【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

終わりのない季節

2007-10-29 18:41:34 | 香る庭の花綴り





   昨日とは一転して、
  今日は、こんな雲の多い
  空になりました。

   何だかブラックパール
  のような空ですね。

   春から夏の間は、
  それほどでもないのですが、
  我家から眺める東と南の空は、
  特に今の季節、
  目まぐるしく変わります。

   それでも、今日も概ね
  晴れました。暖かさも変わりません。

   ところで、昨夜も又、頭上にお月様、
  そして煌く星を眺める事が出来ました。
  ちょっとだけアンの言葉を拝借するなら・・・。

   “昼間は日光に浸り、夜は月光に満たされ、
  星と共にきらめく一日だった。”


   ~と・・こんな風に、なるのでしょうか。



   今は、もう “秋”。
   それも後、僅かで11月・・。
   確かに秋は、感じます。

   稲の収穫も終わり、
  街路樹は、薄らですが、
  色付き始めました。

   それでも、秋を必死で
  探している私がいます。

   なぜなら・・我家の庭には、
  まだまだ夏が一杯ですから・・。

   冒頭の写真の昼咲く朝顔は勿論、
  花は若干、小さくなりましたが、
  まだまだカメラを向ける私に、
  つぶらな瞳を精一杯開き、私に? 
  応えてくれてもいます。
    
   例年なら、もうとっくの昔に終わっている、
  ペチュニアは、今が盛りと咲き続け、
  黄色のハイビスカスは、未だに蕾を5個付けて・・。

   そう言えば、金木犀の香りも、まだ健在です。
  だんだん季節が曖昧になり、
  終わりのない季節になってしまったのでしょうか・・?












