蝶や蛾の幼虫に白い卵見たいのがくっ付いているのを見た事あるでしょ?「何だろう?」と思っている人も多いんじゃないでしょうか。実はあれは「コマユバチ」の仲間のマユなんです。
コマユバチ科の仲間は色んな昆虫に寄生する、寄生昆虫です。お母さんバチが他の昆虫(宿主)に「プスッ」と産卵管を差し込み体内に卵を産み付けます。しばらくすると卵から幼虫が出て来て宿主の体内を食い荒らすんですが、宿主が死なない程度に半殺し状態(ゾンビ)にします。その後宿主の体を食い破り表面に出て来て、マユを作った状態が今回の画像です。しかも宿主の脳を支配し自分たちのいいなりになるようにしているので、コマユバチにとって弱い状態の「マユ」を守るような行動をとったりします。
人間も寄生虫につかれると性格や体質が変わったりします。有名なのがネコやネズミによくいる「トキソプラズマ」と言う奴。これにつかれると死ぬ時もあるんですが、時に女性は社交的でフレンドリーになり、男性の場合短期でIQも落ち、性格が悪くなるそうです。ようするに人間も脳を操られたりするんです(怖っ!)。
話は戻りますが、蝶の幼虫は殆ど寄生され、大人になる事なく生涯を終えます。ウチのシークヮーサーに付くアゲハの幼虫もサナギになってもほぼ100%黒くなってきて死んでしまいます。良く見ると穴があいていて、そこから寄生バチか何かが出て行ったんだな、と言うのが分かります。
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