【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

琥珀色の恵み

2011-11-30 18:28:58 | レトロ(素敵)な空間~散策








11月 の日を形容するのに決して離れない
二つの言葉がある ――
“退屈” と “陰気” の二つである。
これは人間の言語の暁に結婚したものだから、
私が離婚させるべきではない。
それゆえに、今日の日も、内側も外側も、
物質的にも精神的にも、退屈で陰気であった。
             【「エミリーの求めるもの」 第16章】
 




   昨日とほぼ同じような朝を迎えました。
  春のように暖かい気温も空も。

   それは写真のような空。
  薄紫色の何とも言えない淡い、
  色合いの空が広がっています。

   朝の空は薄らと靄(もや)がかかって
  (何度も言いますが)まるで春のよう。
  “小春日和” とはよく言ったものですね。

   気が付けば、11月も今日で終わり。
  光と色の溢れているこちらの世界。

   11月だけは、『アンの世界』 より、
  優るとも劣らない・・と
  言っていいでしょう。

   そんな小春日和の中、
  私は今日も道草。

   足は自然に、あの
  “アン気分に浸れる場所”、
  そうリラ版 「恋人の小径」 へ急ぎます。






【こちらは、マシュウ小父さん愛用?】

   実は、つい先日(27日)、公孫樹並木の写真を撮った時、
  当然の事ながら、こちらの公孫樹も気になったものです。

   前回、こちらに出向いた時は、まだ7、8分の黄葉でしたが、
  今日は、丁度見頃。この次、雨が降ったら落葉するでしょう。
  又、その時が楽しみです。

   大きな樹に囲まれた小さな家? は、「アンの家」。
  ここに住んでいるのは、アンマシュウ小父さん ・・
  と言っても、すんなり信じ込んでしまいそうです。



 

   

 


   こちらは、昨日の黄昏の 「刹那の空」。
  樹木ばかりか空さえも彩りに溢れる、晩秋の空です。
  明日から師走なのですね。 






失望の家

2011-11-29 15:30:55 | リラのお気楽ユメ日記







「あたしは古い、空き家を見ると
たまらなく悲しくなるのよ」
とアンは夢見るような表情で言った。

「過ぎ去った昔の事を考え、
楽しかった時代が帰って来ないのを
悲しんでいるような気がするのよ」
小さな子供達の足音や笑い声や歌が
家中に溢れていたのに、今はがらんとして、
風が迷子のように吹き込んで来るだけなんだわ。
どんなにあの家は寂しい、
悲しい気持ちでしょうね」
                    【「アンの青春」 第2章】



   昨日以上の暖かい朝を迎えました。
  ただ違うのは今朝は、ボ~ッとながら、
  太陽が顔を覗かせている事。

   そして昨日の薔薇は、
  ほんの僅かですが、綻(ほころ)び、
  朝日を受けてキラキラ輝いています。

   昨日の写真では背景が紅葉だと
  いう事は、分かりませんでしたが、
  今日の写真ではいかがでしょう。
  何となくですが、分かりますね。

   アララ・・。又々、薔薇ばかり。
  今日こそ薔薇の事は、
  この辺でお終いにしませんと。

   際限なく続いてしまいそうですので。
  と言っても、既にかなり誌面を割いて
  しまいましたけれど。

   さて、こちらの写真。  
  最初は蔦に誘われ、カメラを向けた私。      
  








   しかしながら、ひとたび庭の樹木に目を転じれば、
  明らかに様相が違います。それらは勝手気儘に伸び放題といった感じ。
  入口の門にも木が、覆いかぶさっています。

   所謂(いわゆる)、 エミリー 言う処の 「失望の家」 ですね。
  (注 : エミリーは 「アンの世界」 の住人です)

   上記の描写のように、このお宅も
  かつては笑い声がさざめいていたのでしょう。

   主(あるじ)を失った家は、そこだけ別世界のような静寂と、
  ある種の寂寥感に包まれていて悲しくなります。

   そうそう、つい2、3日前の事、
  古い 【洋館】 のお宅が取り壊されている場面に遭遇しました。
  玄関先に大きな桜の樹があり、たいそう趣きのある家でしたのに。

   駅に近い場所ですから、ビルにでも建て替えられるのでしょうか。
  何の関係もない私ですが、ちょっぴり複雑な心境です。

ファインダーの魔法~薔薇色夢空間

2011-11-28 16:06:06 | 薔薇の追憶









「あの 紅い薔薇 をご覧なさい、レスリー ――
他のものをみな 女王 のように
威圧しているではありませんか!」
                【「アンの夢の家」 第37章】



