マングローブ林の浅瀬や干潟の浅瀬を歩いていると良く見かけるのがオキナワフグ(フグ科)です。 特にマングローブの浅瀬に取り残されたこのフグは、アバサー程じゃないけど意外と簡単にすくい上げられます。 一応食用にもなりますが、やはり毒があるので免許がある人にやってもらわないと危険ですね。
この子は上から見ると良く分かるんですが、背中に2本のラインと、横腹に画像通り黄色いラインがあるのが特徴です。 卵巣や内臓だけでなく、刺激すると皮膚(小棘、ザラザラしてる)からフグ毒(テトロドトキシン)をジワ~っと出すので、こうやって触った後は念の為に良く手を洗わないと、そのままの手で目や口を触ると死なないまでもヤバイですよ。 「触っただけで毒があるなら釣り人は皆死んでる!」なんてもっともらしく書いてあるのは信用しないように。 そして毒じゃないけどフグは歯がメチャ鋭いのでそれも気を付けてね。 釣りをやる人は経験あると思うけど、釣り針(もちろん金属製)も平気で噛み切ります。
小ネタですが、縄文時代のゴミ捨て場の跡からフグの骨も結構出てくるそうですが、昔の人がちゃんと毒の部位を理解して調理してたのか? 「毒を利用する為にとってた」、という説にはその割に量が多いらしいので、やはり食べてたんだろうとの事ですが、もしかしたらその時代にはフグ毒の元になるプランクトンがまだいなく(少なく)、毒が無かったんじゃないか?という仮説もあるそうです。
現代、フグ毒(テトロドトキシン)を持つ生き物は沢山いて、例えばツムギハゼやスベスベマンジュウガニ、毒ダコで有名なヒョウモンダコ(みんな石垣にいるじゃん!)、さらに沖縄では普段から食用にされてるアオブダイも時々中毒が出るのはこれなのだ!
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