【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

テーブルに飛騨の藍

2015-11-30 20:11:55 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編
















 ロバートは庭を横切り、
玄関のポーチの隅に置いてある
丸木のベンチに腰を下ろした。
晴れた12月の夕方で、
秋のように暖かだった。
                【「アンをめぐる人々」 6.】











【午前7時半の空】







   11月最後の今日も、快晴の空となりました。
  朝のうちは、ヒンヤリしていましたが、
  日中は、昨日以上の暖かさとなりました。

   いよいよ明日から12月。季節は冬ですね。
  この秋最後の小春日和と言っていいでしょう。










【飛騨高山の刺子】









     さて、友人から 「飛騨の高山に行って来たの・・」 と、
    藍のマット(刺子)を頂きました。

     私がこういう物に目がない事を知っての事。
    つい先程、持って来てくれました。となれば・・
    早速、このマットを使いましょう。

   およそ10日振りですね。
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)』、オープンです。

   折角ですので、カップも青系を。
  お馴染み、「ブルー ダニューブ」 です。

   最近では、じっくり味わって頂く珈琲。
  従って、お茶請けはいらないのですが、今日は例外。
  これも頂き物の四国名産、「タルト」 がありますから。

   本日の珈琲は、「富久栄珈琲」 のリッチブレンド。
  至福のひと時です。薫り高い珈琲が入りましたよ。 

心の中にこの一葉

2015-11-29 16:50:08 | 路傍の花~道草



【桜の紅葉】


【千の茎~「狗尾草(エノコログサ)」】










 森には紫色の静けさが垂れ込め、
金色の日光が洩れ射していた。
「丁度、ステンドグラス越しに、
柔らかな光のみなぎる大伽藍だいがらんの中で、
『年』 がひざまずいてお祈りをしているようね」                  
                   【「アンの青春」 第21章】










   3日連続の快晴の朝を迎えました。
  気温の方も朝こそ、ヒンヤリしていますが、
  一昨日よりは暖かく、昨日、今日と
  日溜りでは全く寒さを感じません。

   傘マークが付いていた明日も晴れマークに。
  出掛ける予定はありませんが、お天気はやはり嬉しいです。



















   さて、冒頭の写真は桜の葉。
  紅葉(もみじ)は、まだまだ多数残っていますが、
  こちらの桜は、残り僅か。

   中には必死でしがみついているものも。
  それにしても、風に散るまでのほんの僅かな時間、
  季節を謳歌している、これらの葉。
  虫喰いの葉だって絵になります。

   そうそう、「狗尾草(エノコログサ)」 だって、この通り。
  霜に焼けてこんな素敵な色になりました。

   自然が育む形は様々ですが、
  刹那の時を生きているからこそ、
  秋は、ドラマティックなのかも知れません。

満月と薔薇

2015-11-27 20:12:52 | 薔薇の追憶

















 美しい夜だった。
満月は丁度、鬱蒼うっそうとした丘の森の上に上り、
月光はポプラ越しに私の前の庭に射していた。
西側の樹木のない片隅から、
夕映えが微かに残った銀青色の空が見えた。
この時の庭は実に美しかった。
薔薇の季節で、
家の薔薇は満開だったからである ―― 
                 【「アンの娘リラ」 第10章】











【午後4時半の空】










   今日は、燦々と輝く太陽と共に始まった一日。
  随分、久し振りな気がします。

   そして気候は一気に冬へ。
  これまでの暖かさが一変しました。

   そう言えば昨夜見た満月の美しさと言いましたら・・。
  ピリッとした冷気と共に透明感もより増した気がして、
  しばし見とれていたものです。

   ところで、すぐ上の写真は午後4時半の空。
  晩秋の空は、既に黄昏の雰囲気。

   ス~ッと一直線に伸びた雲が面白くて。
  結構な長さになっています。

   さて、先日の薔薇が満開になりました。
  あれから3日。

   まだ開き切っていず、俯き加減だからでしょうか、
  心なしか愁いを帯びているようにも見えた薔薇。

   とびきりの笑顔になっても、
  なぜか同じ事を感じてしまいます。

   このような色は、深まった秋を映すには、
  ピッタリの花色かも知れません。
  紅葉した周囲の景色に、しっくり馴染む気がします。

晩秋のスケッチ

2015-11-25 20:27:37 | 四季のスケッチ



【ローズマリー】


【水仙】









 小川が曲がって流れている所に
差し出たはまなすには
まだ紅い葉がしがみついている。
その茎には少し前に降った小雨のしずく
真珠のように光っている。
(中略)
風は霜枯れて褐色になった羊歯しだの間で
溜息を付き、ガサガサいってから
悲しげに小川の方へ消えて行った。

