【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

魔法がとけたハイビスカス

2008-07-31 16:32:25 | 香る庭の花綴り


   こちらは今日も涼しい朝を迎えました。
  今朝は、さすがに明け方、
  寒さを覚えるような事はありませんでしたが・・。

   でも、エアコンの効いた室内と室外に出た時の
  温度差が、ない事に、ほっとします。

   それにしても・・。
  川の氾濫によって、
  死者が出た事は本当に痛ましい出来事でした。

   しかしながら、こんな事を言っては不謹慎ですが、
  “天然の打ち水” 効果は、抜群ですね。

   暑かった7月も、今日で終わり。
  さしずめ アン なら・・。

   「7月は、とてもいい月だったわね。」
  ~なんて、きっと言うのでしょう。

   “今が一番”。とても素敵な考え方ですね。
  この言葉、ターシャさん にも通じる所があります。
  (写真は、午前7時・9時の空)

   ところで、冒頭の写真。
  待ちに待った? オレンジのハイビスカスが咲きました。

   ただ、先に黄と赤色が真っ直ぐ上を向いて咲いた事で、
  妙に安心してしまった私がいて、こちらは・・
  うっかりしていました。すると途端に、これです。

   でも、これって・・又、以前のように祈れば? 
  上を向いて咲くという事の証明でもありますね。

   問題は、次のハイビスカス!!
  ~なんて。暇人も、いい所ですね、私って。

   そうそう、今日も昨日のトンボ、お出ましです。
  ただ、どういう訳かこのトンボ、裏庭オンリーです。

   絶対、南側には行きません。
  今日も、木陰にじっと潜んでいます。
  もしかしたら、寒い地方のトンボでしょうか・・?

   ところで、昨日の 【北原白秋】 の詩を、しみじみ読んでみますと・・。
  青いトンボは、女役者の肌触りとか、綺麗さを謳っていながら、
  最後には、雪駄(せった) で踏み潰すなんて・・。
  時代背景も、多分にあるのでしょうね。




 


   

   “朝の美人” こと、「朝顔」。これらには毎朝、癒されています。
  こうして二つ、並べてみますと・・
  右の朝顔には悪いですが、やはり水色ですね。

   紫色もいいですが、時間が経つと赤紫色になります。
  今年は、赤くなる時間が早くなったような気がします。

瑠璃色をした蜻蛉

2008-07-30 18:25:58 | リラのお気楽ユメ日記


   今日も、まるで “高原の朝” ? 
  と、錯覚を起こすような、
  爽やかな朝を迎えました。

   明け方、思わず寒さを
  覚えたのも一緒。それにしても・・。

   爽やか・・なんて、
  言葉を発したのは、
  一体いつ以来の事でしょう。
  本当に久し振りのような気がします。

   とは言っても、日中は、
  いつもの暑さに戻ったようです。

   でも、一昨日と昨日、たった2日間ですが、一息付かせて頂きました。
  一昨日の、「黒風白雨」 の起こる午前中までは、もうグロッキー寸前でしたもの。

   今朝は、そんな冷気に誘われ、なぜかウキウキ気分。
  「想像の余地」 ? に、たっぷり浸って、すっかり心は高原に。
  そんな気分のまま、朝一番に庭に出てみましたら・・。

   青い色のトンボに出会ってしまいました。勿論、カメラなんて、手元にありません。
  いつもの如く・・取りに戻りましたが、そこにじっとしている筈などありません。

   暫く追いかけっこし、やがて諦め・・。(いつものパターンですね)
  一回りして戻って来ましたら・・。ゼラニウムの上に止まっていました。慌ててパチリ!!

   でも、そんな風に写真を撮りましたが・・。
  このトンボ、どうやら本来の・・巷で言われている青いトンボでは、なさそうです。

   何と言っても、羽根が透明ではなく、黒です。
  いずれにしても、こんなトンボ、初めて見ました。

   ところで、北原白秋の詩に、こんな詩を見つけました。
  やはり、ここでも “薄き翅(はね)” と、あります。“黒き翅” ではないようですね。




               青いトンボ     北原白秋

        青いトンボの  眼を見れば    
      緑の、銀の、エメロード
      青いトンボの  薄きはね
      燈心草とうしんさうの    穂に光る

      青いトンボの  飛び行くは
      魔法つかひの 手練てだれかな
      青いトンボを  とらふれば
      女役者の    肌ざはり

      青いトンボの  綺麗さは
      手に触るすら  恐ろしく
      青いトンボの  落ち着きは
      眼にねたきまで 憎々し

      青いトンボを  きりきりと
      夏の雪駄せったで   踏みつぶす
       

天の悪戯!?

