石垣島での遭難事故に関し、ここで書くのも既に数回目となるが、今回私は先日の野底岳(マーペ)の死亡事故(事件)の件で、八重山警察署と石垣市消防本部に発見時の様子と、その後の調査結果について聞きに行って来た。なお質問内容は共に同じである。主たる質問は、
◎新聞には携帯電話が車の中に置かれたままなど、観光で訪れた方としては不審な点が幾つかあったが、その後遭難死亡事故なのか自殺なのかなど、新たな事実は分かったか?また新聞発表はあるのか?
◎新聞だと亡くなられた方が発見された場所は崖の下だと書いてあったが、詳しくどのへんなのか?登山道のどのあたりで迷ったと考えられるか?
◎もし救助訓練などしているのであれば、我々にも参加させて貰えるか?
◉返答
登山道から離れた場所で発見されたので遭難事故なのかなどは分からない。頂上の岩場の登山道とは反対側の崖下で発見されたが、岩に痕跡があるわけでもなく詳細は分からない。分からないのでもう新聞発表はない。現在、山の訓練を受けた署員がいるので、その署員を中心に救助訓練をしているが、今はコロナなので訓練するのは難しい。
などが共通する主な返答であった。
他にも色々お話を伺ったので幾つか書いておく。
SNSの軽率な投稿などに非常に困っている。
野底岳に関しては伊原間出張所が迷いそうな場所にロープを張り、少しは分かりやすくした。
石垣市各課と警察、消防など関係機関と会議をしたさいに、石垣市に注意喚起の看板やネットで呼びかけをして欲しいと意見したが、課によって考え方がマチマチで難しいとの事だった。
警察署、消防署からは、
今後事故が起きたさいや、山の案内などお願いしても良いか?山の装備、どのような物が必要か教えて欲しい、など頼まれたりした。
◉私からの提案と希望としては、
私達が山に登る計画があった時には、両方に声をかける提案をした。
私達山の仲間だけでなく、猟友会も山に詳しいので声を掛けておくと提案した。
現状、訓練は難しいが山の訓練を受けた署員の方が転勤移動してしまう前に講習を開いて頂けないかお願いして見たいと思う。
石垣市の猟友会と仲の良い市議会議員がいるので今回の話をし、市議会で取り上げて貰ったり、訓練や捜索に協力して貰えるように提案した。
そしてこれをご覧になった皆さんにはしつこいようだが、SNS等の安易な情報は鵜呑みにせず、キチンとした情報を所得し自分のスキルも考慮の上、石垣島の自然を楽しんで貰いたい。とにかく石垣島(沖縄県)の山は内地のように整備されている訳ではなく、所要時間数十分の行程であっても迷ってしまうのが現実である。私たちが整備してもほんの数か月でジャングルに戻ってしまい、何度も行っている我々でさえ久しぶりに行く山では迷い、怖い思いをするのだ。
★こんな事を書いている間にまたも野底岳で観光客の親子が遭難し救助要請。警察と消防が捜索にあたり、当日の内に無事発見し救助に至る。という事故がおきた。本当に困った物だ。しかも沖縄県も今は緊急事態宣言中で、県知事も「コロナが落ち着いたら来て下さい」と言っている。コロナ人口比率一位、何と二位の東京都の6~7倍の比率である。その沖縄県の中でも石垣島のコロナ人口比率は数倍多い!
★最後に、八重山警察署、石垣市消防本部、ともに非常に丁寧な対応を取って頂き心から感謝申し上げます。今後とも共に宜しくお願い致します。
★山が続いたので、そのうちシュノーケルやカヌーでの話を書きたいと思います。
#リフトアップ石垣島エコツアー #野底岳(マーペ) #救助訓練
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