【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

街角の温もり ~ その2

2012-09-03 16:38:16 | ちょっとアンティーク





「・・・小さい頃、あたしは夏の一方の端から
もう一方の端を見る事が出来なかったのよ。
果てなく続く季節のように
あたしの前に広がっていたんです。
今じゃ、『片手の幅だけ、1つの物語』
だけですわ」  
                 【「アンの愛情」 第23章】


   昨日の夕立は直後には僅か2度の気温低下に留まりましたが、
  夜は窓を開けていると肌寒さを覚える程に。
  昨夜は久し振りにエアコンなしで休む事が出来ました。

   従って今朝は一気に秋気分。
  とは言え、日中はそれなりに気温は上がりますけれど。

   




   さて昨日に続き、今日も小さなマッチ箱の世界を。
  その前に、こちらの茶筒は私がペイントしたものですが、
  実は、この中には、おびただしい数のマッチ箱が入っています。

   その中から今日も手作りっぽいものを。
  山、五重塔・・あるものは絵画風だったり、はたまた切絵風だったり。

   小さな世界ですが、それぞれの主張。
  見ていて飽きません。

   おまけに、これら1つ、1つを手に取って眺めていますと、
  その時々の思い出が走馬燈のように蘇(よみがえ)って来て。
  尤も、中には全く思い出さないものもありますけれど。

   一応、箱の裏に日付と誰と訪れたかを記しているのですが、
  不思議な事に、記しているものには(裏を見るまでの事はなく)覚えているのです。

   結局、記していないものに限って忘れていて。
  何をか言わんと言った所ですね。

   そして今日も夕立。今度は雷も伴って。今、PCを開いた所です。
  どの位、降ったでしょう。気温は明らかに違います。
  こんな夕立は有り難いですね。

街角の温もり

2012-09-02 17:23:18 | ちょっとアンティーク



【上 : 美々卯 ・ 乗鞍観光ホテル ・ 乃木温泉ホテル(栃木) 
下 : 三浦綾子の小説に登場する、天金 ・ 北海ホテル】


アンは、人生が希望と幻の薔薇色の霧を
通してのみ眺められ、永遠に去って帰らぬ、
名状しがたいあるものが存在していた。
あの懐かしい楽しい月日に戻りたくて
たまらないと、胸の中で考えた。
それは今はどこに行ってしまったのか ――
あの輝き、あの夢は?
「かくてこの世は移り行く」 ・・・・・                 
                 【「アンの愛情」 第29章】




【起床時の空】


   青い空に小さく千切れた雲。秋らしいこんな空で明けました。
  9月も2日目。9月の声を聞き、朝晩は随分、涼しくなりました。

   とは言っても日中は、かなり暑くなりますが・・。
  ただ今日は先程、午後2時頃だったでしょうか、
  いきなり雨。それも本当に突然。

   珍しい事に雷は伴っていません。
  30分程度でやみましたが、気温は2度ばかり低下。
  有り難い天然の打ち水です。

   さて今日の写真。ご覧の通り、マッチです。
  以前は、街角の喫茶店や食堂(敢えて・・レストランではありません)
  の灰皿に必ず置いてありましたね。

   振り返れば、学生時代から集めていたマッチ。
  そのマッチが欲しくて喫茶店をハシゴした事もありましたっけ。
  それも今では懐かしい思い出です。

   今日は、数あるマッチの中から、手描きっぽい物を並べてみました。
  旅先の観光地の写真が印刷してある物があれば、
  文字に工夫があったり。中には歪(いびつ)な物もありますけれど。

