みにはびこっているワタシ
が言うのも何だけど、異国の土だからって不毛なわけじゃないんだから。

掃除はロックのリズムに乗って

2017年09月02日 | 日々の風の吹くまま
9月1日(金曜日)。晴れ。もう9月かあ。連休明けに新学年が始まるので「秋」という気分に
なるけど、天気予報は向こう1週間の最高気温が30度前後の「猛暑」で高温注意報発令中。
きのう汗だくになって全部拭いた窓ガラス、朝の日が当たると、ところどころ縞模様の汚れ
や薄い汚れの膜が残っていて、ピッカピカという感じがしない。1年以上も窓拭きをしなかっ
たからしょうがないとは思うけど、あんなにがんばったのにとがっかりした気分。きのう窓ク
リーナーを1本使い果たしたので、Buy-Lowにひとっ走りして、スプレーボトル3本分の大き
なリフィルを買って来て、よぉし、窓拭き第2ラウンドっ。

今度はたっぷりあるクリーナーを盛大にスプレーして、ありったけの雑巾をとっかえひっかえ
して、部屋の一番奥まった寝室の内側から拭き始めて、外側、隣のオフィスの外側2面、ダ
イニングエリアの外側まで順に進んで行って、中に入ってダイニングエリアの内側、リビング
の内側、バルコニーに面した園芸ルームの内側と外側、隣のスペアの寝室の外側、そして
中に入って内側と、大中小99枚のガラスのうちオフィスの内側14枚を除いてぜぇ~んぶ拭
き直し。満タンにしたスプレーボトルが空になって、濡れ雑巾の大きな山ができた。雑巾が
濡れたら乾いたのに取り替えるのがきれいにするコツなのかな。シーラが「雑巾は何枚あっ
ても多過ぎることはない」といつも言っている意味がわかったような。

どうしても手の届かない欄間窓は、脚立を出すのがめんどうなのでカレシを動員して、バル
コニーでは折りたたみ椅子の上におっかなびっくり乗っかって、きのうに以上に気合を入れ
てシュッシュッ、キュッキュと拭いたので、今度は正真正銘ピッカピカ。使った雑巾の山は洗
濯機に放り込んで、きのうほど汚れていなかったので「普通」で洗濯して、乾燥機を長めに
回して、シーラのために洗濯室においてある雑巾専用の箱にしまって、やれやれ、きのうか
らコチコチの腕と肩はよけいにコチコチだし、背中は痛いし・・・。

でも、家の中がきれいになるのはいい気分。引っ越すまで20年以上も自分でやらなかった
掃除だけど、ラジオのロックのリズムに乗って調子っ外れの鼻歌まじりにやっていると、格
好のダンササイズになって楽しい。ワタシ、ロックが好きな世代だし、古希目前のばあさん
が箒やモップを振り回して踊ってたって、マンションの23階じゃ誰にも見えっこないし・・・。

マンションのガラス拭き、窓ガラス99枚+手すり20枚!

2017年09月01日 | 日々の風の吹くまま
8月31日(木曜日)。曇りのち晴れ。8月も今日でおしまい。前半は来る日も来る日も森林
火災の煙のもやに包まれながら頭から煙が出そうな仕事に没頭して気が滅入ったけど、後
半は仕事も入って来なくて、ちょっとした夏休み。カレシも休みを取ったので、懸案のセルフ
ストレージの解約と明け渡しも済んだし、その過程で同じく懸案だったトラックのバッテリの
取替えも済んで、ちょうど良くひと区切りと言うところ。週末の三連休は猛暑の予報だけど、
青空には何となく秋の色があるような、ないような・・・。

何を思ったのか今日は朝から大掃除。シーツ類を洗濯している間、ベッドのマットレスをカレ
シとワタシのサイドを逆にするためにぐるりと回転。ポケットコイルのマットレスはやたらと厚
いし、ダブルより大きいクィーンサイズだからえらく重いしで、すぐに汗だく。90度回ったとこ
ろで、ベッドのプラットフォーム下の床に溜まっていた埃や綿ごみをきれいに掃除して、さら
に90度回してフレームに収納。ああ、腰が痛くなって来たぁ。バルコニーでいい風に吹かれ
ながらひと休み・・・。

のはずが、手すりのガラスパネルの汚れが気になって、窓クリーナーと雑巾を持ち出して来
て、シュッシュ、キュッキュ。見通しが良くなったものでルーフデッキのパネルも掃除。手すり
の内側だけなんだけど、バルコニーとデッキを合わせると全部で20枚。勢いに乗って、デッ
キに面した窓やパティオドアも拭いて、中に入って来たところで、やる気満々で踏み台を持
ち出してダイニングとリビングの窓とガラスドアも掃除。勢いで寝室の窓とドアを拭き、つい
でにバルコニー側の園芸ルームとスペアの寝室の窓とドアも拭いて、今度は床掃除パッド
に雑巾を括り付けて、クリーナーをスプレーしては手の届かない天井際の欄間窓(22枚)
の内と外を拭いて、しまいにデスクが邪魔で一度も拭いたことがなかったオフィスの窓まで
きれいに拭いてしまった。

何しろ金魚鉢のような作りだから、窓ガラスとガラスドアのパネルが大中小合わせて全部で
57枚あって(そのうち業者が掃除してくれるのはリビング外側の15枚だけ)、自分で掃除
するパネルの数は内と外を合計して何と99枚!新品の窓クリーナーを1本使い切って、明
るくなった窓からの眺望は輝いて見えるけど、あ~あ、くたびれたぁ。午後3時。じゃ、坂の
下のファーマーズマーケットまで、ひとっ走り行って来よっと。