     さて、明日から3日間、上高地に行って来ます。
    紅葉と温泉、そして、現実逃避が目的です。
    勝手ながらブログは、お休みします。悪しからず・・。
       

黄金色の秋のかほり

2007-10-28 22:28:29 | 路傍の花~道草




   こんな日の出を迎えた
  今日という日。

   昨日の天気が、
  嘘のような晴れ渡った
  空になりました。

   今日も又、
  雲一つありません。
  同じく日本晴れ。

   偶には車で・・とも
  思うのですが、我家の車は、
  街中を走るには、
  少々不向きです。

   この原油高の折ですから、
  今日も、もう一つの愛車、
  自転車です。












   それにしても、綺麗な空・・。
  ペダルを漕ぐ足にも
  力が入ります。

   そんな訳で・・ずっと空ばかり
  見ていたような気がしたものです。

   それは・・空に向かって
  漕いでいるようにも思われ・・。

    昨日は、カメラを忘れ、私にしては、
    珍しくサッサと帰って来ましたが、
    今日は又、いつもの道草です。

     と言っても、今日ばかりは、
    曲がり角でも別れ道でもありません。
    いつもの通りをちょっと脇道に逸れただけ。

     でもそこには・・全く違った世界が 広がっていました。

   ところで、冒頭の写真のように、稲の収穫時、
  稲架(ほさ)が並んだ田んぼって、最近では
  珍しいそうですね。

   勿論、稲架なんて単語を、私が知ろう筈も
  ありません。その理由(わけ)は・・。

   先日の新聞記事に他なりません。
  そこには、最近では、そんな光景をすっかり
  見なくなったとの記事が・・。

   今は、コンバインで
  何から何まで出来るそうですね。

   でも、天日干しのお米は、
  やはり美味しいのだそうです。

   「一枚の╱刈田となりて╱ただ日なた」  
  「かけ稲の╱暮れてゆく穂の╱ただ垂るる」
 ~素逝    

   これらの句もそうですが、“日のにほひ” が、そこはかとなく漂って来るようです。
  言うまでもなく、「日本の秋の風物詩」 ですね。     

虹立つ

2007-10-27 23:29:10 | 四季のスケッチ




   朝早いうちこそ、雨が降って
  いましたが、その後、
  早い時間にやみました。

   雨は大地に必要と
  思いましても、
  やはり晴れると、
  ほっとしている
  私がいます。

   おまけに春に生まれた
  割には秋が大好きな私。

   従ってこの秋の季節は
  じっとしてなどいられません。

   ただ、今日の天気は、
  不安定で、狐の嫁入り状態。

   おまけに、出先で虹が出ましたのに、
  生憎、カメラを忘れて出て来てしまいガックリ。

   でも、家に帰り着いた途端に、
  東の空に写真のような虹が架かりました。



   大急ぎでカメラを取りに戻り、
  何とか写真を撮る事に成功。
  ラッキーでした。

   それにしても、
  虹を見るなんて、
  何年振りの事でしょう。

   丁度その時、車で帰宅した方も携帯を取り出したり、
  ご近所の家の工事をしている大工さん達もパチリ。

   皆さん、結構珍しかったようです。
  「虹を見ると、良い事がありますよ。」
  ~とは、大工さん。本当にそんな気になりますね。

   「虹が10分も見えていたら、
  もう見る人はいなくなるだろう。」
 
  ~今度は、ゲーテの言葉。



   そうして、ちょっといい気分で、
  家に帰りましたら、
  玄関先のタイルの上に蝶が・・。

   すぐ側に花もありますのに、
  タイルの上・・というのが
  ちょっぴり気になります。

   でも、元気に飛び立って
  行き、安心しました。

   ところで、今日から映画、
  『像の背中』 が公開されましたね。

   女性は、毎週水曜日に 「レディースデー」 が
  あるからいいですが、男性は困りますね。

   そんな訳で前売り券を買った主人です。
  そうしましたら・・ミニ便箋が、付いて来ました。

   余命半年を告げられた主人公。
  この便箋に遺書でもしたためよ、という意味合いでも・・? 
  ~なんて・・これは、ちょっと勘ぐり過ぎ・・? 

   でも、この 『像の背中』 は、
  新聞に連載されていた時からずっと読んでいたものです。
  近いうちに観に行くつもりですが、映画もとても楽しみです。

   最後に。冒頭の写真の額縁の柄は朝顔ですし、
  奇しくもタイトルの 「虹立つ」 も、
  夏の季語になってしまいました。
  季節感が全くなくなってしまいましたね。ご容赦を・・。         

