らびおがゆく Vol.3

山形県を中心とした演奏活動等

ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 Op.59-2「ラズモフスキー第2番」

2012年01月26日 23時59分21秒 | クァルテット
 2/12(日)に山形弦楽四重奏団第5回庄内定期演奏会が、行われます。

 時間があまり残されていないのですが、そのメインプログラム~L.v.ベートーヴェンのOp.59-2について少し書いてゆきたいと思っています。演奏会に足を運んでいただくお客様の中で、このブログにアクセスして下さっている方に、ほんの少し鑑賞の助けになるように、毎回の演奏会のプログラム曲の説明などを書いていますが、毎回のように~常套手段になってしまいましたが、「つづく・・・」と最後に書いて、結論やオチがつかない話も結構あるので、期待しないで読んでいただければ幸いです。

 2009年1月に行われた第30回定期演奏会を行う前に、ラズモフスキーの第3番について、少し書いていました。すっかり忘れていましたが。

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 過去の記事を読んでいただければ、ほとんど歴史的背景などを理解する助けになっているかと・・・・(今回は書くことが少ない気がします・・・。)

 ウィーンに大使として滞在していたラズモフスキー伯爵(ロシア)の依頼によって書かれたOp59の3曲は、「ラズモフスキー第1番~第3番」のように呼ばれています。Op.18の6曲からなる初期の弦楽四重奏曲は、先輩ハイドンやモーツァルトの影響を受けながら独自の形を模索して作曲されています。ラズモフスキーの3曲は、ハイリゲンシュタットの遺書後の所謂傑作の森といわれた時期に作曲されていて、ベートーヴェンが形式などを徹底的に追求した結果、古典派様式美とロマン的なものとの両立した作品になりました。

 ヘ長調の第1番、ハ長調の第3番に挟まれて、第2番はホ短調という唯一短調で書かれていて、他の2曲に比べて、外に発散されるエネルギーよりも内向する情熱を表現した曲に感じます。

 つづく・・・・。
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