   太陽のない真珠色の、
  いかにも薄ら寒い空で明けた今日。

   そんな見掛けの光景とは裏腹に
  寒さは、それ程感じません。

   大気を厚い雲がすっかり覆い、
  毛布のような役割を
  しているからなのでしょうね。

   そんな、ともすれば、
  モノクロの空気に包まれた今日。

   ひと際目を惹(ひ)いた、
  1輪の紅い薔薇。

   しかも、ふんわり薔薇色の
  ヴェールに包まれているでは
  ありませんか。

   種を明かしますと・・。
  背景は、今を盛りの真っ赤な
  「野村紅葉(ノムラモミジ)」。

   さすが 女王 の薔薇。
  そう、リラ版 「公爵夫人の薔薇」。

   こんな風に、ちゃんと舞台装置まで調(ととの)えてしまうのですものね。
  ファインダーの魔法。

   それにしても・・。今日は、この薔薇が本題ではなかった筈なのですけれど。
  いつの間にか、すっかりページを割く始末。
  薔薇の薔薇たる所以(ゆえん)ですね。
  





振り向いて坂道

2011-11-27 16:53:26 | レトロ(素敵)な空間~散策

【坂道の浪漫】



「道を曲がった所に何があるか、
全然、見当がつかないわ ――
知りたいとは思わないの。
分からない方が素敵ですもの」
               【「アンの愛情」 第29章】




   日射しはあるものの、
  ボ~ッとした真珠色の空で
  明けました。

   その分、強い寒気はどこかに
  逃げ去ったようですけれど。

   さて、今日は早速、
  本題に入る事に致しましょう。

   今日は、いつもの駅までの
  道ではなく、全く反対側の道、
  住宅街の中をぶらぶらと。

   ただ平坦な道ではなく、
  結構、起伏のある坂道ですから
  かなり大変です。

   ところで今日の引用文は、
  曲がり角ですね。

   勿論、曲がり角は大好きですが、
  同様に私の心を捉えて離さないのが
  坂道です。

   曲がり角と同様、“この坂を上り切ったら、どんな世界が・・?”
  ~なんて思うだけでワクワク。「想像の余地」 には事欠きません。

   そうそう、坂道と言えば、学生時代に住んでいた、
  東京は目白台(文京区)の元首相のお邸のある所を頂点として、
  すぐ脇の道から眺めた景色は今も脳裏から離れません。

   遥か眼下にした町並みは、まるで箱庭のよう。
  おまけに丁度日の沈む頃で、その赤い夕陽の美しかったこと。
  東京、それも文京区辺りは坂の多い街ですものね。
  







       こちらは住宅街を
    下り切った所の並木道です。

    この処の朝晩の冷え込みで
   公孫樹の葉っぱもご覧の通り、
       黄葉していました。

      場所こそ違いますが、
     先日は、まだ “7、8分”
        でしたものね。

     落葉には風情がありますが、
    沿道のお宅は大変でしょうね。

   だからと言って広葉樹御免という
  世の風潮は、どうかと思いますが・・。

      何とか共存共栄して行って
        欲しいものです。

侘びと寂(さ)び、素肌の美

2011-11-26 16:08:56 | 趣味の器(壺)~その他

【信楽焼(しがらきやき)】





・・・そのうちに 小春日和 の日光の魔術に浸った
1週間が続き、寒さが身に沁みる夕べには
母は炉格子ろごうしの焚きつけにマッチをり、
スーザンは夕食に焼き馬鈴薯ばれいしょを添えた。
そのような晩には大きな暖炉が
一家の中心となり、夕食後その周りに
集まる時が1日のうちで最も楽しい時であった。
                 【「炉辺荘のアン」 第29章】


   写真のように今日も
  快晴の空になりました。

   今(15時現在)は、
  全く何もありません。秋晴れ。
  淡い水色の空が広がっています。

   それにしても昨夜から
  今朝にかけて、冷えたこと!

