【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

地上に咲く花火

2016-09-30 23:47:45 | 路傍の花~道草















9月の日光 は低い窓すれすれに生えた。
ゆさゆさ揺れる
林檎の枝の間から射し込んでいた。                     
                 【「アンをめぐる人々」 3.】







   久し振りに秋らしい、カラッとした天気になりました。
  ただ、このお天気も長続きしません。

   今はもうやみましたが、夜になって雨も。
  どうやら明日も崩れるようです。

   台風で明け暮れた9月も今日が最後。
  気が付けば、いつの間にか月が老いていて。
  そのスピードの速さに、あたふたとしている私がいます。

   おまけに月が改まっても又々、次の台風がやって来るようですね。
  それも非常に強い勢力とか。

   いい加減に打ち止めにして欲しい所ですが、
  果たしてどうなるのでしょう。今後の進路が気になる所です。

   さて、今日の写真。
  この季節、遠くからでもハッキリと確認出来る彼岸花。

   田圃(たんぼ)の畦道などに見る事が出来ますが、
  群生していれば尚更です。

   特に赤色のそれは、篝火(かがりび)のよう。
  近くに寄れば、まさに地上に咲いた花火です。

   そうそう、すぐ近くには白も咲いていました。
  こちらは赤に比べれば、ぐっと大人しくなりますね。
  



   ところで、こちらは夕顔。
  2回目の登場です。

   日暮れの早くなった
  この時期は、午後4時頃
  には既に開花しています。

   それにしても、
  前述の彼岸花とは
  対極にありますね。

   こちらは、ひたすら
  上に、上に・・。

   それに触発された
  のでしょうか・・?
  白薔薇も負けてはいません。

   こちらも凄まじい勢いで
  上に伸びています。

   いずれにしても、
  あすなろう状態は、
  紛れもない事実と
  なっています。
  面白いですね。

秋を誘う薔薇

2016-09-25 17:20:30 | 薔薇の追憶















西の空には鯖のしまを思わせる
雲が浮かんでいた ――――
真紅と琥珀色でその間から
アップルグリーンの空が現れていた。
向こうの方には夕日にきらめく海が光り、
黄褐色の海岸からは
絶えず様々な水の声が聞こえて来た。
長い間楽しみ、愛して来た丘や野や森が
美しい田園の静寂しじまの中に
アンをぐるっと取り巻いていた。
                    【「アンの夢の家」 第3章】










【午前6時の空】








   こんな秋らしい空で明けた今朝。夏の空とは明らかに違います。
  一つは、鱗雲(うろこぐも)。

   鰯雲(いわしぐも)とか鯖雲とも言われていますが、
  元は漁に関係が深いようですね。
  今朝のような鰯雲と言えば、どうしてもあの ジム船長 を思います。

   この雲が、はるばると遠くまで広がっている光景は、
  言葉にならないほど雄大です。生憎、写真は朝ですが夕空は格別ですね。

   さて、今年も秋薔薇のシーズンになって来ました。
  秋薔薇は、他の季節に比べて香りもより強く、
  美しさが際立つ気がします。まさに成熟した薔薇、女王の貫録です。

   今、続々と花芽を付けていますが、先陣を切ったのは、薔薇色の薔薇。
  やはり、こんな薔薇に接すると、ワクワク感は否めません。

   一方、その対極にあるのが小さな小さな野の花。
  水引草や蓼草、ローズマリーも薄紫の花を付けました。
  今年は庭にも大量に。ドライにします。
  これらの花にも惹かれます。










【ローズマリー】


【水引草】

手作り(ハンドメイド)の優しさ

2016-09-23 17:25:17 | 私の手作り夢時間





【ペチコートなし】









叔母さんの所の鏡は
うちの私の部屋にあるあの古ぼけた、
ひびの入ったのとはすっかり
違った風に私を映す。
うちのは私の顔をいつも歪めて見せるので、
がっかりしてしまう。  
                   【「アンをめぐる人々」 8.】









   「暑さ、寒さも彼岸まで」 と言いますが、
  昨日、今日と気温のわりには、蒸し暑くなっています。

   ひと昔前までは、台風が過ぎれば、それを境目に、
  一気に季節が変わり、秋を実感したものですが、最近は違います。
  特に今年は次から次へと台風がやって来ますものね。













