沢の中に産み付けられていたオオハナサキガエル(アカガエル科、絶滅危惧種)の卵塊です。一緒に行った仲間が見つけました。石垣島と西表島にしかいない固有種です。暑い夏を避け澄んだ水にしか産まない為、この卵があると言う事は「水がキレイな場所」と言う訳です。新種として登録(1994年)されてからまだ20年程しかたってなく、開発による伐採などが原因で生息場所が激減しています。
他にコガタハナサキガエルと言う種がいますが、かなり昔(1000万年~500万年位前)に分家した遠い親戚です(笑)。八重山にやって来てから別種(分化)になったんなら近い親戚ですが、そうではありません。コガタハナは南(台湾方面)に行った集団から、オオハナは北(奄美方面)に行った集団から分化した後、別々の時代に八重山にやって来たと言われています。これは他の種もそうで、琉球列島の生き物は動植物や人も北琉球からと南琉球から別々に沖縄にやって来たのでDNAで見ると意外と遠い親戚なんですよ(笑)。