   マッチ箱という限られた、小さな空間に広がる世界。
  今見れば、何気ないデザインも、とても新鮮に思えます。

   残念ながら最近は、街の喫茶店がめっきり減って来ましたね。
  おまけに灰皿にマッチは、すっかり過去の遺物と化しています。

   一方、喫茶店の “復活” という話題もチラホラ。
  画一的なカフェチェーン店には辟易(へきえき)している私、
  街の喫茶店を応援しています。

エスプリ香る袖口の美学

2012-06-09 16:45:17 | ちょっとアンティーク



【「ロイス」 の金時計 & 「ツガリス」 の時計 】


【こちらは 「セイコー」(以上、いずれも機械式手巻き腕時計)】

チックタック ・・・ チックタック ・・・ チックタック ・・・
祖父じいさんのプライスが亡くなってから
炉辺荘に持って来た広間の古い
旧式分銅時計が時を刻んでいた ・・・
時というものが出来た時からあるような
悠々とした古い時計であった。
いつもはこの時計をジェムは好きだったが
今は憎らしかった。
ジェムを笑っているように思えた。                 
                 【「炉辺荘のアン」 第5章】


   こちらは雨の週末となりました。
  昨夜は良く降りましたが、今日は降ったりやんだり。

   いいえ、やんでいる時の方が多く、先程からは太陽も。
  やはり・・と言いますか、梅雨入りしたようです。
  ほぼ例年通りだとか。

   最近、何となく天候がおかしいと感じているものですから、
  この “例年通り” の言葉に妙にほっとするものを感じてもいます。

   ところで庭に出た私を待っていたもの。
  それは雨に打たれて倒れそうに
  なっていた、マーガレットの花。

   これも伸び過ぎたチェリーセージは、
  ポッキリ折れています。
  切り取って花瓶に。

   期せずして、お部屋の中は花一杯。
  嬉しい悲鳴を上げています。

   さて、冒頭の写真。
  珍しく時計を並べてみました。

   1日早いのですが、
  明日は 「時の記念日」 ですね。
  今日は、前倒しして時計の話題を。

   実は昨夜、本当に何気なく・・
  引き出しの中を開けたのです。

   そこに、いとも無造作に
  入れられている、腕時計の数々。

   とは言え、この引き出しは昨夜に限らず、
  これまでも何度となく開けています。

   でも “今は使わない物” という先入観があったせいか、
  じっくり見た事はありません。

   それに主人と違って私は腕時計には、
  ほとんど興味がありませんから。しかし昨夜は、なぜか気になって。
  そんな時、6月・・時の記念日・・と思い至ったという訳です。

   改めて見てみますと・・。
  これらの時計は、祖父から母から義母からと・・。
  その当時の思い出が鮮明に蘇って来て。

   それでも祖父の時計(スイス製・「ツガリス」)はとても見易くて、
  暫く身に付けていた事があります。(冒頭の写真・右上)
  一方、義母からの物は金時計。

   同じくスイス製「ロイス」ですが、1度も身に付けた事はなく、
  それこそ、引き出しの中に直行。

   でも今思いますと、腕に時計をしていない私を見て、
  義母はどんなに淋しかったでしょう。

   普段はしなくても、せめて会う時ぐらいは
  すれば良かったと・・今になって思います。

   1番新しい時計(グリーン)は、母から。これは、「セイコー」 です。
  それでも35年位、前でしょうか・・。

   いずれも機械式手巻きで、現役です。
  それこそ、職人技の時計ですね。


 


   こちらは、柱時計です。実家から持ち帰りました。
  左は 【明治時計(株)】 、右は 【佐藤時計製造(株)】
  両方共、明治時代に創業の老舗の会社ですね。

   まだまだ動くのですが、今日の引用文の如く、思い切り「チクタク」と・・。
  その日の気分によってはジェムの気持ちにも。
  ~なので、ついつい止めてしまいます。

   振り子は左右に力一杯、全力疾走。
  “そんなに頑張らなくても・・” と、つい思ってしまう私。
  時報を知らせる鐘は、本当に趣きがあるのですが・・。

   そんな古き良き時代の音が、うるさいなんて言って止めている私は、
  既に心の余裕を失っているのかも知れませんね。

古道具たちが語るおとぎ話

2012-03-29 17:57:57 | ちょっとアンティーク







布切れを 5千枚 使い、
仕上がったばかりだという リンド夫人
新しい刺子の掛布団が一同の前に持ち出され、
当然受けるべき讃辞を受けた。         
                 【「アンの幸福」 第2年目5.】