                 【「アンの娘リラ」 第10章】



















   上の写真は、午前7時ちょっと前の空。
  この空を見る限り、快晴の空を予感させます。

   とは言っても、やはり晩秋ですね。
  いつの間にか厚い雲が垂れ込み、重い空に。
  頬に当たる風も冷たくなりました。

   あれは午後3時頃だったでしょうか・・。
  パラッと来て。

   その後、雨は降っていなかったのですが、
  つい先程庭に出たら、雨がしとしと降っていました。

   音もなく静かな雨。
  一体、いつ頃から降り出したのでしょう。
  全く気付きませんでした。










【桜の葉】




【赤くなった 「藜(アカザ)」】




   さて、『アンの世界』
  と違ってこちらは、
  まだまだ花盛り。

   秋薔薇は次から
  つぎへと咲いて
  いますし、
  冒頭の写真、
  ローズマリーは、
  もう何回目の盛り
  になるでしょう。

   そして今日は、
  水仙が。

   例年になく開花が
  早い気がします。

   ただ色とりどりに
  染めた木々の葉は、
  今、その葉を盛んに
  落下中。

   昨日の風や又、
  先程からの雨で、
  それはより加速度を
  増すのでしょう。

   ところで、葉っぱが緑だった藜も紅葉して来ました。
  野の風情を残した自然な色付きが印象的です。

   「これは何色」 と言えない、
  絵の具を流し込んだような桜の葉っぱにも魅かれます。

   毎年、秋は駆け足で通り過ぎる気がするのですが、
  今年は9月が涼しく、11月が暖かかったので、
  随分、長く感じます。

   尤も、後、一週間足らずで師走。
  途端に慌ただしくなりますね。
  残りの11月、せいぜい楽しむ事に致しましょう。  

目を向ければ薔薇の恵み

2015-11-24 18:21:18 | 薔薇の追憶

















 ショウ老人の庭には
奇跡が起こったのである。
片隅にどんなに機嫌を取っても
一度も花の咲かない薔薇の繁みがあり、
セーラはそれを 「気難し屋の薔薇」
といつも呼んでいたのが、見よ!                     
                   【「アンの友達」 6.】








   昨日は一日中、降りそうで降らなかった雨。
  夜半にパラパラ程度はあったようですが。

   今日は太陽も姿を現しましたし、
  相変わらずの暖かさですが、風が強くなっています。
  尤も今はやんでいますが。

   そのせいか、今晩辺りから寒くなるそうですが、
  果たしてどうなのでしょう。

   そう言えば、午前中、折角、落葉を綺麗にしましたのに。
  先程、来客があって外に出たら、ビックリ。

   玄関の階段の一面に、紅葉(もみじ)の葉っぱが。
  赤や黄に覆われて、それはそれは美しいのですが、
  そうも言っていられません。

   紅葉の葉っぱは、サラサラしていて
  拾いやすく、何という事はないのですが、
  美しさにすぐ拾い集めるのが勿体ない気もします。

   それらの彩りで、ごみ袋でさえ綺麗ですものね。
  そのお陰で、落葉拾いでさえ楽しくなります。














   さて、今日の薔薇。
  こちらは夏の初めに
  一度咲きかけ、
  咲く一歩手前で
  私の不注意で枝を
  折ってしまいました。

   その後は、
  至る所、虫に食われ、
  見る影もなかった薔薇。

   ある意味、相当、
  気難し屋の薔薇です。

   それが、こんな風に
  美しく可憐に
  咲いてくれました。

   どうやらいつの間にか
  再生してくれたようです。

   これも 「秋」 の
  恵みですね。

   花色も赤でもない
  オレンジでもない、
  何とも不思議な色。

   秋の夕焼けのような色・・? とでも言いましょうか。
  この薔薇には、どことなく秋の愁いを感じてみたり。
  秋薔薇の恵みに、心癒される毎日です。

蜂蜜色の宴

2015-11-22 22:03:18 | レトロ(素敵)な空間~散策
















 しっとりと露に濡れた野原は
銀糸で織った布地のように輝き、
森の窪地には枯葉がうず高く積って、
駆けて通る足の下で、がさがさと音を立てた。
「樺の道」 は黄金色の天幕を作り、
下に生えている羊歯は枯れて
褐色になっていた。  
                    【「赤毛のアン」 第24章】




















