【弾む手毬~「八重桜」】
「・・・やっと毛皮や冬の衣裳を脱ぎ捨てて、 このように春の身なりで外出するって、 楽しくない?」 と、プリシラは笑った。 「まるで新しく作り直されたような 気がしないこと?」 「春は何もかも新しいわ。 春そのものがいつも真新しいんですものね。 毎年、春は変わっているのよ。 前の年とそっくり同じというのは 一つもないわ。 必ず何か特別なものを持っていて、 独特の美しさがあるのよ。 ご覧なさいな、あの小さな池の周りの草が 何て青々している事か。 柳もあんなに芽を吹いているわ」 【「アンの愛情」 第9章】 |
【ピンクの小径】
早くも今日は真珠色の空に
なりました。ただ雨は降っていません。
日射しがない分、昨日ほどの気温の
上昇はありませんが、かと言って
これまでのような肌寒さもありません。
4月も今日で最後。
明日からは5月ですものね。
ところで今年こそ・・と
期待していたリラの花。
どうやら今年も駄目なようです。
花芽を付けていないかと、それこそ
目を皿にして確かめましたが、
どこにもその気配はありません。
薔薇なんて今、一斉に蕾を
付けていますもの。そんなこんなで。
このリラに関しては新芽が出た
ばかりですのに、早くも今年も
終わったも同然の有様。又、来年。
この花に関しては又々、長い1年が始まります。
【「西洋十二単(セイヨウジュウニヒトエ)」】
さて、そろそろ 【「花韮(ハナニラ)」】 が終焉を迎えようとしている今、
「西洋十二単」 が満開です。
そして 【「小手毬(コデマリ)」】、【「卯の花(ウノハナ)」】 等の白い花も。
「白」 と言えば、花嫁の 「白無垢」 や赤ちゃんの産着などが連想されますね。
純粋さや気高さを感じるものに使われる色は、決まって 「白」。
その空極の花はカサブランカ・・いいえ、私にとってはやはり薔薇でしょうか・・。
そう言えば、咲かないリラも花色は 「白」 でしたっけ。
【「小手毬(コデマリ)」】
【「卯の花(ウノハナ)」】
最後になりましたが、冒頭の写真。
こちらも手毬を感じさせる八重桜です。
昨日の写真ですが、花吹雪の中でした。
今度の雨で完全に散る事になるのでしょう。
いよいよ桜の季節ともおさらばです。