   さて、もう随分、
  前になりますが、
  レースのワンピースを
  編んでいるとお伝え
  した事がありますね。
  (その記事は 【こちら】 )

   休み、休みですので、
  時間がかかりましたが、
  やっと出来上がりました。

   レースは、間隔を空けると、
  網目が変わりますから、
  連続して編む事が必要です。
  何とか事なきを得ました。
  
   ペチコートは、
  既存の物を利用。
  丁度、合うのがあって
  良かったです。

   下にブラウス等を着て
  ジャンパースカートにも。
  ワイン系などいいですね。

   早速、うぬぼれ鏡の前で
  ファッションショー。

   そうそう、余談になりますが、
  先日、訪れた福山SA のパウダールーム。
  そこの鏡が最高級? のうぬぼれ鏡でした。

   肌は、白くピカピカ。皺(しわ)、一つありません。
  何だか気分が良くなって夢見心地でそこを出たものです。

   ただ、手鏡でもピカピカに映りましたから、
  今思えば、その正体は鏡ではなく、“光” だったのでしょう。

   今になって光線の出所を確かめなかった事が悔やまれます。
  今度、訪れる事があったら確かめましょう。
  それにしても幸せなひと時だった事を付け加えて置きます。

香りの御馳走

2016-09-16 23:53:32 | 香る庭の花綴り



【セラミックス・アロマディフューザー】


【アロマライト】











(ドリアン・グレイは)
人を神秘的にするいかなるものが
乳香に含まれているか、
欲情をかき立てる龍涎香りゅうえんこう
昔のロマンスの想い出を呼び醒ます菫、
脳髄を悩ます麝香じゃこう
想像力を曇らす黄木蘭には、
いかなるものが含まれているかと怪しんだ。
そしてしばしば真の香料心理学を大成して、
芳香を発する木の根や、
香りのある花粉を付けた花々、あるいは香液、
鬱葱うっそうとして薫る杜、胸の悪くなるような甘松香、
(中略)
様々な影響をはかろうとしたのである。
         【オスカー・ワイルド著 「ドリアン・グレイの肖像」】











【薄荷の小さな花】








   今日は日射しがありましたので、日中は久し振りの30度越え。
  それでも朝晩は随分、涼しくなり、過ごし易い季節となりました。
  そう言えば、虫の合唱も昼間から盛んになって来ました。

   ところで先日のステビア、あれから次々と開花して今、花盛り。
  尤も、小さな花ですから、あくまでも繊細で可憐です。
  今日は、同じく小さな白い花、薄荷の花も。

   さて、秋の気配が漂い始めると、芳香浴にも浸りたくなります。
  暑い時は、そんな心の余裕など全くと言っていい程、
  ありませんでしたけれど。

   エッセンシャルオイルは、now社(米)製。
  今はネットで、お安く手に入るので有り難いです。

   兎にも角にも、一昔前では考えられないような価格です。
  余談ですが、サプリメントもこちらの製品が多いです。

   最近では日本も大分、ましになりましたが、この分野では、
  アメリカの方が20年くらい進んでいると言われていますものね。
  価格面も然る事ながら、含有量も日本のものとは比較になりません。

   話が逸れました。
  こちらのオイル、少々、香りが薄いような気がしますが、
  何分にも量がたっぷり入っているので、遠慮なく使えます。

   今はまだ蝋燭は使いたくありませんので、数個のアロマライトと、
  セラミックス・アロマディフューザーを使い分けています。

   特に薔薇のセラミックス・ディフューザーは、
  花芯にオイルを数滴垂らして使うだけ。
  それだけで、仄かに優しい香りが広がります。

   オイルがべたつく事もありませんし、手軽に使えます。
  おまけに場所を選びません。
  秋は、香りの季節でもありますね。これから楽しみです。     

白秋に咲く白い花

2016-09-14 17:52:22 | 香る庭の花綴り



【ステビア】


【「紫蘇(シソ)」】








ユーニスは灯を付けたいとは思わなかった。
月光が仄かに射し込んでいた。
外では、庭の芽生えたばかりの
薄荷はっかの苗床の上を
吹き渡る風があるかないかのを運んで来た。                
                   【「アンをめぐる人々」 12.】








