於茂登岳に登ると毎回気になるのがこのヤエヤマシキミ(シキミ科)です。一緒に登ってる仲間で植物が好きな人も全く気にしないんですが、オイラは毒がある植物は気になってしまいます。悪い事を企んでる訳ではないですよ(笑)。中華料理に使う八角(トウシキミ)の仲間で実の形はそっくりなのに、こっちは一粒食べただけで死ぬくらい猛毒があります。
サカキは神事、シキミは仏事に使用、と説明されて事が多いようですが、色々調べてみるとどちらも神仏両方で使われているようです。特にシキミは「悪しき実」から来てると言われるくらい猛毒があり、実だけでなく本体全てに毒があります。その毒の効力で亡くなった方の遺体を野生動物に食べられないようにそばに植えるとか、邪気を追い払うと言う意味もあるようですが、成分がとても良い匂いのする香木でもあるので、直接燃やしたり線香の成分の一つとして練り込んだりもします。シキミの毒成分の一つ「アニサチン(毒物及び劇物取締法によって劇物に指定)」は神経毒です。良い匂いのする毒の煙、もしかしたら太古の昔から神仏に関係なく、宗教的な儀式などでトリップするのに使っていたんではないか?とオイラは考えました。
で、調べてみました。
わかりました!
「メスカリン」と呼ばれる幻覚性アルカロイド、つまり麻薬みたいに使われる薬物があるんですが、その原材料が「シキミ酸」と言います。 他の植物にも含まれるんですが、その名の通り当然シキミにも含まれています。アメリカ大陸でネイティブ・アメリカン(インディアン)・アパッチ族などのシャーマンがサボテンのウバタマ(地域によってメスカル、ペヨーテ、成分にシキミ酸等を含む)の茎頂頭を干して作った「ペヨーテ」を食べ幻覚作用によって「精霊・メスカリト」と交信していた。と言う事で「メスカリン」と名付けられたそうです。当然日本では麻薬扱いで違法です!!!
いやぁ、オイラの予想が半分当たってて嬉しい! あとは古来の日本でもそういう使われ方をされていたのか分かれば完璧なんですが。
#リフトアップ石垣島エコツアー