   こんなピンクの鱗雲で明けた今朝。
  日中は日射しもありましたが、今度は真珠色の鱗雲。
  今日も、その下では随分、暖かくなりました。

   11月も20日を過ぎたというのに、この気候。
  これでは後、10日もすれば、
  12月という事が俄かに信じられません。















   さて、紅葉(もみじ)
  に代表される赤く
  色付いた葉は大層、
  ドラマティックですね。

   一方で、緑の葉から
  色が抜けて生まれる
  黄葉。

   その代表的なものと
  言えば、銀杏でしょう。

   銀杏と言えば・・。
  私の足は久し振り、
  例の 「アン気分に
  浸れる場所」 に。

   ここは、既に
  公園になる事が
  決まっていますが、
  農園の植物を除き、
  建物は、まだ
  手つかずです。

   (メインの建物は
  保存が決まっています)

   そして、こちらの銀杏並木は、
  どうなるのでしょう。残して欲しいのですが・・。

   ともあれ、前述のドラマチックな赤に比べ、
  黄は落ち着いていて、しみじみと心に迫るものがありますね。

   やはり一時に比べ、小規模になりましたが、
  しばし堪能しました。

布で花遊び

2015-11-20 18:12:28 | 私の手作り夢時間
















 「今日の夕方は
まるで紫の夢みたいじゃない、ダイアナ?
生きているのがしみじみ嬉しくなるわ。
朝になると、
いつも朝が一番いいなと思うんだけれど、
夕方になると朝よりもっと美しいなと思うのよ」                
【「赤毛のアン」 第28章】










【黄昏の空(午後5時) ~ 紫の夢】








   起床時こそ真珠色の空でしたが、
  程なく青空が戻って来ました。
  こんなお天気、随分、久し振りな気がします。

   朝は少々、ヒンヤリしていましたが、
  日射しの下では、ぽかぽか。今日も小春日和です。

   写真は、黄昏の空。
  朝は何の変哲もありませんでしたが、
  秋の黄昏の空は風情があります。

   『アンの世界』 の「紫の夢」 程ではないにしても、
  黄昏は、そんな風に思いましょう。

   そう言えば、南の空には
  (昨日が)上弦の月が輝いていましたっけ。










【先日の花も加えて】




   さて、一昨日も
  お伝えしましたが、
  今日も布の花を。

   ワイン色に続き、
  もう三つ、追加。

   この布の花は、
  根気がなくて
  手間のかかる物が
  苦手という方にも
  大丈夫。
  短時間で作れます。

   尤も私の場合は、
  手持ちの材料を
  使い切る事から
  始めた事ですが。

   これらは小さな
  物ですから、布が
  足りなくなる心配は
  ありません。

   兎にも角にも、
  新しい布は買わないという信念を持って。

   生きた花は勿論、いいけれど、
  自在に咲かせるこ事の出来る布の花も、満更ではありません。

漂う薔薇空間

2015-11-18 19:45:08 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編





【ただ今、コサージュ作りに夢中】










 「・・・『薔薇の花ではなくても、
薔薇の近くに』 いられるわ。
ねえ、いらっしゃいよ、アン」
               【「アンの愛情」 第7章】
















   

   こんな空で明けた今朝。
  それでも朝方は、太陽も出ていましたが、
  そのうち降り出しました。天気予報通りです。

   それにしても相も変わらず、この暖かさ。
  底冷えのする山茶花雨の降る季節とは
  到底思えません。



















     さて、山茶花雨ならぬ、薔薇雨の降る今日。
    薔薇に降る雨音を聞きながら、
    夢想に耽るのには丁度、良いかも知れません。

     こんな日だからこそ、
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、オープンと致しましょう。
    およそ10日振りですね。