   前線が停滞しているせいか、今日は朝から曇り空が続いています。
  台風16号の行方も気になります。

   それもあるのでしょうね、気温のわりに蒸し暑くなっています。
  それにしても、次から次へと台風がやって来ますね。











【今年も 「藜(アカザ)」】




   さて、曇天の続くここ何日。
  白い秋というには
  程遠い気もします。

   しかしながら、
  この季節になると、
  毎年白い小さな花を
  付けるステビア。
  そして紫蘇。

   風に揺れる
  これらの花を見て
  いると、白い秋の
  風情があります。

   藜もそうですが、
  語感からも繊細な花が
  似合う気がします。

   ひと頃など、
  “どうして白い秋?”

   ~なんて思ったものですが、
  思えば、薄(ススキ)の穂も
  白く、渡る風も白い。

   秋は密やかに忍び寄る
  ものですから、色合いとしては
  やはり白なのかも知れません。

   そうそう、月光も。
  明日は十五夜ですが、その月が照らす景色も白。
  白秋そのものですね。明日の天気が気になります。

心の浜辺でティータイム

2016-09-09 17:18:18 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編














晴れ渡った空を背景に彼方かなた丘が
美しい紫色に変わった。
草も木もない醜いらくがき街道でさえ
銀色のもやの中で光を放っている。
牧場も森も真珠のような
かすかな輝きを帯びて美しい。
「夜明けの僅か数分の間、
世界はいつも若返るのだわ」
とエミリーは呟いた。                    
                  【「エミリーはのぼる」 第13章】        
 










【天高く・・今朝の空(午前6時)】









   台風一過の空は、こんな空になりました。  
  空は、もう夏のものではありません。天高い秋の空。

   それでも日中は暑いのですが、我慢出来ない程ではありません。
  ただ、朝晩と日中の気温差は10度近くにもなっています。
  体調には気を付けなければなりませんね。

   




     さて、本当に久し振りとなりました。
    『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店です。
    尤も、ブログ自体をさぼっているのですから仕方ありませんが。

     ところで、珈琲豆の事。
    あれから、お気に入りの既存店の中から時折、
    お店を変えて楽しんでいましたが、
    この度、何を思ったか? 新しいお店に浮気。

   「コーヒーばかの店」 の物でしたが、私には合いませんでした。
  3種類の豆を頼んだのですが、どれも苦くて。
  今、残りの珈琲豆を前に途方に暮れています。

   そんなこんなで。
  今日の珈琲は、ちょっと前に頼んだ、「富久栄珈琲」 の物。

   銘柄は、「エチオピア・イルガチュフェ・ナチュラル」。
  味わい深い珈琲です。残念な事にこちらは、後、1回分しかありません。

   今まで大きな失敗がありませんでしたので、
  今回も大量に頼んでしまいましたが、
  やはり、めんどうでもお試しは必要ですね。改めて感じています。

   あら、あら・・愚痴はこの位にして。
  気を取り直して先日の紺碧の海でも思い出しながら、
  珈琲を頂くと致しましょう。想像は、お手のものですから。

   お茶請けは、昨日、生協から届いたばかりの揚げパン。
  昔の給食の懐かしい、素朴な味です。ノスタルジーを感じながら・・。     

紺碧の海に深呼吸

2016-09-07 19:43:08 | 旅気分・夢気分












   今度は、台風13号が南の海上を進んでいます。
  こちらは朝から晴れていたせいで、厳しい暑さは相変わらず。

   流石にこの時間になると(午後6時)厚い雲に覆われて来ました。
  先程までは何でもなかったのですが・・。
  予報では既に雨が降っている筈ですが、まだ降っていません。

   それにしても今年は台風が今までにないコースを辿っていますね。
  雨量もハンパではありませんし、最近では、
  想定外が日常化してしまっている感さえあります。























   さて、前回の記事から日が経ってしまいましたね。
  写真が少々、残っていますので、今更ながらですが、その続きを。
  【写真は、8月29日(月)】

   つい先程、テレビで見た和歌山の海は、
  台風が接近している事もあって見事に灰色でしたが、
  台風一過で快晴の瀬戸の海は、目の覚めるような紺碧の海。
  穏やかなまるで鏡のような海です。

