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八重山琉米文化会館

2018年06月13日 | 文化・歴史好き!

琉米文化会館」って聞いて事ありますか? 1952年7月、琉球政府創立まもなく、琉球列島米国民政府情報教育部の一機関として戦後米軍の統治下にあった沖縄・奄美で本島、宮古、石垣、奄美に5ヶ所(琉米親善センターも入れれば8ヶ所?)が設置されました。が、その目的は?

★米国の政策や情報を住民に周知させるために設けられたアメリカ式文化センター(従わせる為?

★琉球住民の教養、調査研究、レクレェ-ションの場(文化的)

★沖縄住民と米軍人の親善と相互理解をはかるため(友好・平和的)

と言った具合に調べるてみると人によって色々な捉え方があるようですが、実際に利用していた子供から大人まで、当時あまり娯楽も満足な教育も乏しかった時代にかなりの利用者があり、皆さん楽しみ親しまれていたようです。石垣市でも「八重山琉米文化会館」が設立され、英会話をはじめ色々な教室、図書館、演劇やダンスホールなど当時としては内地よりも先進的、モダン的な会館だったようです。なにせ米国がバックについているんですから図書館の本には昆虫や動物の英語の立派な図鑑、英会話教室やダンスは本場アメリカのです。

そんな中でもオイラが目を付けたのが「那覇琉米文化会館」が毎月?出していた「Calendar of Events」、今月のお知らせって奴ですね。

何が気に入ったかと言うと気付いた方もいると思いますが、このデザインの素晴らしさ! これはアメリカの影響を受けてないと出せないセンスの良さです。那覇の人が作ったのか、那覇に住んでいたアメリカ人が作ったのか作者不明ですが、これをTシャツやハガキ等にして売り出すだけで、かなり売れるんじゃないでしょうか? その時はオイラも一枚噛ましてね。

もっと沢山あるんですが、現像が面倒なので2枚だけ (+_+)

こっちは「八重山琉米文化会館」のお知らせです。残念ながらガリ版刷り?

プッチーニの「madama butterfly london(蝶々夫人)」、のロンドン公演を収録したレコードです。

クリスマス・ハンドブックやアウトドア・クッキングの本。この時代にこんな事やってた日本人がいるでしょうか? いやいや昔は毎日家の外で、しかも炭で魚焼いてたよ! 失礼、まさにアウトドアクッキング!

あの時代に外国で、日本の歌舞伎、日本庭園、着物、そして禅の本までが売られていたんですね。今日本ブームだと思っていたら、結構昔から日本は注目されていたんですね。

渋い本場のベンチ・チェスト。日本で流行るのはこのあと何十年後だ?! 当時の物だそうで、アンティークとして、かなりの値が付く?

この本、今でも発刊したら売れそうですよね。

当時の沖縄で発刊されていた貴重な本もありました。内地ではまず目にする事は無いでしょう。 米国統治下にあったと言う特殊な環境ならではの蔵書でしたが、思わず手に手に取って読んで見たくなる本ばかりですね。図書館だけでなく全てがアメリカナイズされた琉米文化会館も1972年5月沖縄返還、本土復帰に伴い終わりを告げます。ただ名前は変わっても建物が無くなる訳ではないので今でも利用されていますが、八重山琉米文化会館(現市立文化会館)に至っては建物の老朽化に伴い石垣市は使用を制限、建替える訳でもなく移転する訳でもなく、今後どうなるか決まっていないそうです。石垣でも、石垣の方が?ドンドン懐かしい物が消えて行ってる気がします。オイラが来た頃は銭湯もあったんですが数年前に取り壊されました。自然だけでなく日常の思い出(石垣(沖縄)らしさ)も無くなっていってるけど良いのかなぁ・・・、


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