   カップは久し振り、薔薇の絵柄で。
  ちょっとクラシックな薔薇のカップは、ニッコー製。

   【以前】 にも登場した薔薇のカップも同社の製品。
  形こそ違いますが、クラシックな所が似ていますね。

   ところで今、夢中になっている自家焙煎の珈琲。
  土物のカップで頂くのが一番美味しい気がして、
  最近、どうしても同じカップばかり使用中。

   今の所、私の中では、【美濃焼】 が断トツ。
  (表面がザラザラしていかにも土物らしい)
  続いて備前焼でしょうか・・。

   となれば、今日のカップも・・。
  実は先日、「アレッ!?」 と思ったものですが、
  やはりもう一つ。気分だけではない何かがありそうです。

   そう言えば、ビールなども土物の器が、
  美味しいという説もありますものね。
  珈琲も器との相性を色々、試してみたいと思っています。

   そうそう今、コサージュ作りに熱中しています。
  作ると同時に欲しいという人に差し上げていますので、
  いつの間にか手元には数個だけ。

   とは言え、喜んで貰えるのは有り難い事です。
  でも、私の事ですから熱が覚めるのも時間の問題・・?
  その証拠に絵筆、もう何ヶ月、握っていないでしょう。

秋薔薇に心酔い

2015-11-17 18:36:28 | 薔薇の追憶













   昨日の良いお天気は、たった1日だけ。
  今日は早くも雨になりました。
  尤も降り出しは遅く、午後になってから。

   今の季節は一雨ごとに寒くなる筈ですのに、
  気温は、相変わらず高め。

   暫くこの気温は続くようですが、
  寒いよりはいいですね。

   ただ雨は、これまでと違って、
  断続的に降り続いています。




















   今年は秋が例年になく暖かいせいか、
  薔薇の花付きが良いようです。

   蕾を付けてから開花までも幾分、
  スピードを早めた感も。

   何はともあれ、薔薇が咲くと心が華やぎますね。
  今日の薔薇も先日同様、紅白の薔薇。

   しかしながら、同じ1本の木から咲きますのに、
  その都度、形状は違います。

   象牙色だったそれは、色が抜け、より白く。
  開けっ広げだった花びらは、今回は閉じ気味に。

   真っ直ぐだった花びらも、外側にカールしています。
  逆に真紅の薔薇は、カールが浅く。
  それは微妙だったり真逆だったり様々です。

   いつも、こんな風に文章にしたためていますが、
  本当は薔薇には言葉は無用なのかも知れませんね。  

里の秋に想いを馳せて

2015-11-16 22:46:18 | レトロ(素敵)な空間~散策



【バス停】


【図書館】









 風景は隅々まで
まろやかな秋の日射しに包まれていた。                   
               【夏樹静子 「霧の向こう側」】







   久し振りの朝から快晴となりました。
  今日も気持ちの良い小春日和です。

   それにしても暖かい!
  季節外れのぽかぽか陽気です。

   明日にはお天気、早くも崩れるそうですが、
  この10月の中旬とも下旬とも言われる、
  暖かさは暫く続くようです。










【歴史街道の一角】




   さて、今日のような
  小春日和、蜂蜜色の
  まろやかな、
  秋の日射しの下では、
  外出してそのまま
  家に帰る事が無性に
  勿体なくなりました。

   そんなこんなで。
  恒例の道草です。

   今日も昭和の
  片鱗を残す場所から。

   特に秋は、「秋の
  夕日に照る山紅葉
  濃いも薄いも数ある中に
  松を彩る楓や蔦は、
  山の麓の裾模様。 ~♪」

   こんな 「紅葉」 の
  唱歌などにも代表される
  心の古里の景色に
  胸キュンとなります。

   昔の村落の面影を
  残すバス停や、
  町家風の図書館。

   想像をたくましくすれば、
  ここに革のトランクを提げた寅さんが
  ひょっこり現れても何ら不思議ではありません。

   尤も鉄塔は興醒めですけれど。
  兎にも角にも束の間のタイムスリップをした気分です。
  今度は、どちらに参りましょうか・・。