【青い空に映える、借景の枝垂れ梅】
「誰もこれまで、この子に嘘をつく事は
悪いと教えてくれる者はなかったのだし、
あのスプロットの子供達は
良い遊び相手じゃなかったんだからね。
メアリは病気が重くて、ちゃんとした 躾 を
してやれなかったし、六つの子供に、
自分で感じ分けろというのは無理な話だからね。
正しい事は何にも知っていないものと考えて、
初めからやり直さなくてはね・・」
【「アンの青春」 第10章】 |
こちらは、今日も概ね晴れの天気になりました。
戸外に出ると、さすがに風は冷たいですが、
日射しは、日毎に柔らかくなっているのに気付きます。
そんな中、今年も私の大好きな菫が、いよいよ膨らんで来ました。
まだまだしっかり俯いたままですが・・。開花が楽しみです。
テレビの劣化が言われて久しいですが、私も最近、
“あまりテレビを見なくなったな・・” と思う今日この頃です。
たまに付ければ、大勢が雛壇に座り、
自分達だけで勝手に、はしゃいで騒いで。
ようするに仲間内の雑談を垂れ流し。そんなものばかり。
勿論、敬語なんて、ほとんど使いません。
謙譲語に至っては、最早死語となってしまったかのよう。
いい年をした大人が、自分の両親の事を父、母ではなく、
恥ずかしげもなく 「お父さん、お母さん」 ですから。
おまけにCMでも思わず眉をひそめるようなシーンも。
女性がソファに胡坐(あぐら)をかいて座っているかと思えば、
果ては食事中に、肘(ひじ)を付いているものまで。
こんなものを、のべつまくなくしに流され続けたら、
それが当たり前となってしまいます。
一昔前までは、「お行儀が悪い」 と直されたものですが。
そして、もう一つ違和感を感じてならないのが、お辞儀です。
【以前】にも記事にした記憶がありますが、
今、巷に溢れているのは、朝鮮式お辞儀。
(「コンス」 と言うのだそうですが、
そんな言葉は口に出すのもイヤなのでやめます)
NHKの朝ドラ、「あさが来た」 は見ているのですが、
今日も主人公のあさが、お腹の上に手を当て、
例の両腕を不自然に広げた、あの姿で立っていました。
今日だけではありません。
先日も銀行オープンの出迎えの場面でしていたお辞儀も、まさにこれ。
時代は明治。日本人が絶対にこんなお辞儀をする筈はありませんものね。
そう言えば、日曜日(14日)のフジテレビでも。
しかも、「中国人に日本式のお辞儀を学んで貰う」 として、
マナー講師? がいみじくもこの朝鮮式のお辞儀を教えているのです。
一体、ここはどこの国なのでしょう・・?
何らかの意図を持ってやっているとしか思えません。
(2chでは既にそういう事になっていますね)
中には、「こんな事くらいで」「古い・・」
と言った意見があるかも知れません。
しかしながら、間違いは間違い。
その都度、正して行かないとある意味、文化の破戒に繋がります。
第一、前述の所作は、どれも美しくありませんものね。
人を敬い愛し、自らは謙虚にへりくだって周囲との調和を保つ・・。
日本人は元来、こんな国民だった筈です。
だからこそ、世界に類を見ない敬語を持つ国だと思うのです。
「多文化共生」 も結構です。
でも、美しく生きて行くための礼儀を省みなければ、
どんなに科学技術が発達しても、その文化のみならず、
人間さえも滅んでしまう・・と思うのは考え過ぎでしょうか・・。
身近だけでも伝えて行きたいものです。