   

   今日は快晴となりました。
  しかも日本全国、北から南から、それこそ津々浦々、
  晴れマークなのだそうですね。この時期にしては珍しいのではないでしょうか。

   朝こそ少々、冷たかったものの、日中は大層暖かくなりました。
  これで桜の蕾も一気に膨らむ事でしょう。








                                    【横面から】
   さて冒頭の写真。
  ずっと納戸で眠りっ放しだった
  ミシンを思い切ってリビングに
  持って来ました。

   そもそも、このミシンの
  事を思い出したのは、
  こちら 【旧笹井家住宅】
  出掛けてから。

   ずっと物置き同然だったミシンの上。
  蓋(ふた)を開けるのは何年振りの事
  でしょう。と言うより数える程。

   それにしても、ミシンを使う事など
  全くなくなってしまった私。

   機能オンリーの現在のものと
  比べて昔のミシンって、
  何と重厚感があるのでしょう。

   ある意味、贅沢品だったのかも
  知れませんね。ちょっとした家具のような。

   そうそう、このミシンは 「シンガー」 ですが、
  アメリカからの逆輸入物です。
  
   こんなミシンには、リンド夫人 がぴったりですね。
  5千枚もの布切れを使って布団を作るリンド夫人でしたなら、
  大活躍させた事でしょう。きっと。

   ところで私は・・と言えば、珈琲テーブルにいいなと。
  板を広げれば、十分、スペースはありますものね。

レトロな温もり

2010-02-11 17:52:18 | ちょっとアンティーク


     起床時の室温は今日も 15度。暖かい朝となりました。
    しかしながら、ゴミ出しの時感じたのは、
    意外にも空気の冷たさ。

     朝の真珠色の空も相変わらずですし、
    おまけに雨も降り出して来ました。結構強い雨・・。

     こうなりますと日中は、
    昨日までの暖かさ・・最早、ありません。

     それはそうですね。まだ 2月ですもの。
    この 2月という季節は、一時に比べれば随分、日も長くなり、
    お天気の良い日などは光に満ち溢れています。

     そんな事もあり、ついつい “このまま春・・?”
    ~なんて錯覚してしまうのかも知れません。

     “苦い 2月の気候に何事か起こった。
     2月は何とひねくれた月 であろう。
    この数週間の天気は確かにマレー家の伝説に叶っている。
    恐ろしい吹雪が吹き荒れていて、
    風は山の上の木々を追いかけている。
    ・・・ 略 ・・・
     けれども外の大きな黒い風の夜は、
    ぱちぱち跳ねる火の燃えている私の小さい部屋を居心地良くして、
    あの 1月の美しい夜よりももっとこの世に対して満足した。・・・”

                                      【「エミリーの求めるもの」 第13章4.】

   ところで、もうすぐ
  バレンタインデーですね。

   2月・・もうすぐ春という、
  この季節だからこその、わくわく感。

   別にお菓子会社のCMに
  乗っている訳ではありませんが、
  チョコなど、ちょっとしたプレゼントが
  行き交う季節って、素敵ですね。

   そのチョコレート・・嫌いな人って、
  まずいないでしょうし、今度は笑顔が行き交います。
  それに売り場も、幸せな雰囲気に包まれていますもの。

   そのプレゼント・・男性でなくてもいいのですものね。自分にだって・・。
  又、常日頃、プレゼントされると嬉しいと思えるものをチェックしたり、
  贈る人の好みを知って置く事も大切ですね。

