【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

落葉降る音

2016-10-25 17:15:18 | ハーブと香り雑学





【トール & ドライ】








『我々にそれを見る目があり、
それを愛する心があり、
それを掻かき集める手がありさえすれば、
我々全ての者にとって
この世界には実に多くのものがある ――
男においても女においても、
美術においても、文学においても、
喜ぶべき、感謝すべき事が
至る所に沢山ある。』   
                        【「アンの愛情」 第37章】







   今日は珍しく風があり、少々、荒れた天気になっています。
  従って晴天に恵まれた昨日に比べれば随分、肌寒く感じます。
  翻って明日は夏日だそうですが。

   ところで、そろそろ落葉のシーズンですね。
  風のある今日などは早速、ハラハラと落ちています。

   こんな時、“落葉の掃除に忙しくなる・・”
  ~なんて、無風流な事は、言いますまい。(事実、大変ですが)

   「落葉は、命絶えて墓場へと趣く悲しい葬送曲ではなく、
  世代交代のため、木の位置を翌年の若い芽に譲っている」
  こんな風に捉えましょう。何事も考え方次第ですね。














   さて、今日の写真。
  タイトルとは何の関係も
  ありません。

   先日来から記して
  いましたが、庭の水引草を
  ドライにしたという訳です。

   ただ、秋色に染まって
  いる事、秋の風情十分と
  いう事で、ご容赦を。

   水引草は、元来が
  小さな小さな花。

   とは言え、その繊細さが
  好きなのですが。

   そうそう、もう一つ、
  犬蓼も混ざっています。
  同様の野の花。

   こうした野の花は、
  霜焼けした赤い葉も
  野趣に富んだ趣きが
  ありますね。

   今度はそれを収穫
  するつもりです。

梅雨の晴れ間を独り占め ~ その2

2016-07-14 18:26:57 | ハーブと香り雑学












庭は今、愉快に過ごしている最中に見えた。
庭の花達は囚人ではなく、客であった ――
青いヒエンソウ、モロイ、
美しさが束の間の芥子けし
紫の斑点が飛ぶ、
得も言われぬ紅紫色の風鈴草、
金色と雪白の薔薇、乳色と葡萄酒色の百合。
                 【「パットお嬢さん」 第2年目】







   今日は朝から青い空と真夏の太陽が輝いています。
  とは言え、まだ梅雨が明けた訳ではありません。
  先程、夕立が・・。少しばかり涼しくなりました。

   昨日は30度に達していないのに湯気が立ちそうな程の
  蒸し暑さでしたが、今日は、それ程ではありません。
  湿度が60パーセントを切っていますから。





















   さて、『アンの世界』 同様、今、庭が愉快です。
  ただ、ついこの間まで庭を席巻していた半夏生(ハンゲショウ)は、
  早くも衰退気味。葉っぱが黄色くなり、落葉しているものも。

   梅雨明けもまだなのに、いち早く季節の移ろいを感じながら、
  一方、百合を初め、夏の花がいよいよ出番を待っています。
  (百合は野生種ですので遅いようです)

