起床時こそ太陽が顔を覗かせていましたが、その後時を経ず真珠色の空に。
良いお天気が長続きしません。
気温の方は、昨日までの真冬から平年並みに・・という事でしたが、
それほど暖かいとは思いません。曇り空のせいかも知れませんね。
こんなお天気の中、当初ほど気は進みませんでしたが・・
先週はパスした、フランス映画、『シャネル&ストラヴィンスキー』 を観て来ました。
やはり、昨年10月に観た 『ココ・アヴァン・シャネル』 では登場しなかった、
ストラヴィンスキーの存在が気になりましたし、
『アンの世界』 にも共通する、20世紀初頭のファッションや、
その背景にも興味ありますから。
昨年観た映画は成功するまでを描いていましたが、
今回の映画は、既にデザイナーとしての地位を確立していた、
シャネルのその後の人生を描いています。
『アンの世界』 より少し後の時代ですね。1920年以降です。
今回のシャネル役は、自身が長年シャネルの
“ミューズ” を務めているという、アナ・ムグラリス。
(私自身は、あまり好きではありませんが)
道理で歩き方や、着こなしが抜群だと思ったものです。
ストラヴィンスキーを演じるのは 『007/カジノロワイヤル』 のマッツ・ミケルセン。
映画は、ストラヴィンスキーの 「春の祭典」 初演から始まります。
(この場面は実に丁寧に描かれています)
当時としては前衛的な 「春の祭典」 を酷評され、
打ちのめされるストラヴィンスキー。
しかしながら、そんな彼の音楽に惹かれ、
資金提供を申し入れるシャネル。尚且つ別荘にまで彼と家族を住まわせます。
でも、ストラヴィンスキーの代表的な作品、「春の祭典」に、
シャネルが、こんな風に関わっていたなんて・・初耳です。
服と同じ黒白で統一されたアールデコ調のインテリアにも興味をそそられます。
プラス、ストラヴィンスキーの奏でるピアノの黒白の鍵盤にも運命? が絡み・・。
今回は、シャネルの代名詞とも言える、香水「No.5」 と、
創造性と独創力に惹かれる、2人の秘密の恋。
やがて、病気がちなストラヴィンスキーの妻に知られる事になるのですが・・。
共通の創造性と独創力も、「君のは芸術ではない。洋服屋だ」 と言われ、傷つくシャネル。
それより何より、ストラヴィンスキーの 「春の祭典」 の舞台の素晴らしさに圧倒。
そして随所で流れる美しい彼の音楽と、シャネルの紡ぎ出すファッションセンスに脱帽です。