先日の新月の日にウミショウブ(トチカガミ科ウミショウブ属)を観に行って来ました。 西表が有名ですが石垣にもちゃんといます。 と言うより石垣島がウミショウブの北限じゃないかと言う意味ではこっちの方が貴重!? 一種一属でヤエヤマヤシと同じですね。 沖縄にはこう言うの多いです。 こう言うのって陸続きの時に移って来たんでなく、島になってからもいつも流れ着く種類でなく、ある日突然何者かに持ち込まれたとか、たまたま強い台風の時とかに来てしまった、という可能性が強いんじゃないかと思ってます。
西表のは先日の満月の大潮で、石垣のこの場所のは新月の大潮に合わせて開花しますが、これは数年おきに入れ代ると先輩ガイドのOさんが言ってました。 今回は大潮の時にもほんの少しですが咲いていたので、入れ代りの年かもしれませんね。
ウミショウブは海草ですから、むかし陸に上ったは良いけど、やっぱり海の方が良かったから帰ろう、と言って戻った植物です。 だから花も咲くし根も葉もあり、茎もありますよ、とうぜん種子も出来ます。 今度はこの種子が弾ける所を押さえたいんですが、観れるかな・・・。

「やんや、やんや」
「ぶつかってくんなよ!」
「変な顔」
「お前だって変な顔だろ!」
「みんな同じ顔で何言ってんだよ・・・」
「は~い、みんな、集まって集まって~!」

「並んで、並んで」
「集まって~!」
「はい、こっちですよ~!」

「お集まりの皆さん、今日は新月の大潮です。 せっかく男として産まれたからには、可愛い女の子と添い遂げましょう!」
「うるせ~バ~カ、お前が言うな」
「そんなの当たり前だろ」

「いちいち並んでられるかよ」
「あいつら放っといて、俺達だけで先行っちゃおうぜ、女の子少ないんだからさぁ」
「おい、そこの、お前も行こうぜ!」
ご覧のように、この米粒ほどの白いのが雄花です。 ウミショウブの根本・海水中に卓球位の大きさでモモのような形をしたカプセル(これも撮りたい)がパカッと開いて大潮の日に合わせて飛び出し、水を弾いて起った状態のままほんの少しの風や波に乗って水面をスイ~、スイ~と走り回ります。 写真を撮るのも大変! オイラは以前、かなり離れた米原と言う所まで流れ着いた雄花を見た事があります。 友達Sさんの息子・ソウイチロウと先輩ガイド・Oさんの息子達がカプセルを取って来て皆で開いた所、中には約400個の雄花があったそうです。 貴重なデータですね。
次回、彼らの結婚シーン(雄花に食べられちゃった所)を載せましょう。 もちろん彼らは草植系!?だから、女性の方が強いんです(笑)。