   逆に日中は暖かくなりました。
  所謂(いわゆる)小春日和ですね。





 


   さて、今日の写真。今日は私の大好きな壺を。
  これまで好きだと申しながら、珈琲カップに比べ、
  こちらのブログには、ほとんど登場しませんでしたね。

   強いて挙げるなら・・お茶タイムの背景として小さな花瓶が少々並ぶ程度。
  しかしながら、この壺だけは大小様々な物が我家に溢れ返っています。

   大きな物はテーブルや鉢置き台に、傘立てに。
  特に壺のテーブルは、内に外に大活躍。
  そんな中で、今日は 「信楽焼」 を取り上げます。

   「信楽焼」 は 「日本六古窯」 の一つとして有名です。
  【他に瀬戸、常滑(とこなめ)、越前、丹波、備前焼】
  その歴史は古く、始まりは今から1200年以上も前の聖武天皇の時代とか。

   商売繁盛で有名な狸の置物と、茶色とグリーンのイメージが一般的ですが、
  (扇形のお皿がそうですね) それこそ種々雑多。

   扇形のお皿は昨日、コロッケを載せていたもの。
  大小の丸い壺は、ご覧の通りのグレー系。金箔が施してあります。

   壺の形は、こんな風に丸い物、長方形、ずんぐりむっくり、歪(いびつ)な物と様々。
  それらを眺めていると不思議に心が落ち着きます。
  作り手の心と土の息吹(いぶき)のようなものも感じられて。

   同時に買い求めた時の思い出も浮かんで来たり。
  私にとっては、なくてはならない物の一つになっています。 

サフラン色の夢タイム

2011-11-25 20:12:20 | リラのお気楽ユメ日記




「今日の夕方は
まるで 紫の夢 みたいじゃない、ダイアナ? 
生きているのがしみじみ嬉しくなるわ。
朝になると、いつも朝が1番いいなと
思うんだけれど、夕方になると
朝よりもっと美しいなと思うのよ」
                【「赤毛のアン」 第29章】


   起床時は何もない空。
  写真の空は暫く経ってからのもの。

   少々、空気は冷たいけれど、
  澄んだ空は身が引き締まる思い。

   そう言えば、昨夜は星が
  綺麗でしたっけ。

   あの山の上から太陽が顔を
  覗かせるのは、もう少し後だけれど
  その方向に向かって思い切り伸びを。

   こんな風に始める事の出来る
  1日の幸せを思います。



   さて、私は今日も外出。
  と言うのも美容院へ。

   毎年、年末も押し詰まってから
  俄かに慌て、無理矢理最終に入れて
  頂くか、渋々ながら、
  伸びた髪のまま新年を迎えるか・・。

   それが常でしたのに。
  そんな私にしては珍しく今年は、
  早めに思い立ったものです。

   ところで秋の日は 「釣瓶落とし」
  とはよく言ったものですね。

   風は、かなり冷たかったものの、
  昨日と違って、1日中、
  太陽と仲良しだった今日の空。

   サフラン色の暮れ泥(なず)む
  空と共に帰って参りました。

   それでも帰宅した時は、
  まだまだ明るかった空。

   何はさて置き一息入れようと、お茶の支度をしていましたら・・。
  写真の通り、すっかり夜の帳(とばり)に包まれてしまいました。

   本当は、珈琲カップの今日のカップ。
  ポットの柄と合う気がして、お紅茶ですがこちらで。

   こちらのコロッケ、我町で評判のもの。
  アツアツを買って来ましたので、まだ十分、イケました。
  
   そうそう、アロマも焚いて。「青い香炉」 です。
  何だか A・クリスティーの小説の題名のようですね。
  気の効いた短編の一つでも書ければいいのですが・・。

辿る秋色の道

2011-11-24 19:16:16 | レトロ(素敵)な空間~散策








夏も秋も去った。
以前より早く四季が経つような気がする。
真っ直ぐの国の隅で きりん草 は白くなり、
毎朝地面には霜が
銀色のスカーフのように拡がる。
「谷を渡る夕風」は心を締め付けて探り、
愛して失ったものを求めて空しく妖精を呼ぶ。
なぜならば妖精の国の人々は南の国へ
行ってしまわなければ、
樅の木の間か羊歯しだの根元に
隠れているからである。
              【「エミリーはのぼる」 第19章】


   昨夜とは打って変わった、
  快晴の朝を迎えました。
  昨日の午後は、降りそうで降らない空。

   それでも日中は小康状態を
  保っていたものですが、
  あれは午後10時頃だったでしょうか・・。

   屋根に穴があくのではないかと
  思う程の強い雨。
  
   確かめた訳ではありませんが、
  雹(ひょう)でも降ったのかも知れません。
  それでもまだ昨夜は暖かかったのです。
  
   今日も出掛けたのですが、
  肌に当たる風も冷たく感じられ、
  マフラーを身に着けなかった事を後悔。
  
   目の前の里山も、俄(にわ)かに
  色付いて来た気がします。
  
   今年初めて “夏も秋も
  去った・・”
と感じた瞬間です。
  


【紅葉した蔦の絡まる家】




   さて、私は今日も恒例の道草です。
  体感的に“夏も秋も去った”と言っても、視覚的にはいよいよ秋真っ盛り。
  
   先ずは例の蔦の絡まる窓。(冒頭の写真) 
  ロマンティックですこと!
  