   さて、こちらは自分用のものです。奇しくも去年と同じものになってしまいました。 
  それには、ちょっとした理由もあるにはあるのですが・・。
  
   この 「ゴディバ 」 のチョコレートの事は、昨年も記していますので、【こちら】 をどうぞ。
  とは言え、日本の 「ロイズ」 の生チョコなど、本当に美味しいですものね。
  それなのに・・ 「ゴディバ」 を求めてしまう、この心理・・。面白いですね。

   そうそう、ちょっと早いけれど、今日生協のオニイサマにも差し上げました。
  案の定、満面の笑顔・・だった事をお伝えしておきます。

抑揚ある光と影

2010-01-28 17:32:37 | ちょっとアンティーク


     雨で明けましたが、昨日の朝よりは5度の気温差です。
    たった1日で全く逆の現象。

     その雨は、しとしと降る “春雨” さながらです。でも暖かい!
    こんな日は、らんぷ、蝋燭大好き人間の私の事、迷わず・・。

     あらっ!? 冬の間は、
    雨も晴れも私には関係ありませんでしたね。失礼しました。

     雨の日は当然、そうでない日も冬の日は、
    らんぷも蝋燭も大活躍です。

     ここは、今日も私同様、
    蝋燭大好きな 『アンの世界』 に住む エミリー の記述を・・。

   “―― エミリーが居間のあちこちに挿したキャンドルも
  用意出来た ―― 小さな、嬉しそうな黄色のキャンドル ――
  赤い、喧嘩好きなキャンドル ―― 夢見るような、
  青いキャンドル ―― トランプのハートやダイヤモンドを
  一杯に描いた、荒っぽいキャンドル ――
  ほっそりと貴婦人のようなのも。”
           
                                     【「エミリーの求めるもの」 第9章8.】



   ところで私は、
  インテリア雑誌が大好きです。

   特に洋書は、英語の説明を読む
  までもなく、写真だけで堪能。

   そこには暮らしを楽しむ、
  アイデアが満載。

   例えば革のトランクをテーブル
  代わりにしたり・・は日常茶飯事。

   居ながらにして夢空間が広がり、
  幸せ気分に浸るのは常の事。
  
   ただ、そこで留まらないのが、悲しい所ですね。
  ついつい物が増えてしまいます。

   それはさておき・・。
  先日の新聞(1╱12付)に、
  「美しい日常を演出する本」 と
  題して、今度はその洋書そのものが
  インテリアになる、演出の仕方なる
  ものが載っていました。

   無造作に本を積んで、
  「平積み」(本の表紙を上にして
  積み上げる書店の陳列方法)
  にすれば、花瓶や額、置き物の
  脇役として飾る事が出来るというものです。
  
   革のトランクと同じですね。
  飾りながら収納・・という所でしょうか。

   そうそう、騙し絵のように古書を模した、
  「エンプティブック」 も、面白いですね。
  
   古書の雰囲気が何ともアンティークで、表紙を開くと雑多な物をしまえます。
  ↑ の写真の本がそうです。       

きらきら光る~Ⅲ

2008-05-25 19:20:54 | ちょっとアンティーク


   




   久し振りに、雨の日曜日となりました。
  そう言えば、何年か前、週末になると雨・・という年がありましたね。

   その雨も午前中は、降ったりやんだりしていたのですが・・。
  完全に上がったのは、お昼ちょっと前だったでしょうか。
  午後になると、時折、青空も戻って来ました。

   ただ気温は低めです。つい一昨日は、夏日でしたのに、
  この気温の変化は一体、何なのでしょう。

   それでも今年の夏は、暑さが厳しいとか。冷夏も困りますが、あまり暑いのも・・。
  程々の暑さになって欲しい・・なんて、虫がいいのでしょうか・・。
  そんな事は、ありませんよね。











   さて、写真は先日、山口の叔母に
  貰ったビーズのバッグと帯です。

   帯2枚は解き、やっとテーブル
  センターに、仕上げました。  

   そうそう二つあるビーズのバッグ、
  薔薇柄の方の裏側が、
  こちらの写真です。

   ちょっとアンティークで
  気に入りました。

   しかもビーズのバッグは、
  小さい物が多いのですが、これは割と大きめです。

   上は日本製で、下の琥珀色の方は、香港で買ったとか。
  二つ共、とてもしっかりした作りになっています。

   