神秘的な瞬き

2007-10-26 18:54:21 | ハーブと香り雑学




   昨日の天気予報では、
  今日から天気は下り坂との事。

   この所、いいお天気が
  続いていましたので、
  それも仕方ありませんね。

   予報通り、激しい雨音で
  目が覚めたという訳です。

   こんな事は最近では、本当に
  久し振りのような気がします。
   


   それでも、今日も出掛けた私。
  幸いにも、行きも帰りも
  雨は、やんでいました。

   それからは降って
  いませんので、
  明日は晴れですね。  

   そうそう、空気の魔法の
  金木犀は、未だに咲き続け、
  自然のアロマの芳香を
  いかんなく発揮して
  くれています。

   今日の雨で大分、
  地面に橙色の花びらを
  散らしてしまいましたが、
  まだまだ香りは健在です。



   今日も、蝋燭の灯りと香りで、
  リラックスです。

   部屋のコーナーに、上から
  「薔薇の章」、「青の章」、
  「バニラの章」 と題して
  手持ちの蝋燭を灯してみました。

   それぞれ薔薇、ラベンダー、
  バニラの香りです。
  
   こんなに沢山の蝋燭を一度に
  灯したのは、初めてです。

   芯の長さや太さなどによって、
  細い焔、太い焔、力強い焔・・と様々です。

   でも、蜜蝋を含む焔はその美しさが全く違います。
  焔にも美がある事を知りました。

   真ん中がふっくらして、
  先がだんだん細くなるという、本当に焔らしい焔・・。

   それは兎も角、蝋燭の焔は、
  部屋全体の空気を何とも柔らかくしてくれます。

   そして幻想的な雰囲気も・・。
  秋の夜長、何だか病みつきになりそうです。

八変化!?の紫陽花

2007-10-25 20:59:27 | 路傍の花~道草




   朝は雨・・の予報が外れ、
  雲は若干多いものの、
  概ね晴れの天気になりました。

   今日の空は、鱗雲が見事でした。
  何もない空もいいけれど、
  こんな雲も又、芸術ですね。

   写真は、今日の黄昏の空です。
  友人の家から帰る途中にパチリ。

   さて、冒頭の写真は、
  我家の庭の紫陽花です。

   いつもコメントを寄せて下さる、
  【青い森からさん】 から遅れること半月。

   何とか紅葉した? 紫陽花の写真を撮る事が出来ました。
  (前回は 【こちら】

   これまで紫陽花の紅葉なんて、
  思ってもみませんでしたが、
  まだまだ知らない事が多い事に驚きです。

   夏の紫陽花だけでなく、
  こうして秋にも楽しむ事が出来るのですね。

   二度楽しめる事を教えて下さった、
  青い森からさんに感謝です。



   最近、出掛けましたら、
  必ず道草して帰るのが、
  なぜか私の習慣に
  なってしまいました。

   曲がり角のロマンにも
  会えますし、別れ道の
  スリルにも遭遇します。

   三叉路を今日は、
  ちょっと迷ってしまいましたが、
  左に曲がってみました。

   そして、名前も知らない
  野の花に気もそぞろ。



   そして、私の憧れの花、
  紫苑にも似たこんな花も・・。

   写真では、白っぽく
  写っていますが、
  本当は、綺麗な薄紫色です。

   これらの花は、
  本当にひっそり
  静かに咲いていました。

   誰からも注目される事は
  ないけれど、寧ろそれを
  楽しんでいるかのように?
  健気(けなげ)に咲いている、
  そんな野の花に惹かれます。    

煙が目に沁みる・・

2007-10-24 18:27:44 | ハーブと香り雑学




   東の空が、
  ほんのり桜色に染まり・・。

   日の出という刹那の瞬間は、
  黄昏の夕日と同様に、
  ワクワクするものですね。

   それでも、朝の忙しい時間、
  ちょっと離れている隙に太陽は、
  既に昇っていました。

   なかなかその瞬間を
  掴まえる事は、出来ませんね。

   それにしてもその空は、今日の 
  “日本晴れ” を予感させてくれるような見事な空! 

   尤も今日の空は、秋独特の吸い込まれそうな
  紺碧の空ではなく、ちょっと薄青い空でしたが・・。

   




   “眼の下には、神秘的な美しい夜の庭が広がっていた。
  月光に包まれた遠くの丘は、詩のようであった。”
 
                           【「炉辺荘のアン」 第43章】

   



   今宵も、東の空には、ほぼ満月のお月様が・・・。
  そこには、『アンの世界』 の描写通りの光景が、広がっていました。

   それにしても、昨夜のお月様の美しかった事! 
  テレビでも盛んに十三夜の
  お月様の事を報じていましたっけ。



   さて、私は・・。
  秋になるとなぜか、
  お香が恋しくなります。

   だんだんに色づく
  自然と、お香って、
  互いに魅かれ合うのかも
  知れませんね。

   今日は、レースは
  やめにして、
  カントリーに
  拘ってみました。

   やはりお香も薔薇に
  しましたので、
  (コーン型、線香)
  小さな蝋燭も薔薇の香りに。
  今日も香りで、薔薇、バラ、ばら尽くしです。

   蝋燭もそうですが、お香から立ち昇る
  薄青い煙をボ~ッと目で追っていたりすると、
  いつの間にか無の境地に陥っている私がいます。
  蝋燭の焔もお香の煙も、ユラ、ユラ、ユラ~リですね。   