2008-07-29 16:03:13 | 四季のスケッチ


   現金なもので、今朝は本当に涼しい朝を迎えました。
  夜明け前には、思わぬ寒さ? に目が覚めるほど・・。まるで、高原の朝。
  朝7時のNHKニュースによれば、こちらの気温は、一気に12℃下がったとの事。

   それにしても、昨日は、急激な気象変化を、目の当たりにした気がします。
  風が急に出て来たかと思うと、(それも突風)
   辺りが見る見る間に暗くなり、雷ゴロゴロ・・。

   そして、これもいきなりの、大粒の雨。こんな現象は、初めての経験です。
  これって、まさに亜熱帯地方の気象現象ですね。スコールのような雨。
  「ダウンバースト現象」 と、言うのだそうです。

   今日の新聞にも載っていましたが、
  台風や豪雪だけでなく、日本の気候が凶暴になって来たようだと・・。

   この季節の入道雲(積乱雲)を見て、故郷や昔を懐かしむ人が多いと言います。
  関西では、入道雲に 「丹波太郎」 なんて、名を付けたものまであるそうですね。

   それだけ人々に親しまれた入道雲が、
  今や懐かしさに浸るだけの対象では、なくなるなんて・・。
  
   奇しくも、『アンの世界』 に、(規模こそ違いますが)
   同様の記述が、あった事に驚きます。

   今朝のニュースでも、北西の空が暗くなると、そろそろ雨・・
  川辺にいる人は、急いで避難するように・・なんて、言っていました。

   “時ならぬ暑い日で・・・――
  午前中は、熱っぽい微風があったが、
  昼過ぎになると、風は落ちて、重苦しく空気がよどんだ。・・・――
   北西の方 から、アンが今まで見た事もない、
  大きな雲のかたまり が急速に広がって来ていた。
   真っ黒で巻き上がった縁の所だけ、
  気味の悪い白色となっており、
  晴れた青空を覆って行くその姿には、
  言い知れぬ威嚇いかくをはらんでいた。
   時折、稲妻がひらめき、続いて雷鳴がとどろいた。
  雲は低く、垂れ下がり、丘の森林地帯に届くかと思われた。”

                                           【「アンの青春」 第23章】

 
【昨日の「ミニ薔薇」・「アメリカンブルー」】


   朝方にも、雨は降ったようで、「朝顔」 や 「ペチュニア」 などの柔らかい花びらは、
  首(こうべ) を垂れ・・。その中で、花開いていた貴重な朝顔の花びら・・。
  雨の雫を花びらに受けて、涙を流しているようにも見え・・。

   そして、昨日の小さな薔薇と、「アメリカンブルー」 です。
  どちらも、小さな花ですが、なぜでしょう。最近、こんな花ばかりに目が行きます。

空からの贈り物!?

2008-07-28 17:56:48 | リラのお気楽ユメ日記



【「マロウ」 のポプリ】


   今日も朝から太陽ギラギラ! 蝉の鳴き声も、全く聞こえません。
  あまりの暑さにびっくりして、蝉も鳴くのを忘れた? 
  そんな事さえ思ってしまう快晴の空。そんな空が、ちょっぴり恨めしくもあります。

   それにつけても思うのは、8月の盛夏だと言うのに、
  『アンの世界』 のこの快適さです。

   “ある気持ちのいい 8月 の午後のこと・・・―― 8月 の午後は、
  古代詩などを読むよりは夢想に耽るのにふさわしかった。
  斜面を成した畑は青いもやに包まれて
  豊かな収穫を約束している。
   微風が微かな音を立ててポプラの木々に囁き、
  桜の果樹園の片隅には、薄暗い若樅の茂みを背に、
  燃えるような赤いケシの花が首を振っていた。・・・”

                                  【「アンの青春」 第1章】

   でも、それは午前中までの事。
  良くしたもので、午後1時頃から急に風が強くなり、
  雷、「ゴロゴロ・・」。そのうち真っ暗になって、雨も降り出しました。

   やがて、その雷も 「バリバリ」 に変わり、大雨。その雨は、未だに降り続いています。
  そして、少々バテ気味だった私に、活力を与えてくれました。
  気温も5℃以上、下がったのですから。まさに、“自然の打ち水” ですね。