   「年を取り過ぎてますかしらね、シャーリーさん? 
  私はみっともない真似はしたくないけれど、
  前から ビーズ の肩マントを欲しくてたまらなかったのですよ。
   あれこそ、所謂いわゆる洒落しゃれた物だと考えていたのです。
  それに今又、流行っていますからね。」

                                  
   


   このビーズって、ヨーロッパを初めとして、
  世界各地で本当に古くから人気が、あったようですね。

   それが、脈々と現代まで引き継がれて行っていると思うと、
  ある種の感慨を覚えます。

    上の言葉は、アンがサマーサイド中学校校長として、赴任した際、
  下宿した 「柳風荘」 チャティおばさん のものです。
  それに対する アン の答えも振るっています。そうですね、仰る通りです。

   



   「年を取り過ぎて自分の着たいものが
  着られないなんていう法はないわ。
  年を取り過ぎていなすったら、
  それを着たいとはお思いにならないでしょうからね。」

                                以上 【「アンの幸福」 第2年目】

曲線の美

2007-08-23 17:06:46 | ちょっとアンティーク
   昨夜の雷を伴った夕立で、
  こちらもやっと一息付きました。

   折しも今日は24節気の一つ、
  「処暑」 なのですね。

   午前10時の段階で28度。
  これでも平年並みなのでしょうが、
  昨日までの暑さを思いますと、
  生き返ったような気がします。

   生き返ったと言いますと・・。
  背も伸びて、いよいよ開花間近だと思っていた、
  「インウォールクラータ」。

   干上がってしまっていて、
  心配しましたが何とか持ち堪えたようです。

   雨って、有り難いですね。
  ただ朝顔やペチュニアは、雨に打たれて
  頭(こうべ)を垂れていましたが・・。

   雨上がりのせいか、
  今日は昨日の蜻蛉も蝶もやって来ません。

   尤も蜻蛉は、写真を撮った事で
  安心したせいもあるのでしょうね。

   その代わり、今度はバッタが・・。
  美味しそうに葉っぱをかじっています。

   



   “夕立が来たが、間もなく上がった。
  木々の枝にはしずくがキラキラ光り、
  下草の茂っている谷では、
  濡れた羊歯しだが香り高く匂っている。・・・”

                                    【「アンの青春」 第2章】



   さて、私はなぜか銅製品が、
  好きでたまりません。

   その中で、今日は
  やかんを取り上げてみました。

   実際にアンティークか
  どうかは抜きにして下さいね。

   私、思いますに銅製のやかんは、
  (少々手入れがめんどうですが) 
  ステンレス等の一般的なそれに比べ、
  形が何とも優雅ではありませんか?



   ただ、右の写真二つは、
  相当古い物です。

   実際使っているのは、
  比較的新しい物ですが、
  使い込めば使い込むほど、
  味わいが出て来ます。

   それに熱伝導がとても良く、
  お湯もまろやかな気がしますが、
  果たしてどうなのでしょうか。

   


   「持って嬉しい物には
  何でも、多少の苦労は付き物ですわ。」
             
                               【「アンの青春」 第9章】

   


   銅製品の手入れのめんどうは、アン のこの言葉に尽きますね。  

アンティークな風

2007-07-19 16:40:23 | ちょっとアンティーク
   高原の朝のような冷気に包まれた今朝も、
  庭の木々や草花、路面は、
  しっとりと濡れていました。