幸せのレシピ~幸せはさじ加減で・・

2007-10-23 23:24:34 | 映画の香り
   こんなすみれ色の空で明けた今日も、
  すっかり秋晴れとなりました。

   昨夕も、夕日と宵の明星を
  同時に見る事が出来ました。

   所謂(いわゆる)、
  “トワイライト日” だったようですね。

   生憎、我家からは夕日は見えないのですが、
  宵の明星は白く、東の空に出ていました。
  今日は、十三夜なのですね。

   そう言えば、アンが住んでいた柳風荘は、
  朝日と夕日が両方見渡せる窓があったそうですね。
  今日も、前置きが長くなってしまいました。



   今日は、今週末で終わる映画、
  『幸せのレシピ』 を観て来ました。

   もう少し早く腰を上げれば
  いいですのに、いつも終了直前に
  なって、慌しく観に行く・・。
  
   相も変わらず、こんな調子で、
  我ながら呆れています。

   でも、映画はとても素敵なものでした。
  全編にゆったり、穏やかな空気が
  立ち込めていて・・。

   とても温かくて、ほのぼの気分にさせてくれました。
  音楽も素晴らしかったです。

   ニューヨーク、マンハッタンの人気レストランの
  料理長を務めるケイト(キャサリン・セダ・ジョーンズ)。

   姪のゾーイを引き取る事になり、
  それをきっかけに新しい自分を見つけ出す・・。

   そんなストーリーです。
  そこには勿論、ニック(アーロン・エッカート)との、
  ラブストーリーも絡んで・・。

   この映画 「幸せのレシピ」 は、私にとっても、
  まさに 「幸せ気分」 そのものでした。

   まず主役の二人、ケイト(キャサリン・セダ・ジョーンズ)と、
  ニック。(アーロン・エッカート)

   プラス、姪のゾーイ。
  三人三様、それぞれが個性的な演技を発揮して・・。
  特にゾーイ役のアビゲイル・ブレスリンの際立った演技力!

   又、キャサリン・セダ=ジョーンズの仕事をする女性の
  凛とした美しさには、同性ながらも惚れ惚れしてしまったものです。
  私は帽子が好きなのですが、彼女の帽子姿も似合っていました。

   彼女、実生活では料理など全然しないなんて言っていましたが、そこは女優。
  慣れた手さばきで、料理長として堂々たるものでした。さすがですね。



   今日はとても暖かかったのですが、
  道端にはたんぽぽも・・。

   たんぽぽと言うと、春のイメージ
  ですが、こうして秋にも咲くのですね。

   秋日和の陽射しを精一杯受けて、
  気持ち良さそうに? 咲いていました。

   ただ・・ここでも、
  季節を錯覚しそうな私がいます。            

香りと焔で寛ぎタイム

2007-10-22 17:28:15 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編




   こちらは、連日快晴が続いています。
  朝の空も昨日と全く同じ空。
  いいえ、それ以上に雲一つない空となりました。

   それにしても昨夜も又、冷えに冷え・・。
  室内の気温も20度を下回る始末。
  慌てて上に羽織るセーターを引っ張り出し・・。

   ふと夜空を見上げると、空にはいつの間にか
  半月のお月様。その上、星空までも・・。

   今迄、この空に星なんてほとんど見た事など
  なかったと思いますのに、今年は良く見えます。

   星空と言うと・・ロマンティックの代名詞ですね。
  「あれが北斗七星・・こちらはカシオペア座・・」 

   ~なんて、キラキラ煌く星を眺めながら
  交わされる会話って、確かにそうですよね。



   ところで、北極星や北斗七星は、
  和名が浸透していますね。

   でも、カシオペア座だけは・・。
  錨(いかり)星なんて、
  誰も言いませんね。

   “語感の格好良さでは
  和名に叶わない・・”

    ~とは、山下景子著
   【『美人の日本語』】 より。



   さて、今日の 『カフェ「薔薇の詩
  (ポエム)」』 では、先日求めて
  来ました   【花茶】 を入れて
  みました。

   この所、忙しくて・・。
  私も今日初めて、この
  ポプリのようなお茶を頂きます。

   お茶の色も、薔薇茶のように
  薔薇色ではなく、花びらたっぷりの割には、
  普通のハーブティーの色? です。

   飲んだ第一印象は、ペパーミントの香りが非常に強いという事。
  カップは、ハーブティーという事で、こんなカントリーなカップに。

   一時、カントリーグッズに凝っていた事もあって、
  少々、手持ちの物があります。

   絵柄が優しくて、リースあり、キャンドルあり、
  はたまたポプリありの楽しい器です。

   戸外が寒くなり、ちょっぴり冷えた身体に、
  ハーブティーの温かさが身に沁みます。

   夏は庭から採って来た生茶が頂けますが、
  冬は、こんな乾燥ハーブでリラックスですね。      

秋の夜長に咲くオレンジの花

2007-10-21 20:24:53 | ハーブと香り雑学




   今日の暁の空は、
  こんな快晴の空となりました。

   今日は、爽やかな秋晴れ。
  まさしく日本晴れです。

   それにしても昨夜から
  今朝にかけて寒かった事!
  空気が澄んでいたのでしょうね。

   そのお陰で珍しく、
  星空を堪能させて頂きました。



   さて、連日外出し、いい加減疲れ気味です。
  今日は、家中の蝋燭の火を灯し、
  その写真を・・なんて思っていましたが、
  もうそんな余力は、どこにも残っていません。

