今回は洞窟内にあった陶器を載せます。ざっと見て3点2種類ですね。年代も違うようです。最初に画像を送った教育委員会のAさんが言うには多分近世と中世、お墓などに一緒に入れられた物じゃないか?との事。
Aさんは台湾に発掘に行ってしまったのでしばらく不在。以前の発掘調査の時の文化財課の担当の人達と後日待ち合わせをし、この日案内するお客様も一緒にみんなで洞窟まで行きました。専門家が言うには古い方(色が付いた方)はやはり13~4世紀ごろの物じゃないかとの事。
画像に写っている材木も気になる所ですが、さらに探してみると新たな陶器の破片が出て来ました。また中央後ろに写っているのは石垣で丸く囲った中に珊瑚のバラスや砂を詰めて台と言うかステージと言うかそういう構造になってます。このステージについては以前も書いた事があると思いますが、本島のユタが中心になった変な集団が別の風葬の場所でも作ったのと似ているとの事。
みんながいる場所の地面が後から岩を運び入れたような感じで隙間が沢山あります。前回書いたようにこの岩を全部退かすと大きな口があり、実はもっと奥行きのある洞窟なのかも知れないとオイラは考えています。
これは少し離れた浜辺で見つけた欠片で、これも見つけた時に分かり易い様に置いておいたのを見てもらいました。大きなカメの様な陶器の底の辺りじゃないかと言う事ですが、いずれもこう言う物は動かされた物(オイラが動かしたと言う事でなくどこから来たか分からないと言う事)だと調査しようがなく、悪く言うとあまり価値のない(意味のない)物のようで発掘調査を手伝ってた時も明らかに他所から混じった物は一応取っては置きますが、大袈裟に言うとポイって感じです。ここに来る途中の浜辺も彼らは注意深く見ていましたが特に陶器の欠片が落ちている様子も無かったので益々調査対象から離れて行く(興味が湧かない)、と言う訳ですね。ガッカリ(笑)。素人と専門家の世界の違いですね。
もしここの海岸でシュノーケルでもして海底で欠片を発見したら、また話は大きく変わってくるんですけどね。