   そんな中、今日も朝から続々と小さな来客のお出まし。
  揚羽蝶、紋白蝶、そしてシジミ。

   園芸名を 「ハローエンジェル」 としている、
  ユリオブスデージーに今日も留まっています。
  これ程、蝶にピッタリの花はありませんね。

   そうそう、今年も茄子(なす)、胡瓜(きゅうり)、ゴーヤと
  三種の家庭菜園。年々、僅かながら、収穫量を上げています。

   長い事、野菜は敬遠していたのですが、
  実際に手作りの物は、美味しさが違いますものね。
  今では、やみつきになっています。

風のポプリ

2016-06-04 18:30:18 | ハーブと香り雑学























   6月に入っても爽やかな五月晴れが続いていましたが、
  今日は、その様相を異にし、曇りがちのお天気になっています。
  それでも、湿度はありません。

   この所、空気が乾いていて紫蘇(シソ)などの葉っぱ類は、
  夕方を待たず、ヘナヘナ~となる始末。
  夜には雨との事で、お湿りが待たれます。

   ところで、お天気を利用してのどくだみ採取の事。
  意気込んだ割には20束余りしか採れませんでした。

   集中して採れば良いのでしょうが、
  ついつい他の事に気を取られ、余計な時間を費やしてしまうのです。
  どくだみは、お茶にするため洗って軒下に干しています。




   さて、久し振りのポプリ。
  今年はとりわけ乾燥した
  空気のお陰で、例年以上に
  楽しんでいます。

   ちょっぴりアンティークな
  鉄のアクセサリートレーが、
  急遽、ポプリ皿に。

   トレーの上の段には
  ハイビスカス。
  下は、ジャスミンの花びら。

   ジャスミンは不作でしたが、
  それでも何とか採れました。

   落ちた花びらを拾い集めて。
  左の硝子の器には薔薇を。
  これらは別段、香り付けしなくても花本来の香りで十分です。

   そうそう、「ECCO BELLA」。
  香水ですが、絵の通り、レモンバーベナの香り。

   エッセンシャルオイル100%と言っても通る程、良い香り。
  爽やかな香りですからこれからの季節にもピッタリです。 

愉しみバスタイム香

2016-02-28 19:23:55 | ハーブと香り雑学













銀の森も人も物も、みな幸福な、
パットが一番好む
楽しい静かな夕が訪れようとしている。
パットは人や物が幸福そうに
しているのを見るのが大好きだった。
パット自身、
小さな事柄に大きな喜びを見出すという、
他の何よりも羨むべき才能に恵まれていた

                  【「パットお嬢さん」 第1年目】








   こちらは今日も快晴となりました。そして一気に春が・・。
  ただ、(昨日もそうですが)山の向こうが白く霞んでいます。

   そんな事もあって早朝の空は、
  ピンクと相まって桜餅を連想してみたり。
  この空が、PM2.5や黄砂によるものではない事を祈るばかりです。





   さて、こちらは、
  薔薇とラベンダーの
  バスタイム香。

   人工的に香り付け
  された、フレグランス
  製品ではなく、天然物。

   バスに使うまでもなく、
  こうして袋を置いている
  だけで、素晴らしい香りが
  漂って来て幸わせ気分。
  同時にリラックス気分にも。

   暫くこのままにして、
  お部屋香としても
  使えそうです。

   とは言え、香りで1日を
  締めくくるとすれば、
  何と言ってもバスタイムでしょう。

   特に日本人は、
  このひと時の香りに
  拘(こだわ)りますものね。
  大切にしていると言っていいかも知れません。

   その典型的な例が、
  香木の檜(ヒノキ)を利用して作ったバスタブ。

   又、季節の節目にも冬の柚子湯や初夏の菖蒲湯など、
  香りを取り入れている事は周知の通りです。

   今日のように春めいて来ると、バスタイム香だって変えたくなりますね。
  香りは今一つの 「温泉の湯」 から天然のハーブ湯へと・・。

奇跡のハーブ ~ 長命草

2015-12-20 18:20:08 | ハーブと香り雑学












   今日は雲、一つない快晴の空となりました。
  完璧な冬日和。石を投げれば、スコーンと鳴るような。

   最近、毎朝空を眺める楽しみが復活。
  秋から冬にかけては、
  それはそれは趣きのある空ですから。

   となれば、今日のように何もない空は・・?
  晴れやかで、スッキリした気分になるからいいですね。

   さて、何かとストレスの多い現代社会。
  健康のため、野菜不足を補うため等など・・。

   何らかのサプリメントの
  お世話になっている方も多いかと思います。

   勿論、食事で摂れれば理想ですが、
  なかなかそういう訳にも参りません。

   私の場合、青汁に苦慮。
  もう何社、飲んだ事でしょう。

   でも、なかなか “これ!”
  といったものに出会えません。

   尤も頻繁にTVコマーシャルしている、
  ○○トリーの製品には手を出してはいませんが。
  ささやかな抵抗です。

   味に拘(こだわ)っている訳ではありません。
  どんな味だって、至って平気です。
  ただ、効果が実感出来ません。

   それにしても価格は、ピンからキリまでですね。
  高いものでも同じなら・・。

   結局、近所の薬局で買える、
  「大麦若葉の青汁」 を飲んでいたのですが・・。
  今回見つけたのは、資生堂の 【長命草の青汁】

   「大麦若葉の青汁」 は一般的ですが、
  「長命草(別名:ボタンボウフラ)」
  というのは、初めてです。

   おまけに名前がいい! 
  いかにも効きそうではありませんか。
  健康だけではなく、アンチエイジングというのも。

   これまでの抹茶のような味と違って、
  少々、苦みもあって、野草っぽい自然の味です。

   沖縄は、与那国島産。
  過酷な自然環境の中でも大きく生長する植物のようです。
  冷え症にも良いという事ですので、期待しています。   

秋色の旋律

2015-09-30 17:52:07 | ハーブと香り雑学
















 月は二人の後ろの悲しげな
暗い海から昇り、様相を変えた。
月光はまだ港まで届かず、
はずれの方は暗く、仄暗い入江や、濃い闇、
宝石のような光などで暗示的であった。                     
                 【「アンの夢の家」 第14章】








