去年の11月位から発掘作業を行なっていた「川平・大兼久古墓群」の記事が地元新聞に紹介され、形質人類学専門の医学博士・土肥先生も来られているとの事なので、見学がてらお会いしに行って来ました。現場に着くと直ぐ文化財課のOさんがいたので近づくと直ぐに大量の人骨と陶器などが目に入って来ました。
石灰岩の岩陰に葬る古い沖縄の定番のお墓です。実際の年代は今のところ18~19世紀との事。面白いのが、今回この場所には7つのお墓があるとの事ですが、風葬として使っていた場所と、風葬後の骨を骨壺に入れて納める場所とが連続してある事です。オイラの知識不足かも知れませんが、風葬の場所と骨を納めるお墓は離れている物です。Oさんや土肥先生も「面白い」という言い方をしていました。↓は頭蓋骨。
タバコを吸うキセルやお金(寛永通宝)も出てるし、陶器(パナリ焼き等)も沢山。物凄く状態の良い物が多いです。
この場所の斜め向かいには現代の普通のお墓があります。ようするに昔も今も沖縄では石灰岩を利用した物が多いんですね。石垣島に来られた時はぜひ昔のお墓を見て行ってください。今まで紹介した事のある文化財クラスのお墓など、素晴らし物も沢山あります!
次回は同じエリア内にある「航海安全祈願の拝所跡」などを紹介します。
#古墓 #遺跡 #パナリ #寛永通宝
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