   ただ、1時間位でやむと思っていたのに、こんなに長く降るとは・・。誤算でした。
  雨だけでなく、雷も一緒なのですから・・。なかなか思うようには行きませんね。

   さて、冒頭の写真。
  そろそろ夏枯れしそうな花の中にあって、ミニ薔薇が今、咲かんとしています。

   今年は、今一つ朝顔に気持ちが向いていませんでしたが、
  やはりこの時期、朝顔の涼しい水色に出会うと、ほっと心和む私がいます。

   こんな勝手な事ばかり言っている私。
  その朝顔の陰に隠れるようにしていた、このミニ薔薇の鉢。
  早速、表に出したのは言うまでもありません。

   そして、「マロウ」 の花びら。
  勿論、生でお茶にしていつも頂いていますが、それ以上に花を付け、
  その花びらが、こんなに溜まりました。
  こうして眺めていますと、何だかお茶にして頂くのが、勿体なくなって来ます。

万葉の秋

2008-07-27 16:22:14 | 四季のスケッチ


   久し振りに曇り空の朝を迎えました。
  ちょっと一息ついたような・・。
  でも、途端に聞いた蝉の鳴き声。

   やはり、こんな日は蝉も長く鳴くの
  かと、妙な事に感心し、この所、
  習慣になっている温度計に目をやると・・。

   な、何と朝8時半で気温30℃、湿度66%。
  昨日以上ではありませんか。

   そう言えば・・。
  昨日夕方のニュースで、
  気象予報士が言っていましたっけ・・。

   「明日は、今日以上に蒸し暑くなりますので、
   熱中症には呉々もご注意を・・」 いやはや・・。

   その空は、午前中パラッと来ましたが・・雀の涙。
  今は、もうすっかりお馴染みになった、夏の青空が続いています。

   ところで、冒頭の写真は、一頃は妖精と見まがった? 
  「半夏生(はんげしょう)」 です。ここに来て、すっかり秋色になって来ました。

   夏の盛りに秋・・? でも、旧暦なら、とっくに秋。(以前の 【半夏生】
  でも、この秋色・・大好きな色です。ワイン色が、たまりません。

   今の、このうだるような暑さからは、到底考えられないような事ですが、
  そこは、アンの言う所の 「想像の余地」 ですね。という事は・・。

   この 「半夏生」 などは、「葉月」 の8月を目前にして、
  葉を落としているのですから、まさに万葉の花ですよね。
  「葉月」 とは元々、“葉落ち月”(木の葉の落ちる月)という意味だそうですから。

   「あたしに想像力があって幸せだったわね。
  きっと素晴らしく役に立つでしょうよ。
  想像力がない人が足をくじいた時は、どうするのかしらね。」

                                      【「赤毛のアン」 第23章】

   それにしても、“万葉の秋” を想像するのならまだしも、7月のこんな暑さなんて、
  アンもびっくりですね。想像の限界を遥かに越えているのではないでしょうか。



   さて、こちらの蝶は昨夕2頭が
  連れ立ってやって来ました。

   どういう訳か、嬉しそうに? 
  私の周りをぐるぐる回って
  いるのです。

   前回と同じアゲハ蝶ですが、
  模様が少し違います。
  でも、ポーズを取る所なんか一緒。

   そして、赤いセージの花も、
  殊の外、お気に入り。

   お化粧して出直して来たのかしら・・? 
  と思う程です。しかしながら、この暑さ。

   蝶も心得たもの。来訪は、早朝か夕方になりました。
  いつでもいらして下さいね。お待ちしています~。 

白昼の戯言(たわごと)

2008-07-26 17:32:28 | リラのお気楽ユメ日記


   今日は蝉が一鳴き。
  早々に鳴き止んだと思いましたら・・。

   午前9時には、既に温度計は30℃、
  湿度62%。昨日以上の暑さです。

   おまけに風もなく、
  庭の草花も、コトとも動きません。

   当然の事ながら、庭の土も、
  カラカラに乾いています。

   こんな時、必ず思い浮かぶのは、
  アンの次のような言葉。もう何回、引用させて貰った事でしょう。

   「早く雨が降ればいいのにね。
  何もかも、乾き切っているのですもの。
  可哀想に畑はいかにも哀れな様子をしているし、
  木々は腕を伸ばして雨乞いをしているようだわ。
  あたし、庭に出るたんびに胸が痛くなるのよ。
  でも、お百姓の作物がこんなに苦しい目に会っているのに、
  庭の事なんか言えないわね。・・・・・」
           【「アンの青春」 第18章】