   久し振りに朝から太陽が
  顔も出し・・。

   そよそよと風が吹き、
  本当に気持ち良い朝でした。
  でも、流石日中は、暑くなって来ました。

   そして今日も・・。
  連日、トンボのお出ましです。

   今朝は、まだ蕾のカンナの花に・・。
  トンボは、カンナが大好きなのですね。

   今日は、いつにも増して、
  長い事、ここにこうしていました。
  何だかこちらを向いて笑っているようです。



   さて、こちらは
  随分昔の扇風機です。

   ただ惜しむらくは、
  以前の 炭火アイロン と同様に
  私がペンキを塗ってしまった事。

   後悔しましたが、いずれも後の祭りです。
  どうせなら、黒にすれば良かったなんて・・。
  そうそうこれは、ナショナル製です。

   日本の夏は、自然の風、団扇、扇風機、
  そしてクーラーと・・
  涼を求めて変遷して行きました。

   扇風機は、今でも使われていますが、
  思えば今回の地震では、こんな扇風機の似合う、
  漆喰壁の残る古い民家が、犠牲になりました。

   そこで思い出すのが、
  京都府美山町の茅葺屋根の民家です。
  (同様の白川郷は、特に有名) 

   国の 『重要伝統的建造物群保存地区』 
  に指定されているのですが、
  “茅葺屋根は、軽いので地震に強い” のだそうです。
  そして、夏涼しく、冬暖かい・・。

   先人の知恵と言えますが、今では維持費も高く、
  空極の住居となってしまいました。
  茅を葺く職人の方も少ないでしょうね。

   私が美山に出掛けたのは、もう4年前になりますが、
  辺り一面、コスモスが咲き乱れていたものです。

   それが何ともしっくりと合って、
  ほっと出来る懐かしい空間でした。

   話が前後しましたが、
  この扇風機、結構涼しい風が吹きます。

   「三丁目の夕日」 の頃? の物だとしたら・・
  これでも十分だったのかも知れません。

   でも、今時珍しい鉄製で、
  信じられない程、重い扇風機です。    

船のロマン

2007-06-30 23:41:00 | ちょっとアンティーク
   今日は、晴れの予報でしたが、
  朝方ザ~ッと来て・・その後の蒸し暑かった事!! 

   湿度は、優に70% を超えています。
  先程から少し、涼しいな・・と思いましたら、
  案の定、60% に。現金なものです。

   そして気が付けば、6月も終わり。
  早いもので今年も、もう半年経過してしまったのですね。

   今年は、雨の少ない6月でしたが、7月はどうなのでしょう・・。
  例年なら、梅雨明けが待たれるのですが、
  今年は水不足が心配です。

 




   “幼いリラには、長く思われる四季が
  アンにはあまりに早く過ぎて行くようになって来た。”
  
                                      【「炉辺荘のアン」 第29章】
               


   いつの時代も、同じなのですね。
   そして、これもいつもの事ですが、
  アンの時代も現代も・・。

   全くと言っていい程、
  違和感がありません。

    と、言うより・・
  共感する事の方が多く、
  驚いています。

   ところで、今日は、久し振りに、
  アンティーク物の紹介です。
  それは、「船の舵」。

   となれば、ジム船長その人しか思い出せません。
  きっと、灯台の彼の部屋には、こんな舵が、
  置いてあるに違いありません。(勝手に思っています。)



   彼の事は、以前にも話題に上りましたが、
  言うまでもなく、『アンの夢の家』 
  での同類 (美の崇拝者) の友。

   彼は又、美味しいお茶を入れて
  くれる事でも、有名です。

   そのコツは、
  “クリームをけちけちしない事” でしたね。

   日本茶も美味しさの秘訣は、
  茶葉をたっぷり入れる事だと言いますから、
  共通点がありますね。

   そして・・アンの時代は、
  隣町に行くにもこんなバッグを持って
  出掛けたのではないでしょうか。

   馬車を走らせているアンの姿が、浮かびます。
  現実は、ままなりませんが、せめてあの時代に思いを馳せ、
  ちょっとアンティークな物に触れるのも、楽しいものです。

   時には心も身体もドレスアップして、
  出掛けるのもいいかも知れません。