   そしてこちらは緑に覆われた、【半年前】 の写真です。
  がらりと趣が変わりますね。

   次に廻ったのは、リラ版 「恋人の小径」。公孫樹並木が美しい所です。
  まだ全部が色付いている訳ではありませんが、様相を一変していました。

   写真を撮っていましたら・・。
  可愛い柴犬を連れたご夫婦、「ここは、綺麗ですよね~!」 と。
  「カメラマンの方・・?」

   いえ、いえ・・。格好だけです。
  ベレー帽に革ジャンといった、いでたちですものね~。
  
   そもそも本物のカメラマンは、
  いかにもそれらしい格好はしないでしょう。偽物たる所以(ゆえん)です。

   そして、いつかの古いお屋敷も。
  秋とは何と素敵な季節なのでしょう。

   「納屋が家より大きいのは、
  その人の収入が支出より多い証拠だと、父がいつも言っていた」
  
                  
                                     【「アンの友達」 8.】
   ふと、そんな言葉を思い出した柿の木の向こう側の家。
  日本の秋の風景ですね。


幸せの道標

2011-11-23 17:33:27 | 四季のスケッチ






彼は西の国へ上る途上の巡礼のように
快活であり、幸福 というものは
見つけた時に取らねばならぬということ ――
その場所に印を付けておいて、
もっと都合の良い時に取りに戻っても無駄だ、
その時にはもうないのだから、という
貴重な秘密を心得ていた。
ショウ老人のように、小さな事柄の中に
喜びを見出す方法をよくよく知り尽くしてさえ
いれば、訳なく幸福になれるものである。
                    【「アンの友達」 6.】


   昨日同様の快晴の空で明けた今朝。
  その後、午前10時位までは太陽燦々。

   そんな空を眺めるにつけ、
  “雨が降るなんて本当かしら!?”
  ついつい、いつもの疑念を抱かせます。

   でも全くの杞憂。天気予報通り。
  午後2時頃までは何とか持った空も、
  そのうち、パラパラと。

   でも、その程度で終わり、ホッ。
  傘も持たずに出掛けたものですから
  助かりました。

   さて、今日の写真の場所。
  これまでも何度か登場していますね。
  
   帰り道、徒歩でも自転車でも
  ここまで来れば、なぜか安心して
  ほっとする場所。同時に幸福感も。

   後、我家までほんの少し。
  ここには人工ですが池があって、ベンチもあります。
  そうそう、ここはリラ版 「歓喜の泉」。

   池の周囲をジョギングしている人、ウォーキングしている人、様々。
  暑い夏など私も、ベンチに座ってお茶を飲んだり。一休みして帰ったものです。
  
   そう言えば、「御旅所」・・でしたかしら? 小さな碑もあって。
  昔の旅人も、ここで休んでいたのでしょうね。
  旅人ですから私なんかと違い、長い旅の途中の休み所。
  
   それでも時空を越えた共通の思いを感じたり。浪漫も。
  季節の移り変わりも感じられる場所でもあります。

   幸せと言えば、薔薇色の薔薇が微笑んだ事。
  上記の ショウ老人 ではありませんが、こんな幸せもありますね。





ラグジュアリーなひと時

2011-11-22 18:23:58 | 趣味の器(壺)~その他

【庭から採って来た 「金魚草」 を硝子の靴に】




その年は冬の到来が遅く、
季節は大変暖かだった。
地面には雪もなく、ジョー・レイモンドのボートが
青岬の砂浜に打ち上げられてからひと月ほどして、
庭をぶらぶら歩いていたサイラは
もつれ合った葉の陰に数輪の パンジー
咲いているのを見つけた。
                   【「アンをめぐる人々」 10.】