   さて、こちらの蝶、昨日は全然止まってくれなくて、逃げ回ってばかりでした。
  でも、今日は、この通りバッチリ。

   蝶だけでなく、植物にさえ最近、感じる事なのですが、その時は駄目でも、
  必ず日を置かず、他の日に、ちゃんと埋め合わせをしてくれるのです。

   それも、1度や2度ではありません。
  そんなこんなで・・生き物と思える、所以(ゆえん)です。

   ところで・・。私には植物だけでなく、日常の関わりある人に、
  秘かに名前を付けて楽しむ? クセがあります。(どういう訳か、ほとんど男性)

   例えば、「ジュリアンの君」。他にも、「ちびっ子ギャング」、「デブチンスキー」、
  「とっちゃん坊や」、「芸術家」、「のび太君」、「中年ジェット」 等など・・。

   ロマンティックを標榜している割には、そうではない名前の方が多いですね。
  勿論、面と向かっては言いません。あくまでも、心の中だけ。

   ここで、登場するのが・・お隣のご主人です。引っ越して来られて丁度1年。
  勿論、挨拶程度でしか存じ上げないのですが、この私の事。
  秘かに名前を付けていました。見かけの印象だけで・・。

   今日の朝の事、朝顔を観察していましたら・・。
  この暑い中、沢山の荷物を持ってお出掛けのご様子。“一体、どちらに!?”

   今のご時世なら、“写真?” って思うのですが、どうやらそんな風ではありません。
  その後、奥様に出会う事があり、奥様の仰るには・・。

   「暑くて鬱陶しいから、どこかへ出掛けて! って、言ったのよ。」
  「??・・・」

   実は、渓谷に写生に行かれたのだそうです。全然、そんな風には見えません。
  「ちょっと見て、見て・・」 と仰るので、玄関を覗かせて頂きました。

   すると・・。6号サイズ位の、灯台のある海の絵が飾られていました。
  夕景です。「暗くて、私は好きではないの。」

   どうして、どうして・・。ちゃんと特等席に飾られています。
  そして、何と “書” もやられるのだとか。

   「相田みつを」 に似た書体の墨字が、豪快に踊っています。
  驚いたのは、私・・。でも、そう言えば・・。

   庭木の伐採の時、日本タオルを頭に巻き、甚平を着て、
  バッサ、バッサと切っていらしたっけ・・。髪も長くて芸術家風・・? 

   その時、一瞬、“陶芸家みたい・・” なんて、思いましたもの。
  でも、このご主人の私の付けた名前は、「芸術家」 ではないのですよ。

   それは他の方。でも、初めの名前も、ピッタリなので・・?
  やはりそちらを・・。~なんて、お隣さんもびっくりですね。
 
   そして・・私も、何という暇人なのでしょう・・。
  こう暑くては、思考もどこかへ飛んで行ってしまいます。
  と言うより、プッツンかも、知れません。

   そうそう、名前という事から・・こんな詩を見つけました。
  草の名なんて、分からなくてもいいですよね。
  どうせ、どなたかが付けたのですもの。気楽に、気楽に・・ですね。



             草の名    金子みすゞ

      人の知ってる 草の名は
     わたしは   ちっとも知らないの

     人の知らない 草の名を
     わたしはいくつも 知ってるの

     それはわたしが つけたのよ
     好きな草には 好きな名を

     人の知ってる 草の名も
     どうせ誰かが つけたのよ

     ほんとの名前を 知ってるのは
     空のお日さま ばかりなの

     だからわたしは 呼んでるの
     わたしばかりで 呼んでるの

あの感動をもう一度

2008-07-25 15:53:41 | 音聴箱


   今日も朝から太陽が燦然と? 輝いています。
  そして珍しく蝉がひとしきり。

   昨日と全く同じで、居間の温度計は
  ぴったり30℃でした。(午前9時半)

