暑さが戻って来ました。早朝からの蝉の啼き声に今日の一層の暑さを予感。
それにしても思いもかけない3日間の猛暑の中の安息日。
ほっと一息つかせて頂きました。
そんな中、昨日から何度も黒いレースのような蝶が飛来。
尤も、なかなか止まってくれませんので写真に撮る事は出来ません。
そうそう、2日間に渡ってブログに取り上げました、「木槿(ムクゲ)」 の事。
今朝、やっとその花びらをひっそりと閉じました。
木槿は1日花の筈ですが、我が家のそれは何と2日花。
何だか得をした気分。(これまでこんな風に意識した事はありませんでしたので)
さて、こちらは今朝の朝顔。
昨日よりはましですが、やはり今年はちょっと変。思い切り開きません。
その上、そう思って眺めるせいか、なぜか哀調を帯びていて。
それはそれで風情がありますが・・。
【そろそろ去り行く 「半夏生」】
一方、こちらは朝顔以上に哀調を
帯びて来た 「半夏生(ハンゲショウ)」。
と言ってもまだ十分
葉っぱの白さは残しています。
この半夏生にも新しい発見。
この炎天下に見ますと、
まるで雪が降ったようだこと!
思わぬ涼をプレゼントしてくれました。
ところで今日は、ちょっぴり雑学を。
例えば「根回し」、
「裏切り」、「接ぎ穂」。
これらは、植物が語源なのですね。
「根回し」、「接ぎ穂」 は分かりますが、
「裏切り」 は意外かも知れませんね。
「裏切り」 の植物学上の意味は、
木を切る場合、木を倒す側、
枝なら下側を咲きに切ります。
(これが裏側を切るという事)
これにより木は簡単に切り倒せますし、
太い枝も切り口が裂けたりしなくなるそうです。これが 「裏切り」。
一方、「根回し」 は・・。
大木を移植する1、2年前にその周囲を掘って側根の大きなものと主根とを残し、
その他の根を切り、髭(ひげ)根を発生させ移植を容易にする事とあります。
そして 「接ぎ穂」。読んで字の如く、接ぎ木をする時の台木に接ぐべき枝や芽の事。
これらが人間社会に持ち込まれますと、
「根回し」 の “ある事を実現しやすいようにあらかじめ周囲の各方面に話をつけておく事”
は兎も角、「裏切り」 は、“味方に背いて敵に内通する事” ~なんて途端に物騒な事に。
「接ぎ穂」 は、“途切れた話を繋(つな)ぐきっかけ” を言いますね。
「話の 接ぎ穂 がない」 という具合に・・。
余談ですが、「葛藤(かっとう)」。
これも「葛(カズラ)」 と 「藤(フジ)」 、
二つの植物の名前を組み合わせたものですね。
「葛」 や 「藤」 の蔓(つる)がもつれ、
絡む事から “もつれ、いざこざ、悶着” の意味に。
葛や藤の与(あずか)り知らぬ事とは言え、こうして見ますと何だか面白いですね。