「あのね、あたしは例え葵の花でも1つ1つに ハンドルが付いてる方が好きなの。 手掛かりがあって、 余計親しい感じがするのよ。 ただ葵と呼ばれるだけだったら きっと葵が気を悪くするんじゃないかしら。 小母さんだっていつもただ女とだけしか 呼ばれないのはいやだと思うわ」 【「赤毛のアン」 第4章】 |
ここ2、3日起床時の空は、真珠色でしたが、
今朝は、再び “朝から太陽” が復活。
おまけに部屋の中にも日光が入って来るようになりました。
それは、ゴーヤの葉影を伴っていますから、太陽が真上にあった頃より、
幻想的な雰囲気を醸(かも)し出しています。そう言えば、このゴーヤ。
ここに来て、甘い香りを発散。
一昨日の 薄荷 ではありませんが、
秋の初めにも、よりその香りを強くするのかも知れませんね。
そしてもう1つ、この時期特有の月の美しさ。
折しも今日が満月のその月を昨夜は眺めながら
眠りに着くという恩恵に与(あずか)る事が出来ました。
厳しい残暑の中でも確実に移ろっている季節。
しみじみと感じてなりません。
【ピンクの少公女】
さて、今日も薔薇の話題を。
今日の アン ではありませんが、
私は、これまで大雑把(おおざっぱ)に花びらがカールしているそれを
「公爵夫人」、していないものを 「淑女の薔薇」 と呼んで愉しんで来ました。
ここで新しい発見。
「公爵夫人の薔薇」 の中にも今日の薔薇のように、
佇(たたず)まいを最後まで変えないで凛としているものもあれば、
中には開花するに従って実にユーモラスな?
(滑稽と言ってもいいかも知れません)姿になって行くものも・・。
開花しても律儀に、その姿を保っているのには驚かされます。
きっと一族の女王なのでしょう。公爵夫人の中の公爵夫人!
ところであまり登場しませんが、リラ版 「ピンクの少公女」、
オールドローズも健在です。こちらはポプリに。
このようなピンクは最初のうちはいいのですが、
気が付けば色が抜けて、ベージュに。
ただ、上手く行けばアンティークローズ色になり、
それはそれで結構、趣きがあります。
そうそう余談になりますが、“身を美しく” と書いて 「躾」 ですね。
これは日本で考え出された独特の漢字なのだとか。
昔の日本人の美意識が分かりますね。
「美しく生きる女と書いて生姜・・」
~とは今、テレビで盛んに流れている健康補助食品の CM。
躾によって長い時間をかけて心身が美しくなるのと、
健康補助食品によって安易に(見かけが)美しく・・。
尤もそれだけではないと思いますが、
今の世相を反映しているような気がしてなりません。