   それでもこの暑さの中、玄関先の朝顔が
  今年初めて咲いたと思えば、いつもの蝶、
  「ヤマトシジミ」 は今朝も我家へお出まし。

   この、お気に入りの 「ハローエンジェル」の
  上で、長い事羽根を休めていました。

   こんな小さな蝶は、殊の外、
  暑さが身に沁みるのではないでしょうか。

   今年の暑さを一体、
  どのように思っているのでしょう。

   毎朝、付けているラジオからは、「庭の千草」 の曲が・・。
  はからずも、夏の終わりの曲で・・しみじみ聴いてしまいました。曲と言えば・・。

   昨日夕方、街に出たついでに、
  兼ねてから欲しかった映画 、
  『奇跡のシンフォニー』 の、
  サウンドトラック版を
  買って来ました。

   改めて初めから聴いてみると、
  映画のあのシーン、
  このシーンが蘇ります。

   かの三島由紀夫も、
  言っていたそうですね。

   娯楽映画くらい、ハッピーエンドにして欲しいと・・。
  その意味でも、この映画は純然たる、ハッピーエンドでしたし、
  だからこそ未だに、こうして思い切り、余韻に浸る事が出来るのかも知れません。

   この映画を観たお陰で、少なく共、自然の奏でる音に対して、
  より耳を傾けるようになった気がします。

   尤も、この映画のオーガスト少年は、
  雑踏や風鈴の音にさえも、シンフォニーを感じ、奏でていましたが・・。

   最後に・・。映画のクライマックスシーン、セントラル・パークで演奏されていた、
  エルガーの 「チェロ協奏曲ホ短調作品85」

   これに被(かぶ)さって歌っていた、とても心に残った歌詞を次に記します。
  特に最後の三行は、胸キュンです。



              【サムシング・インサイド】
      
      探しているものが 見つからなくて
      君は歩いて来た道を 後戻りしている
      どうしたらいいか 分からずに

      誰かに救って 欲しいよね
      諦めて しまいたいよね
      君は次に何が起こるのかを考えながら
      温かいものを 求めているんだ
      寒さに 震えているから

      それは君が目を開けたら 最初に見えるもので
      別れを告げる時の 最後の言葉
      それは君の心の中で 泣いているもので
      君にパワーをくれるものなんだ

             ※

      だって君が僕を見つけなかったとしても
      僕が君を見つけていただろうから
      きっと僕が君を見つけていただろうから

炎天下にそよぐ風

2008-07-24 16:21:06 | 四季のスケッチ


   こちらは、朝から灼熱の太陽がギラギラ。
  朝、9時半で、居間の温度計は既に30℃を指し示していました。

   「新しい日が窓を叩いているわ。
  あたし達に何を持って来てくれるかしら。」
         
                                   【「アンの娘リラ」 第3章】

   朝からこのような暑さでは、思考がバッタリ停止してしまって、
  とても、アンの娘、リラ のような気分になど、なれません。こんな時・・。

   「暑い、寒いは、言わない」 と、言っていました祖母の顔が、
  ス~ッと頭を過(よぎ)ります。

   いつも、ピシッとしていて、1本、筋の通っていた
  この祖母が、なぜか苦手? でした。
  (可愛がってくれたのですが・・)

   でも最近、何かにつけて、背筋をピンと伸ばし、
  凛としていた、その姿を思い出してしまうのです。   

   「暑い」 という言葉を出す度に、その顔が
  浮かんで来るものですから、口にする事が、
  これでも随分、少なくなりました。

   そうですね。嘆いたからと言って、
  涼しくなるものでも、ありませんものね。
  気のせいか、少々我慢強くなったような・・?

   ところで、近所の道端で、又々、「昼顔」 を
  見つけました。この暑さの中、萎れる事なく咲いて
  いる姿を見ますと、感動すら覚えます。

     高円たかまどの 野辺の かほ花 面影に 
        見えつつ妹は 忘れかねつも」

                                大伴家持(おおとものやかもち)
  
  【高円の野辺に咲く、かほ花(=昼顔) のように、美しいあなたが
    面影に見えて忘れられない】

   この 「昼顔」 に、こんなロマンティックな歌を詠んだ人が、いたのですね。
  万葉人の感性を思います。

   そうそう、かほ花は、「容花」、「貌花」 とも書かれて、
   『万葉集』 には、4首に登場します。

   「杜若」(かきつばた)、「沢瀉」(おもだか)、「木槿」(むくげ)、「朝顔」など、
  諸説がありますが、現在では「昼顔」 であろうとする説が、最も有力だそうです。

   こちらは、昨日の空です。
  (午後4時半頃)

