らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ヴィオラ Vol.21

2010年01月05日 23時59分43秒 | ヴィオラ
 だいぶ前に松ヤニについて記事を書きました。

 過去の記事
ヴィオラ Vol.7

 ここから書く事は個人的な意見ですので、一般的かどうかは分かりません。あくまで、個人の感想を含んだ文章です。

 最近までARCHETの銀の缶入りの松ヤニを長いこと使用していました(写真左側)。この松ヤニはフリー演奏家の時期に新日フィルのMさんに良い松ヤニがあるから試さない?と言われてからお気に入りとして使用していました。

 ホールが整備されて、ちゃんとした空調もある中だけで演奏するには申し分ない松ヤニだと思います。素直な音が出て、私は一生この松ヤニで良いか・・・と思っていました。もし東京などの大都市圏のオケに就職していたらきっと使用し続けたでしょうね。

 山形響に入団して10年以上経ちましたが、山形響の活動のほとんどは空調のない体育館だったり、県内の公民館や古い空調設備を持つ総合的ホールで演奏する機会の方が多くて、演奏環境という意味では弦楽器奏者にとって東京のオケより少々過酷です。それについて文句を言う必要はありません。なぜならそれが地域密着型の山形響の活動だからです。

 ただ個人的に長い間悩んでいたのが、冬場の松ヤニの問題でした。冬場になって外と内の温度湿度差が大きくなると、どうも弓が弦に噛む量が減る気がしていました。急激な乾燥のため弓の毛が夏場より張りすぎてしまう傾向で、本来ならより弓と弦が吸い付くはずなのですが、そうではなくて乾燥によりス~ス~弦の上で弓が滑るような感覚が偶にあるのでした。

 自分の技術の問題の気がしましたが、何年も同じ感覚がこの冬場だけに起こるので、とうとう松ヤニに着目して別の松ヤニならどうなんだ!!??と思い始めました。

 そこで色々な方に質問して、P.GUILLAUMEの松ヤニ(写真右)を購入して使用してみましたら、今までの問題はきれいさっぱりと無くなりました。この松ヤニはARCHETの松ヤニと比べて、少々高価なのですが毎日使用しても何年かもつので購入決定しました。

 今まで使用してきたARCHETの松ヤニはお気に入りなので、冬以外で使用してゆきます。まだ3缶あるので。

 P.GUILLAUMEの松ヤニは、暖かくなってきてからも試したいと思っています。どちらが良いかの結論は1年後くらいに決めたいと思っています。勿体ないので、どちらも在庫が無くなるまで使用し続けると思います。

 松ヤニは通常1000円以下のものから何千円もする物までありますが、自分の感覚にあったものを選んで使用されるのが良いと思います。もし1万円だとしても自分が気に入れば、買う価値は充分にありますよ。何年ももつのですから・・・。

 
コメント (3)
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