自然界には色んな異物(ゴミとか他の生物とか)を身に着ける事によって自分の姿を隠す(守る、カモフラージュする)生き物が沢山います。 身近なものだとミノムシなんかもそうですね。 まぁミノムシだと体に付けるというよりは、まさに「着る」だけど。
先日、海森学校の資料作りの為に仲間のあっさん(女性)と山に行ったら葉っぱの上をゴミがス~と動いています。 見た事ある人も結構いるんじゃないかな? 正体をほぼ知ってたオイラはこれ以上の画像を撮るつもりは無かったんですけど、探究心旺盛で元自然系調査員だったあっさんはキッチリ見届けないと気が済みません。 自ら摘み上げ、「ほれ、撮って!」って感じでこちらに向けます。 女性ですけどその辺は元プロ、昆虫でも何でもへっちゃら(笑)。
ハイッ、これが正体です。 おそらくクサカゲロウ系(クサカゲロウ科)の幼虫です(コンデジ撮だったのでトリミング画像ですみません)。 頑丈な顎が他のカゲロウの幼虫と同じ「アリ地獄」の顔ですね。 見た目通り肉食ですが、アブラムシやハダニ等を食べてくれるので益虫といって良いでしょう。 良く見ると細い毛が生えてるのが分かりますか? マジックテープみたいな要領でゴミ屑や食べた後の昆虫を自分の身に着けるんですが、何の為に着けているのかは本当のところまだ謎です!
横から見るとこんな感じ。 エビみたいですね。 ゴミ屑を背負ってるのでちょうどそのゴミの部分を摘めば本体を潰さなくてもすみます。 あっさん賢い(笑)。 撮影にけっこう時間がかかったんですが、ゴミを脱いで逃げようとしなかった所をみると、自分で付ける事は出来ても脱ぐ(はずす)ことは出来ないのかな? それろも絶対脱がされたくないのかしら?