   秋晴れが続きます。そのせいか、
  昨夜の冷えたこと! 昼夜の気温の差は歴然です。

   この恩恵は、今度は紅葉に現れますね。
  この上は、今年も美しい紅葉になることを願うばかりです。

   暫く続いた秋晴れも、どうやら今日までのようですね。
  そう言えば朝一時、一面の鱗雲(うろこぐも)が。

   そろそろお天気も下り坂でしょう。
  案の定、午後になると厚い雲に覆われて。
  ジム船長 も言っていましたものね。













   さて、今年も
  庭の野の花のドライ
  で、秋色満載の
  部屋になりました。

   水引草に紫陽花、
  プラス、今年採れた
  薔薇のポプリを
  加えて。

   ただ今年は、
  紫陽花が不作。

   おまけに昨年は
  シーズンが終わって
  もその色を留めて
  いたものですが、
  今年は茶色に。

   唯一残ったそれは、
  半分茶色です。
  (右の写真)

   しかしながら、
  金や銀色のスプレー
  をかければ、
  クリスマスなどに使えますものね。

   そんなこんなで。
  茶色の紫陽花も取って置く事に致しましょう。
  ただ、野草を採りに本格的に野山に繰り出すのは、これからです。

小さな花の吐息

2015-09-13 17:13:07 | ハーブと香り雑学

【ローズマリー】


【ミント】


【「紫蘇(シソ)」】


【セージ】









 9月 の夕暮れで、森の隙間すきまという隙間、
空地という空地には
真紅の夕日の光が溢れていた。
小径もあちこち夕映えに輝いていたが、
かえでの下陰は暗くなっており、
もみの下には葡萄酒のような、
澄んだ紫色の夕闇が立ち込めていた。
風はこずえを渡っていたが、夕方、
樅の木の間で奏でる風の音楽ほど
美しいものはこの世にない。                 
                【「赤毛のアン」 第29章】









   朝方、パラッと来たようですが、
  今日は傘マークが取れて秋晴れになりました。

   随分、得した気分。カラッとした天候です。
  本当に過ごし易くなりました。

   秋は夕焼けが美しいですね。
  染まる時は一気に染まります。
  今日は、願望も込めて。









【「ヒマラヤ雪の下」 の紅葉 ~ 秋化粧】


【「半夏生(ハンゲショウ)」 の秋】




   さて、白い小さな
  紫蘇の花が
  咲き始めました。

   秋を待って
  ひっそりと咲く花。

   この花が咲くと、
  いよいよ秋の到来です。

   ローズマリー、
  ミント、セージは、
  季節を問いませんが、
  やはり今が盛り。

   ヒマラヤ雪の下の
  葉は既に紅葉。

   この紅葉する葉は、
  欧州では人気なのだ
  そうですね。

   そして夏を
  謳歌した半夏生。

   こちらもすっかり
  秋色ですね。

   バッタなどに
  食べられて紙細工様の
  葉っぱもお馴染みです。

   そうそう、気難し屋の薔薇がこの秋、
  初めて開花しそうです。              

   かれこれ10年以上も前に友人から
  貰った薔薇を挿木したものです。

   もう咲かないと思っていましたが・・。
  真紅の薔薇ではなく、ピンクの薔薇だったと思います。










内と外の香り空間

2015-06-21 23:51:08 | ハーブと香り雑学












 樅の梢の上の北の空は
琥珀色と薄緑色をしていた。
空気は涼しかった。
(中略)
「時々夕方になると、
この庭に幻影のような不思議な匂いが
漂って来ますね」 と、オーエンが言った。                    
                 【「アンの青春」 第25章】









   起床時こそ雨が降っていましたが、
  その後、晴れました。

   昨日までの、どうしようもない肌寒さは解消。
  ただ、夕立後、再び空気は涼しくなりました。

   寒かったり暑かったり。
  太陽は顔を出しているのに、ザ~ッと来たり。

   尤も、こんな不安定な天候を含めて、
  梅雨という事なのでしょうけれど。






   