   少し前には、能登半島の
  形の入道雲が、ちょっとの間に
  鳥の姿に・・。(電線が邪魔ですが)

   そう言えば、今日も同様の
  空になっています。

   気温も鰻登り。
  昨日以上の暑さになっています。  

朱夏の粧い

2008-07-23 16:52:34 | 香る庭の花綴り


   今日も、カンカン照りの空です。気温は、朝から30度越え。
  真っ青な空に、白い雲が、ポカ~ンと、浮かんでいます。

   今、見ましたら・・能登半島のような、入道雲に変わっていました。
  冷房の効いた室内から眺める空は、それなりに気持ち良いものですが・・。

   今日は朝、少しだけ蝉が鳴きました。でも、やはり1分足らず。しかも遠くで。
  そうそう昨夜、朝顔の事で、去年のブログを読み直してみました。それには・・。

   蝉がすぐ鳴きやむ時、その日は、とても暑くなる・・なんて、
  書き込んでいるではありませんか。自分で書き込んだのに、すっかり忘れていました。

   アナウンサーが、そのように話していたようですね。道理で、この暑さ・・。納得です。
  本気で、生態系の変化では? なんて、心配していましたから。

 
【上を向いた!! ゼラニウム】


   今日も蝶が、
  ひらひら舞い込んで来ました。
   
   【前回】 は、まだ蕾の
  「ハロー・エンジェル」 でしたが、
  今回は開花しています。

   午前6時頃から1時間余り、
  羽根を休めていたものです。
  そして・・。

   真っ赤なハイビスカスも上を! 
  実は、この 【赤色】 のハイビスカスが、
  一番気になっていました。

   奇跡? が本当に起きたのかどうか・・。
  黄色以上に、首を横に傾けていましたから。次は、オレンジです。??

   それは兎も角、夏の色、真っ赤な花が今、元気です。
  青い花のように、“涼” は感じませんが、“元気” は貰えます。



   今日も、「妖精のテーブルクロス」 の登場です。
  「妖精のハンモック」 でも、いいですね。

   こんなロマンティックな芸術品を、とてもではなく、
  払い除ける事など出来ません。どうしましょう!?

花の心

2008-07-22 16:16:00 | 四季のスケッチ


   起床時は曇っていましたが、“朝曇り晴れの元” と言う言葉通り、
  カンカン照りの空となりました。今日も、雲一つありません。

   それにしても、小鳥の 「チュンチュン・・」 と、鳴く声はしますが、
  相変わらず蝉の声は・・全く聞こえません。

   幼虫として何年も何年も、地中に住み、(中には17年間も) 漸(ようや)く脱皮して、
  鳴けるようになっても、数日しか生きられないと言います。

   木の上に、空蝉(うつせみ)の姿は、見るのですが・・。
  ちょっとばかり・・蝉が鳴かない事で、今年の夏は拍子抜けしています。

 
 

   さて、今年初めて 「朝顔」 が咲きました。それなのに・・気付かなくて。
  気付いた時は、もう日が高くなっていて、萎(しお)れ気味。
  この朝顔も、去年に比べると、何とも不作。そう言えば・・。

   花に心があるなら・・。去年程、真剣に開花する事を待ち望んでいたかどうか・・。
  思い当たる事があるだけに、心は、ちょっぴり複雑です。

     「朝顔や 絵に描くうちに 萎れけり」   ~正岡子規

   しかしながら、萎れる事に関しては、正岡子規のこんな俳句を見つけました。  
  萎れやすいのが、朝顔の特徴なのですよね。

   何と言っても、「朝の美女」 ですもの。早起きして見るものでしょう。
  日が高くなれば、この暑さですし、萎れても当然ですね。  

   「暁の 紺朝顔や 星一つ」   ~高浜虚子

   そうそう、昨日の 「ハイビスカス」、今日も次々と開花。やはり真っ直ぐ上を向いています。
  こんな風に、上を向いていて咲いてくれると、 「希望」 や 「明日」 が見えて、嬉しくなります。

   ところで、華道家の方の花の写真を眺めていたら・・。
  背丈の高い、こげ茶色の壺に、昼顔を活けていました。葉っぱを垂らすようにして・・。

   淡いピンクの花びらと、緑の葉っぱ、壺のこげ茶が、しっくり合っています。
  炎天下に咲いているものを手早く切って、水揚げするのがポイントとか。
  題して、「夏の野趣を感じるひと時」。こんな贅沢も、あるのですね。