ニイニイゼミ属の中で最南端にいるのがこのヤエヤマニイニイ(セミ科)です。内地のニイニイゼミより平たい気がしますが特徴の眼の下の出っ張りは同じです。夕方遅くまで鳴いているので聴き取り難い方は他のセミが鳴き止んでから聞いてみると分かるかも知れません。
石垣島のニイニイと言うともう一種、米原ヤシ林にしかいないイシガキニイニイですが、オイラはまだ見た事がありません。調査してるのが石垣の自然系の巨匠の一人・K先生で、オイラが教えを乞う先生の一人でもあり、教育委員会の文化財課とも仲良くさせて貰っているのでオンタイムで情報は聞いているんですが、実物は見た事がありません。ただ結構高い位置にいるとの事で、調査してる人達もそんなには見れないそうです。
K先生の話だと昔はもっと広い範囲(と言っても限られてるけど)にいたそうですが、海岸林などを伐採し建物などが建つ事によって範囲が狭められ、さらに今いるヤシ林もコンクリの遊歩道や駐車場、お店が出来たりして益々環境が悪くなり絶滅が危惧されてます(今年鳴声が確認されているのは数匹だけ)。また、何故か産卵が終わった後はヤシ林から出て行くのもいるそうで、ヤシ林の外で死んでいる個体も発見されていると言う、不思議だらけのセミです。