「・・・あの砂丘の丘の霞が
踊る魔女のようじゃありません?
あの 水仙 に気がお付きになって?
あんな見事に咲き揃った
水仙 は炉辺荘では今まで
一度もありませんでしたわ」
「私はあまり 水仙 は好きでありませんね。
これ見よがしの花じゃありませんか」
こう言うと、メラリー・マライアおばさんは
肩掛けを肩の周りにかきあわせ、
背中を保護するため家の中へ入って行った。
【「炉辺荘のアン」 第13章】 |
時折、薄日は射すものの午前中は曇り空。
ただ、先日と違って雲が見えます。
今日は、このままで推移するのかと思っていましたら・・。
午後になってから青空。
しかしながらこの空、あまり綺麗ではありません。
一昨日(21日)のように、目に沁みる青さではありません。
ちょっとくすんだ青。やはり少なからず黄砂の影響があるのかも知れません。
【「チオノドクサ(雪の栄光)」】
今日は 先日 の金色より
色が薄目のラッパ水仙が開花。
写真では花びらが
白に見えますが、
実際はレモンイエローです。
そう言えば、昨夜の、とある
番組での英国大使の言葉が
耳に残っています。
桜でピンクに染まる
日本の春に対し、
英国では黄色に染まるのだと。
それは水仙の黄色だとも。
それこそ何度も仰っていました。
やはりと言いますか・・。
菫ほどではありませんが、
水仙は
『アンの世界』 でも
良く登場しますものね。
そして今年もリラの新芽が。
もう何年も花が咲きませんので、期待はしないと誓ったのですが、
ほんのちょっとだけ・・? 期待してしまいます。
さて、今日の新聞の一面での記事。
それは 『
皇太子さま 「心から敬意」』 と題した、
「赤ひげ大賞表彰式」 の模様です。私が違和感を感じたのは、その呼称。
最近、皇室の方々に対して、故意か偶然なのか・・?
天皇と呼び捨てにしたり、上記のように皇太子さま、雅子さま・・。
このような呼び方が、巷(ちまた)を席巻しています。
記憶に新しい所では、ヨンさまなんて言うのもありましたっけ。
当然の事ながら天皇陛下、皇太子殿下、雅子妃殿下・・でしょう。
こんな事を言いますと、人間は平等だから・・
~なんて、必ずのたまう方がいらっしゃいます。
確かに民主主義社会には、身分の上下関係はありません。
でもその事と、人を敬う感覚まで失っていいとは思いません。
そのために敬語という、素晴らしい言葉があると思うのです。
実際、ジェンダーフリーの名の下に、教壇のない学校で、
ある小学校では、例えば 「鈴木!」 「佐藤!」 と 「さん」 や
「君」 を付けないで呼び捨てとの事。それは生徒間でも。
こんな風に呼び捨てにされた後に続く言葉は、どのような言葉でしょう。
せいぜい 「ノート貸して!」 であり、「ノート貸せよ!」 でしょう。
決して 「ノート貸して下さいね」 とはなりません。
おまけに、ぞんざいな言葉は耳触りですし、到底美しい言葉とは言えません。
言葉は時代と共に変化します。
社会の仕組みを反映して、簡略化される事もあるでしょう。
でも人が人を敬う心に時代遅れなど、ないと思います。
その証拠に、昔の日本映画の会話の美しさには、
惚れ惚れと聞き入ってしまいますから。
そうそう、「元号」 の事。
特に平成になってからテレビは勿論、
一般でもほとんど元号を用いなくなりました。
あろう事か、これも日教組の指示によるものだったのですね。
時代の流れかと簡単に考えていたのですが、
こんなにも、じわじわと浸透していたなんて。
とは言え、私も最近知ったのですが、
元号には不思議な力が宿っているそうです。
呪(まじな)いを含んだ言葉であり、言霊が宿っているとか。
私だけでもこれからも、しっかり元号にこだわって行くとしましょう。