   写真は、山口県東南に位置する上関海峡。
  ここにも前日の村上水軍城で見た同じマークを発見。
  この辺り一帯の海を支配していた歴史が見てとれます。

   絶景とは、こういう眺めを言うのでしょうね。
  見ていて飽きません。(写真は上関城跡公園より望む)

   そうそう、すぐ上の写真。
  四階建の建物は、重要文化財に指定されている 「四階楼(しかいろう)」。
  道の駅 「上関海峡」 の目の前にあります。(昨年の写真は、【こちら】)。

   昨年も気にはなりながら、入館しませんでしたので、
  今年こそ・・と思っていましたが、生憎、月曜日が休館日。
  こんな事もありますね。又の機会を楽しみにしましょう。

息づく江戸情緒

2016-09-03 17:17:57 | 旅気分・夢気分









【ノスタルジーに出会う】








   昨日から再び残暑がぶり返して来ました。
  今の所、こちらは晴れていますが、台風12号の今後の進路が心配です。
  その影響もあるのでしょうね。風は結構、吹いています。

   さて、早速ですが、一昨日の続き。
  車は一路、江戸情緒を醸し出す、趣きのある街並みが残る竹原市へ。
  そう、「安芸の小京都」 と呼ばれている竹原です。

   江戸時代に製塩や酒造で栄え、
  その頃の栄華を物語る商屋が今も現存しています。

   建物も道路も江戸時代の名残りがあり、
  今日まで受け継がれている・・。町並みそのものが魅力です。

   そうそう、NHK 朝の連続テレビ小説、
  「マッサン」 でお馴染みの竹鶴酒造もあります。
  人だかりがしていましたから、すぐに分かりました。

   ここでは言葉などいりませんね。
  そぞろ歩くだけで、かの時代へタイムスリップ。
  惹かれる事に理由などありません。











【竹鶴酒造】












シトラスの香りに包まれて ~ 郷愁の町

2016-09-01 17:03:57 | 旅気分・夢気分







【水軍城】








   台風一過の快晴の空。
  それにしても今回の台風は、大変な爪痕を残しましたね。
  同時に、至る所に異常気象を感じる今日この頃です。

   それでも秋がやって来ました。日中は、まだまだ暑いですけれど。
  湿度がなく、開け放った窓からは風がそよそよ。

   自然は時に非情さをもたらしますが、
  こんな風に季節の移ろいを感じる幸せも与えてくれるのも事実です。
  有り難く思っています。
























   さて、恒例? の叔母とのデート。 (8月28日、29日) 
  最近では間隔が開いて来ましたが、愛車を駆って出掛けて来ました。
  丁度、1年振りです。

   迷走している台風を背に、車は一路西へ。
  幸いにも雨にも合わず、無事に帰って参りました。
  (尤も、夜の帰りの車中では合いましたが)

   今回の目的地は小京都、竹原(広島県)でしたので、
  私の方は、随分、楽でした。(叔母との待ち合わせは、福山SA)  

   とは言え、周辺を走り回った事もあり、往路は408km。
  しかしながら、往復ではまたしても1000kmを越えてしまいました。(1.014km)

   
 
















【湖聲閣】







   福山SAで遅い昼食を取り、叔母の希望で因島の村上水軍城へ。
  その後、一応 「西の日光」 とも呼ばれる耕三寺にも周ってみましたが、
  叔母は、以前に2度ばかり行ったと言うし、
  私も子供の頃、行った事がありますので入場を止めました。   

   ただ、きらびやかですが、あまり趣味ではない?
  極彩色に圧倒されたのかも知れません。
  門前と素敵な洋館、「湖聲閣」 を写真に撮り、後にしました。

   ちょっと残念でしたが、それより何より、
  小京都と呼ばれ、「重要伝統的建造物保存地区」 にも指定されている、
  竹原の町並み散策の方が気になっていましたから。
  
   ~次回に続く