   さて、目まぐるしく
  変化する6月の庭。

   かつてこれほど
  この季節の庭を
  意識した事が
  あったでしょうか。

   一雨ごとに
  植物は元気になり、
  ハッとするほど
  瑞々しさを増して
  います。

   緑がこんなに
  鮮やかだったなんて。

   そしてどこから
  ともなく漂う香り。

   それは、ひと頃に
  比べれば、ゆうに
  倍以上も増えた、
  ローズゼラニウムや
  ローズマリー等など・・。

   ハーブのお陰に他なりません。
  薔薇も再び蕾を付けて。

   ~なんて、ここまでは屋外の自然の香り。
  屋内では、久し振りにお香を焚きました。

   今日のお香は、貴田沈清堂の 「香の杜」。
  ジャスミン、百合、マグノリア、ネロリ・・。

   プラス、「老山白檀」 まで調合された贅沢な香り。
  この香りにすっかりハマってしまいました。

   これまでインド、中国、色々なお香を使ってみましたが、
  気品のある繊細な香りは、やはり日本製が一番ですね。

安らぎの庭

2015-06-20 18:36:36 | ハーブと香り雑学



【日参する揚羽蝶】




【青の安らぎ】












 アンは・・・(中略)
土曜日の仕事に取りかかる前のひと時を、
6月 の朝日を燦々と浴びながら立っていた。
(中略)
「こんな日に1日中何もしないで
いられたらいいのにね」
アンは柳でさえずっている
瑠璃駒鳥ブルーバードに話しかけた。      
                   【「アンの青春」 第25章】







   


   こちらは再び梅雨の晴れ間。
  尤も雨だった昨日さえ、ほとんど降っていませんけれど。

   本当に今年の6月は、空梅雨のようです。
  おまけにここ2、3日は梅雨寒も。

   今日は、いくらかましですが、
  結構、暑かった5月とは対照的な6月です。









【ブラックベリー】




   さて、連日のように
  やって来る揚羽蝶。

   夕方には3頭も
  連れ立って。

   珍しく、ツリー
  ジャーマンダーに
  止まっています。

   既に薄紫色の花は
  終わりましたが、
  こちらも香りは健在。

   セージとは違った、
  スパイシーな香りを
  放ちます。

   一方、この季節に
  なるとお馴染みの
  光景は白い蝶の舞い。

   所謂、半夏生の
  葉っぱですが、
  夜目にも白く浮かび
  上がり、見事です。

   『アンの世界』 に限らず、
  探せば、美はどこにだってありますね。

   そしてブラックベリー。
  今年は蜜蜂のお陰で、実物が大豊作? の様相。
  ジャムまでは行きませんが、かなり収穫出来そうです。

小さな花、セージの和み

2015-06-18 17:51:21 | ハーブと香り雑学





【セージ揃い踏み】


【より青く・・】






 説明しきれない、美しい薔薇、
微妙なもや、銀色の月光、
紫水晶のような忘れられない黄昏時たそがれどき
雨の進軍 、ラッパを吹くような風の響き、
紫の花や、星屑ほしくず
神秘と音楽と魔術の1ヶ月だった。                  
             【「エミリーの求めるもの」 第13章】








   朝の早い時間こそ、雨は降っていましたが、
  その後は全くと言っていいほど、降っていません。
  一日中雨・・の予報が外れています。

   時折、薄日も射していますが、
  今日は少々、肌寒くなっています。
  風がありますから余計にそう感じるのかも知れません。

   今年は、これまでの所、空梅雨気味。
  上記の描写は、一年のうちで一番美しい季節、
  『アンの世界』 の6月。

   少々、苦しいかも知れませんが、
  今年に限れば、『アンの世界』 に似ていない事もないかと。

   いいえ、無理矢理思い込もうとしているのかも。
  それでもいいのです。
  これまでなら、想像だにしない事でしたから。

   さて、冒頭の写真は、観賞用のセージの揃い踏み。
  尤も、食用にもなるセージの開花は、
  もう少し後のようですけれど。

   これら、ハーブの小さな花には心が和みます。
  特に青系の花。この季節は最高ですね。
  
   それにしても日々、植物の生長には驚かされます。
  僅か一日ですが、明らかに伸びているのが分かります。

   木香薔薇や蔓薔薇のビューンと伸びた、
  蔓の誘導をするのが、これ又、楽しみ。

   植物は手を掛ければ掛けただけ、
  期待に応えてくれますものね。