   それでも、外出から戻ると・・。
  取るものもとりあえず、
  先日のバニラ香に、火を灯し、
  珈琲を沸かす・・。

   大急ぎで、リラックスタイムの始まりです。
  薔薇の、いつものコーナーに座ると・・。
  やっと一息つきました。

   そうそう、この蝋燭に丁度合う硝子の花器が、
  キャンドルホルダーの代わりとなりました。

   このアイデアは、先日のお店の
  ディスプレイをちゃっかり真似たもの。

   硝子の器なんて、さっさと捨ててしまっていましたが、
  別に惣菜入れに拘(こだわ)る必要はなかったのですね。

   自分の好きな物をこんな風に入れて楽しめば、
  器もきっと喜んでくれている事でしょう。

   他にも・・硝子容器(鉢や皿)は、水栽培などにも・・。
  そこまでしなくても、葉っぱをただ浮かべて置くだけでも、
  いいかも知れませんね。






 
                          



                      蝋燭の灯り

                   私が 秋が好きなのは・・・
                   こうして 蝋燭を灯し
                   灯りに ほっとする瞬間があるから・・・

                   オレンジ色の光は 何と
                   温かく優しいのでしょう
                   ゆらゆら ゆら~り・・・

                   疲れた心も ふんわり包んでくれ
                   それは 決して強引ではなく
                   出しゃばらず・・・     

セピア色の光景~その3

2007-10-20 23:41:49 | レトロ(素敵)な空間~散策
   朝の空は、この時期には珍しく、
  霞んでいました。

   一瞬、「黄砂!?」
  ~なんて思いましたが、
  この季節、まさか・・ですね。

   昨日の雨の影響で、
  もやっていたのでしょう。

   雨は、昨日一日だけで終わり、
  今日は、いつもの秋晴れに
  戻りました。

   心配した金木犀の花も、
  たいしてその花びらを散らす事もなく、
  今日も空気の中の魔法は、健在です。

 




   「家としてはあまり古過ぎもせず・・・・・
  あんまり古い家というものは、悲しそうですものね。
  そうかと言って若過ぎもしない・・・
  あまりに若過ぎる家は粗野ですもの。
  丁度円熟した所よ。・・・」
  
                      【「炉辺荘のアン」 第2章】   



   ↑ アンの見解ですが、
  確かにそうですね。

   でも、ちゃんと手入れされた家は、
  そんな風に感じた事など、
  一度もありません。

   右の写真の家、今改めて見て
  気付いたのですが、どうやら誰も
  住んでいないようですね。

   二階の屋根の上に草が・・。
  でも、家の周辺は綺麗に掃き清め
  られていて荒廃した印象は、全くありません。



   ただ、おかしなもので、
  こうなると、アンの言う通り、
  俄かに・・悲しそうに思えて来ます。

   古い家は、確かに住みにくそうですが、
  外はこんな風でも、中は今風に改造されていて、
  素敵な住空間を満喫していらっしゃる方は、
  大勢あります。

   さて、こちらの写真は私の大好きな場所、   
  リラ版 「恋人の小径」 です。

   時間は、午後3時半頃。
  光と影が殊の外、はっきり、くっきりしていますね。

   この場所は、これまで何度も写真を載せていますが、
  性懲りもなく、再々度の登場です。



   銀杏並木ですが、右の写真のように
  中には、一足早く紅葉した木も・・。
  青空に映えて綺麗ですね。

   径(みち)全体が黄金色に染まるのは、
  一体、いつ頃・・? なんて、心も逸ります。

   「木がそこに立っているのは、
  それは木が空に書き続けている
  今日の日記です。」
     

   ~とは、詩人、まど・みちお です。
  この径を通る時、いつもその木の囁きが聞こえて
  来るような? そんな気がしていたものです。
  木の精の囁きかも知れませんね。