   雲一つない快晴となりました。
  こんな空は本当に久し振り。

   こんな時、右を向いても
  左を向いても前も、後ろも・・
  青 ― 青 ― 青という常套句が
  つい出て来ます。

   そんな空のせいか朝は
  随分、冷えましたが、
  これでも暖かいくらいでしょう。
  日中は日光のお陰でぽかぽかです。

   そんな日溜りに未だに
  咲いている金魚草。

   この金魚草、『アンの世界』
  では勿論、A・クリスティーの
  ミス・マープル物にもよく登場します。

   例の 硫黄色の金魚草
  記憶に新しい所ですね。
  それにしても・・。

   「日本のアンの世界」、北海道にさえ、早くも雪が降りましたのに、
  あの 『アンの世界』 にも冬の訪れの遅い年があった・・。

   今のこの気候は、確かに異常気象でしょうが、
  そう思う事によって僅かばかり慰められてもいます。




   さて、今日の写真。ここで訂正とお詫びがあります。
  【15日付】 のブログに1輪挿しの花瓶が純銀と記しましたが、
  間違っていました。正しくは97%の“錫(すず)”。

   あれから暇があれば、スプーンを探しているのですが、出て来ません。
  代わりに出て来たのが 「セルウィン・ピューター」 のワイングラス。
  すっかり忘れていた代物です。確かシンガポールで求めた物。

   箱の上に97%、TINと書いてあるではありませんか・・。
  TINとは “錫”。道理で光沢がなかったと。
  
   ~なんて、言い訳をしても始まりませんね。
  奇しくも1輪挿しと同じメーカー。龍の絵に見覚えがあります。

   ところで、この錫のカップで頂くワインは、
  より味がまろやかになり、すこぶる美味との事。
  そして花は、より長持ちする効果があるのだとか。

   今日は、久し振りに 「アースライトキャンドル」 も取り出した事ですし、
  折角ですので、このワイングラスで頂くことに。
  
   お味は・・? う~ん、ちょっと分かりません。
  これからは、しまい込まないでせっせと使う事に致しましょう。

秋色のドレス

2011-11-21 15:06:15 | レトロ(素敵)な空間~散策

【辿る落葉の径】


【「蔦」 の趣き】






港の向こうの方からは 11月 の丘の奏でる
風の音楽が聞こえて来たが、
公園の木々は穏やかに静まっていた。
(中略)
樅や松はいつも親しさを感じさせるが、
楓やポプラのように秘密は打ち明けない。
その神秘を表すことも ――
長い間守って来た伝説を洩らすこともしない ――
それだから無論、
他のどの木々よりも興味がある。
妖精を思わせる気持ちの良い音や、
とらえどころのない夜の匂い ――
樹脂や書かれた枯れた羊歯などの ――
が小山一帯にみなぎっている。
                【「エミリーはのぼる」 第16章】


   こちらは今日も
  晴れの天気になりました。
  
   昨日も晴れでしたが、
  雨こそ降らないものの時折、
  大きな黒い雲が掛かり・・。

   その裂け目から太陽が顔を
  覗かせると、“ほっ” という
  事も、しばしば。

   近くの低山とは言え、
  林の中を歩くのに、
  雨具を持たず軽装で来た事をちょっぴり後悔したものです。

   今日の方が安定しています。
  ~なんて午前中は思っていたのですが、午後には同じような空に。
  いかにも晩秋の空・・と言った様相です。

   おまけに肌に当たる風も随分、冷たくなりました。
  11月も後僅か。せいぜい短い秋を満喫しようと思っています。




【大きな自然の 「秋色リース」】

                                   【黄色のドレス】
   さて。昨日の写真がまだまだ残って
  いますので続きを。主に帰り途です。
  
   昨日は、空こそ11月らしい様相
  でしたが、歩けば汗ばむ陽気。

   吹く風が心地良い・・なんて。
  「一体、何月・・?」 と。
  アララ・・又々、私のクセが。
  
   つい季節を忘れ、こんな風に
  問いかけてしまうのです。
  
   そう言えば、アン も。
  それにしても・・。
  
   はっきりした “秋” には程遠い
  ように思われる今年の秋ですが、
  帰り途には沢山の秋が
  あっちにもこっちにも。

   風情のある落葉の径(みち)。
  誰も見ていない事をいい事に、
  思い切り足を上げて歩く快感。

   わざとサクサクと音を立てて歩くのも楽しくて。
  車から自転車、徒歩・・と微妙に変わる視界の変化も新鮮です。
  
   何と言っても、辿る落葉の径は風情がありますね。
  尤も坂道は大変ですけれど。